これから稽古に行く。
三浦綾子さんの「壁の声」から
「壁」として読み合わせにはいっています。
登場人物は、
無実の罪で捕らえられ、
死刑を宣告される吃音症(どもり)の男、
その弁護人と雑誌社の記者、
他に裁判官、検事、証人・・・等々です。
公演場所と日時は、出来具合を吟味し、
然るべき時に・・・としておきます。
死刑囚を演じる彼は新人です。
既に何度かぼくのブログに登場していますが、
無口で、リアクションもままならぬ青年・・・
でした・・・とは、まだ言い切れない状態です。
関根秀直という。
この配役は、
彼の将来を決定付けるだろう」
・・・という思いでつけました。
彼が何処へ歩いていくか・・・
数年後、
役者として生きているか、
それとも・・・
これは彼次第・・・いい代えれば、
ぼく次第ともいえるでしょう。
演劇を創る時には、
このような重い荷物を担ぐことがしばしば。
「稽古準備」とは、
このことを彼にどのように伝えるかを考えることだ。