㊹旭川市中学生凍死事件をめぐって

※この記事は常に新鮮なネタを提供すべく、随時、更新されています。

 

・旭川イジメ事件

参考記事

旭川中2自殺、母親が市を提訴 いじめ対応巡り損害賠償請求

   共同通信 2025.2.16

   遺族として当然の提訴であるが、できれば第三者委員会での資料の漏洩も、プライバシー侵害などで刑事告発して欲しい。この件で資料漏洩が二度も起きていることは決して見過してはならない大問題。兵庫県知事に関わる件もまたプライバシー漏洩が生じており、今後、この問題を解決していく上で誰が漏洩したのか、はしっかりと司法の手で明らかにしてほしかった。また、現在、個人のプライバシーを漏洩した人物に対してどういう処罰を課すのか、司法側が一刻も早く明確な指針を示すべきタイミングであると思うが、いかがか。

人が人でなくなっていく教育現場:「旭川中2少女いじめ凍死事件」を生んだ現代

 の生徒指導の在り方と、教員の「働き方改革」の問題点

 集英社オンライン 2024.12.18

 …本来、生徒指導こそが教育者としての専門性が生かされる領域だろう。日々ともに過ごす生徒のニーズを最もよく知る現場教員ならではの、それぞれの状況に応じた判断があるはずだ。

 ゼロトレランスでのマニュアル化や、警察へのアウトソーシングは、教員が自分の専門性を放棄することを意味するのではないだろうか。…

 という鈴木氏の指摘をどう捉えたらよいだろう。日本の教師の最も専門性が発揮できるのは本当に生徒指導において、であろうか。仮にそうだとするならば、大学において教員免許取得に必要な講座の多くが生徒指導関係で占められていなければなるまい。また教員となってからの研修の多くも生徒指導関係であるべきだ。しかし、現状は全く異なるはずである。

 ある程度、大学でカウンセリングなどの講座を受けてきた私でも、高校での教育相談に当たれるほどの知識と経験は明らかに無かった。たかが数年、大学で学んだとしてもその能力は決して身につけられるものではあるまい。もちろん貧困家庭や虐待されて育った生徒たちへの対応はカウンセリングだけで済ませられるわけもなく、ソーシャルケースワーカーでなければ対応できない事例だって少なくないのだ。鈴木氏は現実の教師が実際に持つ専門性をあまりにも過大評価しているとしか思えない。

 実際には「日々ともに過ごす生徒のニーズを最もよく知る現場教員」など、ほとんど存在していない。大勢居る、と言い張る教員がいたとすればその人物はまさしく大風呂敷を広げた、ただの大ぼら吹きに過ぎないだろう。教師のほとんどが生徒指導に関して高度な専門知識などは持ちあわせていないし、生徒指導をするための前提となる基本的知識であるはずの子どもの権利条約すら、ほとんど知らないのが日本の教師の現状である。

 そんな教師たちに児童生徒の自己開示性が低いのは当たり前なのであり、生徒の本当のニーズを知る教員など、ほぼほぼ居るわけがない、と心得るべきなのだ。

 …ゼロトレランスでのマニュアル化や、警察へのアウトソーシングは、教員が自分の専門性を放棄することを意味するのではないだろうか。…という指摘のナンセンスさには呆れるしかない。毎年、何人もの生徒たちが逮捕され、鑑別所等に送られているような高校を「警察へのアウトソーシング」だと批判する資格が鈴木氏にあるとは到底、思えない。まさか鈴木氏に自殺未遂を繰り返す生徒をカウンセラーや精神科に送ることが教師の専門性を放棄する無責任な行為だ、などと難癖をつけるつもりまではないだろうが…

 実際に学校現場で数々の難しい問題に直面したことの無い人に限って、教職を聖職と見なして「スーパーマン」としての過大な専門性を普通の教師たちに期待しがちであるように思えるのだが、いかがか。鈴木氏は子どもたちが「心から「先生」と思える人との信頼関係を失うこと」を最も恐れているらしいが、これまでだって私たちが心から「先生」と思える教師は極めて少数だったはずである。公教育は何も今、滅び始めているわけではなく、とっくの昔に破綻しつつあった。その原因は決して教師たちが専門性を放棄したからではなく、もともと不十分だった専門性の上にさらなる膨大な業務と新規の専門性を教師たちがひたすら背負わされ続けてきた、過去の教育行政による非道で不当な歴史的経緯に求められるはずだ。

