空間オーディオのヘッドトラッキングで、こそっと仕込まれたギミックを発見しました!

 

使用環境

・iMac 24inch
・AirPods Pro2

 

空間オーディオとは

Appleのサイトで確認すると『Apple Musicに登録している場合は、ドルビーアトモスで利用可能なトラックを聴くことができます。ドルビーアトモスでは、ステレオヘッドフォンや内蔵スピーカーで没入感のある3次元の(空間)オーディオを味わえます。』となっています。

 

AirPods Pro2で音楽を聴いていて横を向くと音源が元の位置にある様に聞こえますが、5〜6秒でそこが正面になる様に音源が移動します。
具体的には顔を右に向けると音源が左の耳から聞こえる様になり、5〜6秒で左の耳から音源が移動して中央に戻って来て、右を向いた方向が新しい正面になります。

 

以上は誰でも知っている空間オーディオ ヘッドトラッキングの効果ですが、いろいろ試し聴きしていて「あれっ?」と感じた事がありました。
ただ、私の勘違いだったり、すでに周知の事実だったりしますが、もっと重要な秘密が隠されているのかも知れません。

 

ステレオを空間化のメニューは

・オフ
・固定
・ヘッドトラッキング
の3つを選べます。

まずは、CDからApple Losslessで取り込んだ音源で各設定を聴き比べてみました。

 

空間オーディオの固定を選ぶと音楽が響く様に聴こえ、ベースやドラムの迫力が増します。ドンシャリと言って良いのかは分かりませんが、私は好ましく感じました。

 

ヘッドトラッキングを選ぶと、音質は空間オーディオの固定と変わりませんが、音楽を聴いていて横を向くと音源が元の位置にある様に聞こえます。
例えるとAirPods Pro2をとおして聴いているのではなく、iMacのスピーカーから音が出ている様に聴こえます。

 

宇多田ヒカルさんの「FirstLove」

CDからApple Losslessで取り込んだ音源とを聴き比べてみました。

空間オーディオ用に作られたものは、CDを取り込んだ音源より音量が少し下がる様に?聴こえますが、ギターやピアノの音に広がりを感じ、音楽自体がとても優しく綺麗に聴こえます。

こちらの音が宇多田ヒカルさんの意向に沿った音なのでしょう。
 

荒井由美さんの「やさしさに包まれたなら」で秘密を発見!

空間オーディオ用に作られたものは、やはりCDを取り込んだ音源よりも音量が少し下がる様に聴こえ、音に広がりが感じ優しく聴こえます。

 

頭を右に左にと回してヘッドトラッキングを楽しんでいて発見がありました!

 

サビの部分『やさしさに包まれたなら きっと 目にうつる全てのことは メッセージ』の歌詞のところがハモられていて、主旋律は元々の正面から聴こえ、副旋律は頭を回した方向に移動して新しい正面から聴こえます。

その後5〜6秒後に主旋律も新しい正面に移動して来て、副旋律に合流します。

 

他にも「春よ、来い」のハーモニーの部分も同じ様に、副旋律は頭を回した方向に移動して、5~6秒後に主旋律も新しい正面に移動して副旋律に合流します。

 

水曜日のカンパネラのアルバム「ネオン」

頭を右に左にと回してヘッドトラッキングを楽しんでいると、ボーカルは元の位置に残り、楽器類の一部はボーカルと逆さまの位置に移動する事がわかりました。
具体的には頭を右に回すとボーカルは左側から聞こえ、楽器類の一部は右側から聴こえます。
 
その後は、5〜6秒で頭を回した右側が正面になる様にボーカル他の音源が移動して来て集合します。
 
おそらく、この様な聴こえ方がヘッドトラッキングのベーシックな聴こえ方かと思います。
 
的外れかと思いますが、水曜日のカンパネラは、Public Image Ltdの「Flowers of Romance」と言うアルバムと根底では繋がっている様に感じました。
(新しいリズムを作ろうと模索するPILと、失礼かと思いますがお経のリズムを取り入れた様な水曜日のカンパネラ)
 

空間オーディオ ヘッドトラッキングの本当の狙い 

私が感じたヘッドトラッキングの楽しさは以上ですが、Appleの方には「そんなことしか見つけられへんかったんか、プププッ^^」っと、思われているかも知れません。
これからもいろいろ試してみると、もっとすごい秘密が見つかるかもしれませんので、日々頭を右に左に回して音楽を楽しみたいと思います。

 

健康管理に熱心なAppleの事ですので、もしかすると頭を右に左に回すことで血行が良くなって、肩こりや四十肩を解消する事が、本当の狙いかもしれません。

知らんけど・・・

 

こちらも私のサイトですのでご覧ください。