米株大幅反発。
 メキシコ追加関税への共和党反対や米中貿易摩擦に対する中国側の協議期待が
あるものの、やはりパウエル発言によるものなのでしょう。

 明言はなかったものの、利下げを否定しなかったことを好感したパウエルプットが
再現しました。

 前回は、今年の1月4日。
「景気が堅調であっても、下振れ要素を考慮して慎重に考える・・・」と利上げ停止の
暗示と米中貿易協議再開の決定により、米株が大幅上昇したことのデジャブー。

 
 とすれば、今回も6月相場は上昇基調に戻ると考えたいところですが、半年前と世界
経済状況が異なることと、米中協議進展への方向性も異なる点で、素直な上昇基調に
戻ると考える向きは小さそう。

 ちょっと大きな自律反発だったのかも。
 前回、パウエルプットからの回復に乗れなかった投資家が、今回は売っていなかった
との向きもあるようで、底を脱したとは言えないようです。

 G20までは様子見が続くのか、再度トランプツイートに過剰反応することになるのか。
 PER=11.5倍の20,297円で辛うじて折り返したものの、12倍の21,180円が戻りの天井と
なりそうな。その間でのレンジ推移が続きそう。

 おっと、消費税延期決定がそろそろあっても不思議ではないですが、株価が急上昇しては
まだ言い出せないだろうなぁ。

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 水曜前場、日経平均株価はそこそこ長い下髭線となり、値ごろ感からの
買戻し。
 21,000円前後で底を固めたい意思が見られるものの、ダウ平均株価の先物を
見ると、指数は戻っていませんので、まだ底かどうかは怪しそう。

 PER=11.82倍(@EPS=1,779円)で、騰落レシオが昨日時点で若干下がり79.56と
底近いのですが・・・

 次の米中首脳会談が開催されるとされるG20まで、まだひと月以上あり、その
間に協議が良い方向に向かうという期待を込めて再上昇する!と思われるものの、
一方では米国内景気に陰りが見られそうな。



 この数年のPER推移を見ると、PERの200日移動平均線(過去約1年間の平均値に
相当)で、今や12.51という低水準。
 因みに、'14年:14.93、'15年:15.96、'16年:14.44、'17年:14.71、'18年:12.98。

 '17年までは、あるべき姿(?)と言われる15前後で推移し、利益に対して妥当な
株価水準を保ってきましたが、'18年から低下傾向に。'18年の13前後ならまだ許容
範囲内ですが、特に今年に入ってからは12.19と、日本の株式市場はパッシング状態。

 中国経済に左右される日本企業に海外からの投資は様子見状態が続いています。
これに国内の自社株買い資金も、これから来る配当金も再投資に二の足を踏んだまま。

 すべてはG20後なのでしょうけれど、その後に参院選や日米TAG交渉が控えているので
再参入のタイミングが難しい。

 今年のPER平均値が12.51なら、22,250円位には戻るのでしょうけれど。

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 先日のGDPが予想外のプラス成長でしたが、内需低迷による輸入減が
クローズアップされ、プラス成長でも景気減速感を醸し出して消費増税
延期の下地を作ろうと必死です。

 リーマン級の経済ショックがあろうがなかろうが、政権維持のための
道具と化した消費増税論。
 もう、この国では消費税の増税は半永久的にできないでしょう。

 とすれば、社会保障費の財源は、年金保険料や健康保険料のステルス
上昇により賄う従来路線の強化になるでしょう。こちらは国会争点になら
ないのですから・・・


 過去2回の増税延期。'14/11では「デフレ脱却を確かなものにするために
…消費税を引き上げることで景気が腰折れ」…を防ぐためでした。
 '16/6では「世界経済は想像を超えるスピードで変化し、不透明感を増して
いる…」でした。

 '14/11については衆議院選挙が行われ、'16/6については参議院選挙前の話。
野党の不甲斐ない状況で消費増税延期で選挙に臨めば、負けるはずもなし。

 株価推移で見れば、'14/11については、直前の日銀の予想外の追加緩和策で
株価急上昇し、それを消費増税延期表明がサポートした形でした。
 '16/6については'16年年初の中国ショックの影響が尾を引き、株価は低迷を
続けました。

 政局以外には株式市場への影響はポジティブであるものの、それが主導的に
なるわけでもなかったようです。
 
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