 たかだか6年余りの教職経験だけで教育の専門家と称する人がこれ以上、無責任なウソとホラをつき続けてもらわないで欲しい、というのが、この記事を読んだ率直な感想であり、鈴木氏のように、教師への過大な期待を持たせる一部の言論界の風潮こそが、膨大な仕事と背負いきれない責任を一方的に教師たちに課してきた元凶なのだと考えるが、いかがだろう。

旭川女子中学生凍死は「イジメではなく、性犯罪」…脅迫、強制わいせつ、殺人未

 遂など、小川泰平氏が罪名を想定 

 2021.8/21(土) YAHOO!ニュース16:32配信

旭川の女子中学生イジメ凍死事件、元校長の被害者への信じられない反応とは?小

 川泰平氏が直撃 2021.8/20(金) YAHOO!ニュース 20:30配信

加害・生徒と「親しい」と認識、いじめと認めず 中2死亡で旭川市教委

 朝日新聞社 2022/04/22 08:13

【速報】「子どもたちの"勇気ある声"無視した」旭川中学生いじめ 死亡の広瀬さん

 に校内でもいじめ疑い 6/21(火) 10:17配信 北海道ニュースUHB

「正直何も思ってなかった」自慰行為強要、わいせつ画像拡散のイジメ加害生徒ら

 を直撃【旭川14歳女子凍死】《遺族が手記を公開》

 2021年8月19日 11時0分 文春オンライン

加害者「学校立ち入り制限」でいじめは根絶できるか 危惧される教師の隠蔽体質

 とネット空間 日刊ゲンダイDIGITAL 2022.5.19

旭川中2女子凍死事件、ようやく「いじめ」認定「組織の隠ぺい体質に特効薬な

 し」 弁護士ドットコム 2022.04.27

旭川中2凍死 「市長直属で再調査」表明 市教委調査では不十分

 毎日新聞 2022.9.20

 今の今となってもいじめと死亡の因果関係については「いじめ事件がどの程度の割合で関与していたかまでは不明」として責任を回避しようとする旭川市教育委員会の頑なな姿勢にはもはや絶望的なものしか感じられない。そもそも黒蕨氏ら重い責任を負うべき人々がいまだに学校教育の世界に止まっていること自体、異常というほかあるまい。自浄能力の欠片すら感じられない。

 なお、2022.9.24、黒蕨氏はようやく本件の責任を感じて教育長を辞職することとなった。凍死事件から1年半も経ってからの辞職であった。この異常なまでの無恥厚顔さ、鈍感さ・・・今後は旭川市における学校や教育委員会側の硬直化しきった無責任極まる体制が一体何によって成立してきたのかを厳しく問うべきだろう。

「イジメはなかった。彼女の中には以前から死にたいって気持ちがあったんだと思

 います」旭川14歳女子凍死 中学校長を直撃《被害者母が悲痛告白》

 「文春オンライン」特集班 2022/09/24 18:33

《旭川14歳少女凍死》「ゆがんだ性知識を持つ生徒が野放しに」「彼女には希

 死念慮があった」ようやく開いた保護者会で学校と市教委が見せた当事者意識ゼ

 ロ”【音声データ入手】 「文春オンライン」特集班 2022.11.20

 廣瀬さんの自殺から1年半をとっくに過ぎた段階でようやくこの事件に関する2度目の説明会としての保護者会が当該中学校で開かれた。しかし教育委員会や学校側は第三者委員会の報告を楯にして自殺の原因とイジメとの関係性を不明とし、いまだに責任逃れを続けている。黒蕨氏一人が教育長を辞したものの、その隠蔽体質と無責任体質に変化はまったく見られない。

 実際、説明の仕方や内容には学校側の厚顔無恥な姿勢ばかりが突出していて誠実さや反省の色の欠片も見られないのだ。資料棒読みの国会答弁と同じで、これでは説明責任をまっとうに果たしたとは言えまい。自己保身の程度にも限度があろう。ほとんど呆れてものが言えない、というのが素直な感想である。

