三浦綾子昇天10年・・・2 | 演劇人生

演劇人生

今日を生きる!

劇団民藝に起きたアンケート事件。


劇団員の劇団に対する姿勢や関するかかわりを

アンケートによって知ろうという上層部の考えで、

全劇団員対象に実施された。


これを「踏み絵」にして判断されてはたまらないという反対意見が沸き上がり、

旅先などでも喧々囂々の論争が巻き起こった。


退団者が相次いだ。


新聞等にも報道されたいわゆる民藝「アンケート事件」である。

中堅団員も退団者に名を連ねた。


ぼくも批判側にいたが、退団をためらっていた。

それが退団を決定的にしたのは、

劇団例会(総会に近い集まり)で、

幹部が、

「伊藤君も言いたいことがあるだろう?」

と、会のが終る寸前に振られた質問に対して

ぼくがしゃべった内容だった。


後日考えれば、止した方がいいことだったと思う・・・

が、調子にのりやすい性格である。


劇団の運営委員会の批判をしゃべり始めてしまった。

「その変てこな運営委員会の意見をよりどころにして

我々を判断されてはたまったものではない。

幹部の任命で決めている運営委員会を即刻解散して、

我々劇団員に選ばせて欲しい」

とか何とか・・・・

小一時間しゃべりまくった。


ここまで体制批判したところで、

改革も改良も望めるわけがないのは明白だった。

ぼくの発言など犬の遠吠えでしかない。

このまま劇団に残り、

反対意見を保留したまま一緒に演劇など創って行けるわけがない。


ぼくは、そう判断して退団届けを提出した。

(続く)