重いことば・・・ | 演劇人生

演劇人生

今日を生きる!

生きることをやめる 権利は

人間には ありませんよ


たった2行の短い言葉の中に

ずっしりと思いバトンを感じる。


肺結核、脊椎カリエス、心臓病、

大腸がん、帯状疱疹、パーキンソン病・・・


病気の問屋さんと呼ばれるほど

多くの病に身体を蝕まれながら生涯を終えた

三浦綾子さんの言葉であるが故に、

一層の思い言葉のバトンとなって

私たちに渡されたように感じる。

劇団生活 生前の三浦綾子さん
そのバトンとは、

「あなたの命はどう生きているの?」

ということだと思っている。

ぼくは演劇作品に取りかかるとき、

「役を分析する前に自らを知れ」

という。

ぼくは演劇作品と向かい合う時、

この作品にとっての自分は何かを問う。


劇団生活 お粗末だが、我輩・・・

ぼくほどの年齢になると、

他界する身近な人や友人が多くなる。

そのため、いきおい生と死について

考えることも多くなる。


そのため尚一層、

今をどう生きるべきかを考える。


その時、自殺のニュースに触れる。

始めの2行にある権利を放棄することは

何も自殺など、自ら命を捨てることだけを

意味するのではない。


命を、どう生かすかを考える・・・

それをやめることを含めてのことだ。


だから、私たち人間は、常に、

どう生きるかを考え続けなければならないのだと思う。


この重いバトンを、今度は、次の世代に

渡していかなくてはならないのだから・・・むっ