旭川いじめ 「加害生徒にも未来」発言教頭が否定

 テレ朝news -2022.11.22

池袋暴走事故遺族、殺害予告の女子中学生への「被害届」取り下げず 「私なりの

   唯一出来る愛の形」思いつづる J-CASTニュース 2024.12.8

   …松永さんが過去に公開した実際に送られたメールのスクリーンショットでは、女子生徒は松永さんに対し「完全に金目当てで草笑」「そんなに辛いなら私が変わりに殺してあげよっか?笑」などとしていた。

   松永さんは6日にXで、女子生徒の書類送検の報道について「『中学生相手に厳しすぎるのではないか』というご批判もいただきました」という。

   厳しい判断を下した理由について、「少年事件は大人の裁判や刑罰とは異なり、『少年の健全な成長』が目的とされます。今回の件も、彼女の精神的成長や救済につながる可能性が高い。そのため被害届は取り下げませんでした」と説明。

   その上で、「彼女がネット上でのトラブルを起こした事は今回の殺害予告だけではないそうです」と明かした。…

 悪質なネットによる誹謗中傷に対して被害者側はどのような対応をとるべきなのか、ぜひ議論を重ねたい記事。とりわけ加害者が中学生であった場合、その対応は一定の「教育的配慮」が要求されるため、様々な意見が出てくるだろう。結果的に書類送検となったことも考慮して意見を募りたい。

 特に旭川での女子中学生凍死事件における加害者側への対応と比較させてみると良いだろう。旭川の場合、最初に事件が表面化した女子生徒の入水事件の際に警察がイジメの存在をしっかりと確認したにも関わらず、多くは証拠不十分と見なして加害者の一人を厳重注意処分としただけであった。学校もまた加害者側への指導が極めて不十分であり、それがイジメの継続につながったと考えられている。

 ならば「教育的配慮」と呼ばれる対応が真の意味で教育的なのか、「教育的」とはどういうことなのか、旭川の件と併せて生徒たちに問い続けていきたい。

 …「私への殺害予告ならび、妻と娘へ向けた言葉は私の心からは消えません。だから取り下げません」と説明。その上で、こうメッセージを寄せた。

 「辛いこともあると思いますが、あなた以外の人たちも、画面の向こうにいる誰かも、みんな心と命がある人間です。適切な支援に繋がり、気づきを経て、あなたの人生がより良いものになるよう祈っています」…

 授業では以上の箇所を議論の後半で紹介すると、さらにその後の議論は深まるだろう。また旭川の事件への対応が本来はどうあるべきであったのかについても考えが深まるに違いない。

 

参考動画

ドキュメンタリー「告白~旭川中2女子いじめ問題~」(43分)2022年3月26日

 放送 2022/03/28 HBCニュース 北海道放送 44:15

徹底検証・旭川いじめ①学校はなぜ?【報道特集】

 TBS NEWS 2021/12/05 31:09

 旭川いじめ事件の全体像が見えてくる。

徹底検証・旭川いじめ②広がる衝撃【報道特集】

 TBS NEWS 2021/12/05 12:20

 ・・・繰り返されるイジメと隠蔽

【全音声3】「あのおぞましいものを見て涙が出た」「児童ポルノだ」Y中学校は保

 護者の声に本当に向き合ったのか?《旭川14歳少女イジメ凍死》

 文春オンライン2021/05/21

【旭川女子中学生いじめ凍死事件】ー文春も報じない旭川市立北星中学校 教職員

 の腐敗についてーYASU先生の学び場 2021/08/21

旭川中2女子凍死 市教委が緊急会見 真相解明どこまで?  

 HBCニュース 2021/08/30

旭川市の女子中学生いじめ疑いで遺族が「名誉棄損」を訴え SNS投稿を開示

 請求 HBCニュース 2021/09/16

旭川中2女子凍死 爽彩さん“肉声”が語るいじめの苦悩 2021年10月1日放送 

 HBCニュース 2021/10/01

旭川中2凍死 市長が“異例”言及「いじめと認識」(2021年10月29日)

 ANNnewsCH 2021/10/29

旭川・凍死の女子中学生 学校に「死にたい」と電話(2021年11月5日)

 ANNnewsCH 2021/11/05

川で見た娘の姿…母が語る胸中 旭川中2"いじめ疑い" 「何されたら」認められるの

 か 進まぬ調査に疑問 (21/11/05 19:45) 北海道ニュースUHB2021/11/05

【教育】いじめ防止法はなぜ機能不全に?隠ぺい&責任逃れの学校や教育委員会の

 課題は?子どもたちを守るために今必要なことを考える【EXIT】【いじめ探偵】|

 #アベプラ 2021/05/08

 

