8月23日 SpO2 95-97 ・ 脈拍 127-131 ・ その他朝のバイタルチェック特記事項無し 体重 60kg

 毎日恒例の朝の電話がかかって来なかった。ちょっとイヤな予感を持ちながら要介護認定の訪問調査立ち会いと面会へ。少しフライングして早く行ったのに、エレベータで訪問員(相談員)と鉢合わせ。何故か私の事が分かったらしい…

 イヤな予感は的中してて、腹水が増えている様子でかなり痛がっていた。そして軽度の「せん妄」状態。立ち会いしなかったら「認知症」と判断されたでしょうね… それは無いと看護師と私で一応伝えたのだが「病態変化が急すぎて改善するとも断言出来ない」状態。どうなるのやら

 ところが調査終了後、彼の部屋戻るとせん妄はほぼ消失。痛みも若干ではあるけど緩和された様子で談話室へ移動すると言い出す。本人も言っている事だけど「痛みに波」があるらしい。

 面会してると理学療法士の方がリハビリの計画を立てに来た。結果は頻脈で120bpmを超えてるとリハビリは出来ないので、様子を見ながらになると思う。筋力を付けるというより「現状維持」がメインになると言っていた。

 それが終る頃にはせん妄は消失してて、いつものストレスをにじませる彼が戻っていた。ほっとしたけど同時に「この状態で在宅は…」どう考えてもマンパワーは1人では足りない気がしてきた。

 しかし彼の頑張りようは凄いと思う。「超・低栄養」「超・貧血」「疼痛」これに耐えながら、ご飯を食べきって自我を保っているのだから。

 週末「外泊するか」を軽く聞いてみたが、あいまいな返事。そろそろ移動や猛暑、ちょっとした段差などに耐えられない感じかのかもしれない。

 

24日 SpO2 89-92 ・ 脈拍 123 ・ その他不明

 今日も定例の午前中の電話がかかって来なかった。

 先日主治医と出来るだけ早く話をしたいと要望しておいたので、お昼前に電話が。要約すると

 

・今朝診に言ったら活気が無かった

・疼痛が増悪している

・腹水と胸水が増えている。(胸水なんて話今日聞いたのだが…)

・今朝の血液検査で「腎機能低下」を確認したので利尿剤の「トルバプタン」は中止する

・疼痛管理で使ってる「ロキソニン」(外科で勝手に処方を変えられてたらしい)を中止し、レスキューとして「オピオイド系」鎮痛剤を使用する

・ハイパーサーミア前に事前に「オピオイド」を使った方が良いと、ハイパーサーミア担当医から進言があったので使用する

高張アルブミン製剤を本日から実施する。

 

 私何日前に「高張アルブミン製剤」の利用を要求しましたか?って言いたかった。増悪してから使ったんじゃ本人苦しい無駄な体験をするだけなのに… 他にもこんな事があり、後何回こんな事を繰り返すのだろう。イライラしてきた。

 

 愚痴はさておき面会に行ったのですが、スタッフステーションに「面会は10分を目安に」と大きく赤字で紙が貼られていた。おそらくお盆休みでコロナ患者が増えた為の対策だと思う。

 結局本人は疼痛がかなり大きくなっている様子で元気が無く、口数も少なめ。意識は鮮明で「アルブミン使用同意書」の説明を見ながら、これに似たような事献血センターに書いてあったね。と言ってた(厳密には似ているというか使われ方の一例として載ってるんだけど)

 持参したジュースは1/4も飲まず「残りは要らないか?」と聞いたら要らないとの事。そして「夜ご飯は食べられないかも」と言っていた。明日ハイパーサーミアなのに今日これじゃ、明日「中止」させられるかも。

 本人が今まで嫌がっていた「尿瓶」の設置?を今回「お守りかわりに置いてみる?」と言うと「うん」と言ったので「尿瓶」と「ポータブルトイレ」の設置をお願いする。

 私が持ってるパルスオキシメータでは「SpO2 88-92」だったので、酸素投与もお願いしておいた。本人も拒否はしなかった。

 PTの方が今後のリハビリ方針やリスクについて説明しに来た。これまた同意書を書かされた。今では少しでもリスクがある事は同意書にサインしないとなんですね。 昨日話していた時とずいぶん状況が変わっているから、ここに記載されてるADL評価はもっと低いのが現状になるのかなと困惑されてました。普通1日で自立歩行出来てた人が、自立起床困難にまで悪化しませんからね…

 相当精神的に弱ってきているのだろうと思う。そこへ腹水の増加による苦しさが追い打ちをかけてる感じ。昨日までは何とか頑張ってきた本人も流石に今日は限界に近い病態?状態?だったよう。かわいそうになって大した会話も出来ず帰る事に。(どちらにしても同意書の記入とか各種お願いをしている間に10分以上経過してたので喋る時間なんて無かったのだけど)

 明日ハイパーサーミアの前に少し本人とお話出来ないか?と帰宅後電話で確認してみたんだけど「担当者がいないから明日じゃないと分からない」と言われ諦め(施術時間10:30) 明日の電話なんてかかってくる頃には施術中でしょうから…

 それに会うのが若干怖くなってきたかもしれない。毎日少しずつ悪化する病態や心情の変化を見るのが本当に怖い。もっと早く処置を進言すれば…もっと私に知識があって治療方針に介入?出来ていれば…