iPhone14Proで撮影できる48MP(4800万画素)のProRAW写真と、4つのピクセルを1つの大きなクアッドピクセルとして結合させ4倍多くの光をとらえることのできる、となっている12MP(1200万画素)で撮影した写真の比較をしてみました。

 

iPhone6S以降、iPhoneのメインカメラの画素数は12MPで長らく変更はありませんでしたが、iPhone14ProおよびiPhone14ProMaxになり、ProRAWの写真を48MPか12MPで撮影できるようになりました。
ただ、48MPで撮影できるのはメインカメラで倍率1倍で撮影した写真のみで、広角や望遠では12MPでの撮影になります。

 

カラフルで細かい柄のある被写体 お雛様を撮影しました

48MPと12MP、数字上では4倍の違いがありますので、どんなすごい写真が撮れるのか?
めっちゃワクワクしながら撮り比べてみました。
楽しく撮影したのですが、比較画像を作ろうとPhotoshopの入っている古いiMacで写真アプリを開くと、ProRAW画像が見れませんでした(T_T)
( 古い iMac は Late 2015です AdobeCS6を使うためOSはMojaveです。)

 

 

ProRAWで撮影した画像だけ黒いノイズで表示され、クリックして画像を開いても変わりがありませんでした。
よく見るとアクションモードで撮影した動画はサムネイルが真っ白です、クリックすると動画は見ることができました。

撮って出しのJPEG画像とは違い、RAW画像ですのでアプリを使って現像すべきなのかもしれませんが、今回は手っ取り早くJPEGに変換して比較をいたしました。

 

まずはProRAW 48MPの画像です。

全体の雰囲気を見てもらうために、画像の横幅を縮小しただけの画像です。
スマホやPCで見るには適度なサイズかと思います。
 
 

クアッドピクセル 12MPの画像です

こちらも全体の雰囲気を見てもらうために、画像の横幅を縮小しただけの画像です。
 
 
48MPとイメージは変わりません、セルフタイマーにするとバーストで10枚撮れました。
 

iPhone7で撮影した12MPの画像です

こちらも全体の雰囲気を見てもらうために、画像の横幅を縮小しただけの画像です。
 
 
少し温かみのある色目になってしまいました。
太陽が出たり曇ったりしている時に、窓際で撮影したのでホワイトバランスにばらつきが出たのかもしれません。
 

ピクセル等倍での比較

以上の画像は画像のイメージをわかっていただくためでしたが、実際どうなん?ということでピクセル等倍の画像を作成いたしました。

まずは48MPの画像の一部を正方形に切り取りました。

 

 

48MPの画像の一部です、ピントのきている部分はシャキッとしています。

 

次はiPhone14Proの12MP画像を切り取っています。
流石に、画像のサイズに差が出てきます。

 

 

12MPの一部の為、お内裏様の姿がよくわかるサイズです。

 

次はiPhone7の12MP画像を切り取っています。

 

ホワイトバランスの加減か、少しピンクぽい色目になっています。
iPhone14Proと比べると色目だけではなく、描画に違いが大きく出ています。
F値はほぼ変わり無いのですが、背景の金色の部分の描画に違いが出ています。
シャクの表面ものっぺりしていて、スマホの心臓と頭脳であるチップの差か、クワッドピクセルを使っている12MPとの違いが出ているのかもしれません。

 

次は48MPの画像を縮小し、12MPの画像にサイズを合わせてみた画像です。

 

 

こうして比べると違いは明らかです、お内裏様のお顔の影やシャクの描画にはっきりと差が出ました。
ピクセル等倍では分かり辛いのですが、12MPの画像と同じサイズに縮小すると淡い色の部分の滑らかさに違いが出ました。
簡易的にJPEGにしただけでもこれだけの差が出るのであれば、ちゃんとRAW画像を現像すればもっと差が出るのでは無いかと考えられます。

 

本格的に写真を極められている方からすると、ツッコミどころは多々あると思いますが、私のように趣味で撮っているレベルであれば十分すぎるほどの描写だと思います。

 

RAW画像の現像など、まだまだ課題が一杯ですが、今できることをできる範囲で報告をしていきますので、アドバイスなどがございましたら是非お教えいただきますようお願いいたします。

 

こちらの私のサイトでフルサイズの画像もダウンロードができます。