参考動画

【特集】旭川中2凍死 母親語る「何があったのか知りたい」

  2021年11月12日HBCニュース 11:09 

 ・・・これまでの経緯がまとめられている

旭川中2凍死 調査対象生徒と〝接触〟第三者委メンバー2人調査から除外(もう

 ひとホリ)2021年11月26日 HBC放送 2021/11/26 9:32

旭川いじめ凍死問題/学校教育委員会の隠蔽 事件の再調査求め100万人署名活動も

 妨害され…街録chあなたの人生、教えて下さい2021/11/28 36:20

旭川中2女子凍死…調査10か月 第三者委員会「いじめ」を認める (もうひとホ

 リ)2022年3月28日放送 HBCニュース 北海道放送 8:13

ドキュメンタリー「告白~旭川中2女子いじめ問題~」(43分)2022年3月26日

 放送 2022/03/28 HBCニュース 北海道放送 44:15

ギャラクシー賞受賞『空白~旭川いじめ問題 問われる社会~』2022年4月30日放

 送 2022/05/01 HBCニュース 北海道放送 47:03

旭川中2女子凍死 学校内でもいじめか アンケート調査に複数の生徒が回答 遺族

 側が市教委に説明求める 2022/06/21 HTB北海道ニュース 0:31 

【いじめ】田村淳「どう解決したかを評価基準に」なぜ隠ぺい体質?子どもの責任

 は親に?学校に?2022/08/17 ABEMA 変わる報道番組【公式】16:51

【旭川いじめ問題】SOSはなぜ届かなったのか 最終報告書を公表 自殺の背景

 は不明 STVニュース北海道 2022/09/20 11:44

 学校内でのイジメが認定されなかった点は大問題であろう。これこそが自殺とイジメとの因果関係を特定できなかった最大のポイントである。つまりこの結論は中学校側が校内でのイジメを見逃してきた事に加え、隠蔽してきたことの問題を第三者委員会が十分に追求できなかったという事だろう。

 そもそもこの事件が世論を賑わすまでに多くの時間が経過していた。しかも警察の

ような強制的捜査権のない委員会が調べられる事には最初から限界があったはず。裏を返すと闇の奥まで知っている学校内部の職員の情報提供がこれまでほとんど無かったということであり、強力な同調圧力を用いた組織ぐるみの隠蔽工作が行われていた可能性が高い。この地域の学校組織が持つ異様なまでの閉鎖性がうかがわれよう。

なぜ防げなかった?旭川いじめ問題…再三の訴えを放置 上司と部下の関係、そん

 たく、隠蔽は? HBCニュース 北海道放送 2022/10/05 9:09

 六稜会(北海道教育大学旭川分校の卒業生からなる団体で旭川市内の小中学校教師の多くが所属している)のメンバー同士による忖度、なれ合いといった旭川独特の教育村の風土が隠蔽体質の背景にあるようだ。しかしこうした特定大学卒業生からなる団体が教員人事をこれまで一定程度左右してきたことは多かれ少なかれ全国各地で見られた現象である。それだけでは旭川特有というほどのものではないだろうが、わずか一つの大学が教員の供給をほぼ独占しているという過激な状態は確かに珍しいケースかもしれない。

 いずれにせよ大学における教員養成や教育委員会による教員採用の在り方においては旭川に限らず大きな問題があるといえよう。なお、第三者委員会の報告書に不十分さを感じた旭川市長が新たな第三者委員会の設置を決めている。中心となるのは大津

のイジメ事件でも活躍した「尾木ママ」こと尾木直樹氏とされるようで、今回はかなり期待できそうだ。

参考記事

旭川いじめ加害者扱い、投稿者に賠償命令

 共同通信社 によるストーリー 2023.6.7

 ネット上での公開処刑のような投稿が相次いでしまった原因の一つに当該中学校と旭川市教育委員会の隠蔽、対応の遅さ等の問題があったと考えられる。それが無関係な生徒への被害拡大を招いたとするならば、中学校側と教育委員会の責任が厳しく問われるべきだろう。

旭川いじめ防止条例を可決 中2凍死巡り、即日施行へ

 共同通信社 によるストーリー 2023.6.30

“女子中学生凍死”を受け 旭川市がいじめ相談ダイヤルを開設 いじめ防止条例案も公

 表 HTB北海道ニュース によるストーリー 2023.6.9

 学校側の隠蔽を明確に禁止し、隠蔽への罰則規定を設ける条文は条例案の中にあるのだろうか。いつものように表面的な対症療法に終始し、きれいごとの努力義務ばかりが並んでいるとしたら効果は期待薄。そもそもあれだけ全国に衝撃を与えた大津イジメ事件の反省すら周知されず、せっかく制定されたいじめ防止対策推進法などをまったく指導に生かすことが出来なかった日本の学校現場の深刻なゆがみ、本質的問題点をあまりにも甘く見過ぎてはいないか。その暗部の多くを見逃してはいないか。

 本質的な問題は上意下達に走る教育行政や教育委員会の在り方、学校管理職の人事や資質、ブラック化した職場、旧態依然の学校風土、穴だらけの教員養成と無駄だらけの教員研修などに求められるはず。それらの改革を棚上げしておいて、このような形で行政府による教育への政治介入ばかりが強まってしまえば今後、取り返しのつかない事態をも招きかねないだろう。

 本来、改革の主体はあくまでも教育行政でなければなるまい。しかし残念ながら肝心の教育行政本体が機能不全に陥っており、自浄能力までも失ってきている。従って徹底的に攻め込むべき本丸は現状維持ばかりを目指す日本の教育行政、教育法制全体である。これは政府と国会が責任を負うべき国政レベルの課題。地方行政で何とかなるレベルの問題ではない。もちろん旭川の取り組みは地方行政レベルでできる努力として旭川市民の立場からは一定程度、評価すべきであるが、国民としては真の敵を見失うことがあってはならない。

旭川中2自殺は「いじめが主原因の可能性高い」 市の再調査委員会

 朝日新聞社 によるストーリー 2024.6.30

旭川の中2、自殺直前まで「こわい」「死」投稿4000件…市再調査委が解

 析 読売新聞 によるストーリー 2024.7.1

旭川いじめ再調査 自殺との関係認定 異例の公表、背景に黒塗り流出

 朝日新聞社 によるストーリー 2024.7.1

 ようやくまともな報告書が出てきそうである。一体、ここまで来るのにどのくらいの歳月を費やしてしまったのか、考えるだけでも辛くなる。第三者委員会の報告書等の二度に及ぶ流出など、さんざん事態をこじらせ、隠蔽と責任逃れを目論んできた教育委員会や教師たちへの厳しい対応が待たれる。

 注目すべきは中学校1年生の段階でのクラスにおけるイジメがしっかりと確認されたことだろう。その結果としてクラスに居辛くなった廣瀬さんが、居場所を求めて他のクラスや他校の生徒たちとつながるようになり、その新たな人間関係の中でさらに激しいイジメを受けるようになったという経緯が確認されたことは大きい。すなわち廣瀬さんへのイジメに対する認識をまったく欠いていた当時のクラス担任、学年主任、教頭、校長、市教委の責任の重さが明確となったわけである。

 報告書等の流出が相次ぐという異常事態を受けて再調査委員会が報告書を旭川市に提出することをためらった点も大いに注目すべきだろう。かつての第三者委員会の資料が二度も流出するという、ありえないレベルの歴史的大失態を演じ続けた旭川市および市教委への信頼はもはや完全に地に堕ちてしまった。再調査委員会の今回の措置はむしろ歴史的「英断」と評すべきだろう。

 記者会見で尾木委員長がこうした事案を詳細に調べれば調べるほど、同様の事態がいつどこで発生してもおかしくはない、と述べていた事も強く印象に残る。この件に関しても日本の学校教育のあり方が根本的に問われていると見て良い。なお会見での尾木氏の発言に関して不満があるとすれば、学校や教育行政のあり方への批判がイマイチ鋭さに欠けていた点であろうか。一般教師たちの委縮を恐れるあまり、やや当時の教師たちを庇い過ぎている傾向を感じたのは私だけではあるまい。

 今に始まったことではないが、日本の学校ではそもそも教師間でイジメが横行し、管理職によるパワハラ、セクハラも決して珍しい事ではない。ある学校では発達障害を持つ特定の教師を集団でイジメていたし、管理職もイジメ行為に絡んでいた。このような無様な状況が蔓延している多くの学校では生徒たちのイジメ問題に対して有効な対応は到底、期待できないであろう。尾木氏はどうやら近年の学校が置かれている悲惨な状況への理解がイマイチ不足しているように感じられたが、いかがだろう。

 事件の再発を防ぐために取り組むべき対策が広く検討され、報告書の最後に詳述されているらしい。早く報告書の全体を確認したい。また旭川市、市教委側の情報漏洩に対するしっかりとした対策が今度こそ、間違いなく施されるのを期待したい。どう見ても三度目の失態は決して許されない。

 ※参考記事

  “任意”のいじめ調査には限界も。学校関係者も含まれる「調査委員会」の問題点と事実認定の3

   原則を元調査委員が解説 FNNプライムオンライン によるストーリー  2023.10.26

   刑事事件として警察が捜査に乗り出した場合にはその捜査には強制力が働き、ある程度までは証

   言や証拠を集める事が出来る。しかし「イジメ」の重大事態として調査委員会(教育関係者が加

   わる可能性あり)や第三者委員会が調査に乗り出したとしてもその調査に協力するか否かはあく

   までも任意とされる。このため証言や証拠を提出することを拒否されてしまうケースでは調査が

   先に進まなくなることも起こりうる。

    こうした場合には被害者側が刑事・民事事件として警察及び裁判所に訴え出ないと埒が明かな

   い。加害者の特定やイジメの事実確認自体が困難なケースは少なくあるまい。「教育的配慮」の

   名のもとに加害者側の人権だけが守られ、被害者側が泣き寝入りする印象がこの問題には常にま

   といつく。しかしその背景に教師や教育委員会の調査がどうしても不十分になってしまう、法的

   な限界があることは予め知っておかねばなるまい。

旭川いじめ 「やっと答えがでた」再調査委の結果受け母が思い語る

 朝日新聞社 によるストーリー 2024.7.2

 ようやく遺族の気持ちとしては一段落したようだが、事件としては決して終わっていない。イジメ問題に対してまともな対応ができずに廣瀬さんをみすみす死なせてしまった当時の校長や教頭、担任、教育長たちへの処分はこれからである。また第三委員会の報告書を流出させた張本人が特定できていない。こちらは明らかに刑事罰の対象であり、犯人を特定して裁く必要がある。

 本件は大津のイジメ事件とほぼ同じレベルで世間を震撼させた大事件であり、大津の事件が新しい法律を生み出したように、旭川の事件もまたSNSや性加害、秘密漏洩への対応を巡る新しい制度や規制を生み出すはずである。イジメ問題対策を一層、充実させるための新しい工夫、改革が全国的に必要とされている今、今回の教訓を教育行政がどのように生かしていけるのか、期待薄ながら注目していきたい。

 

・報告書流出問題

旭川いじめ「黒塗りない報告書」流出疑惑 小川泰平氏が懸念「指紋など証拠の採取

 は行っているのか?」 デイリースポーツ によるストーリー 2023.10.13

 この件に関しては早くから繰り返し発言してきた小川氏が指摘するように故人への尊厳を踏みにじるような、極めて悪質な人権侵害が事件後も旭川で続発してきた流れの中で捉えるべき事案であろう。特に今回の漏洩事件は断じて許されないレベルの悪質さを感じるとともにこの事件の底知れぬ闇の深さを痛感させるものとなっている。

 この犯罪的行為が実行できるのは被害者の関係者以外では、政府、北海道教育委員会、旧第三者委員会、旭川市教育委員会しか考えられないという。被害者の関係者が黒塗りしていないプライベートにかかわる極秘資料を自ら旭川市議宅に投函する可能性は極めて低いだろう。肝心の動機が見当たらない。政府や北海道教育委員会もわざわざそんなことをする動機はほぼ無いと見てよい。そもそも守秘義務違反にあたる危険な行為を敢えて行う動機がこれらの関係者にあるとはどうしても思えない。

 したがってこれまでのこの事件の極めて残念な経緯からすればこれは尾木直樹氏が主導する再調査委員会の報告が出る前に、事件の責任者たちへの追及をかく乱し、イメージ操作しようと画策した旭川市内の者の犯罪的行為と必然的に推理されるだろう。すなわち旧第三者委員会か旭川教育委員会に属する者の犯行の可能性が極めて高いということだ。これらの組織はこれまでも事件の誤魔化し、隠蔽に深く関わってきた張本人たちと深いつながりのある人たちが含まれているとハナから疑ってかかった方が正しいだろう。つまりこの一連の行為は被害者遺族への脅迫的意図を持って行われている可能性があると推察する。

 さらに特定の旭川市議宅に投函した動機が疑われる。この市議がさらなる資料の漏洩に関わっていないか、捜査する必要も当然、あるだろう。市議に何を期待して投函したかが疑われるからである。

 以上のようなことから小川氏は今回の犯人を探し出す上で欠かせない証拠となる流出書類の指紋採取を行ったかどうか、警察に確認すべきだと指摘されているのだと思われる。

旭川いじめ、報告書流出か 遺族側要望で市教委調査

 共同通信社 によるストーリー 2023.10.6

 第三者委員会の資料が流出したものと思われる。驚愕の人権侵害が放置されてきたこの事件の闇は深い。

旭川いじめ、告発見送り 報告書流出、証拠得られず

 共同通信社 によるストーリー  2023.11.24

 事件の隠蔽に加担してきた市教委が報告書の流出に関して証拠が発見できず、告発を取りやめるらしい。常識的に考えれば限りなく犯人に近い市教委から自らの犯罪を証明するような物証が快く提出されるわけはあるまい。

 この組織がいつから信頼されるに足る組織として再生したのか、ほとんど知る由もない市民はこの報道に対して一体、どのような反応ができるというのか。私たちはまず、公教育の闇の深さを知るべきなのである。

旭川市教育委員会「いじめなし」 市長にずさんな報告

   共同通信 によるストーリー 2024.2.11

 学校と市教委がグルになって事件を隠蔽しようとしていたことがこれで一層明白になった。イジメグループ以上に厳罰に処すべき人々は隠蔽に関与したすべての教師たちであることも明白だろう。

旭川いじめ 中2女子死亡 黒塗りなし最終報告書がネット上に流出か

 日テレNEWS NNN によるストーリー 2024.6.26

 いよいよ旭川市の学校教育界の闇深さが露呈してきている。旧第三者委員会がまとめた最終報告書とみられる文書がインターネット上に流出し、黒塗りされていたはずの部分が閲覧できる状態になっている件である。この事態に対してサイトの運営者は、公開の目的について「「爽彩さんが、何に悲しみ、苦しんでいたのかを、社会に、正しく理解して貰(もら)うため」…「黒塗りだらけの報告書によって、謂(いわ)れのない誹謗(ひぼう)中傷(いじめ)を受け続けている方々(主に教師たち)の汚名を少しでも晴らすこと」などと主張しているらしい。

 どういう内容の文書がネット上にさらされてしまったのかは私自身、確認できていない。しかし教育委員会が結成させた第三者委員会がかつてイジメと自殺との因果関係を確定できないとの結論を出しているように、かなり怪しいメンバーから構成されていたことは既に明らかである。このためもう一度、まったく新しいメンバーで市長が中心となって再調査委員会が編成され、尾木直樹氏を中心に再び調査が行われるに至った経緯を考えると、「晒し」サイトの運営者がどういう立場の人物なのか、おおよその察しはつくだろう。

 黒塗りの箇所を世間に公開し、イジメ被害者とその遺族のプライバシーを違法にも晒すことでもっぱら傷つくのは明らかに遺族の側であり、「謂れのない誹謗中傷を受け続けている方々」=名指しで批判された当時のクラス担任、教頭、校長、旭川市の教育長、教育委員会ではあるまい。これらの皆様方は報告書の「晒し」が自己保身と名誉回復にはつながるものの、一切、自分たちが傷つくことは無い内容なのだとあらかじめ分かっていたに違いあるまい。

 そもそも旧第三者員会のメンバーはそういう立場の方々であり、その報告書もそうした方向性を持って作成されていたのだろう。そして亡くなってしまった被害者の尊厳はこの「晒し」行為によってもはや回復不能なほどまで深く傷つけられたと推察できる。まさに「死人に口無し」であり、今回の晒しは「死者に鞭打つ」行為であり、決して許せるレベルのものではあるまい。

 私としてはこれまでの経緯から再調査委員会の報告書が提出される前に、世論を自分たちの都合の良い方向に誘導すべく、今回の「晒し」が行われたものと推測するが、いかがか。しかし仮にそうだとしたらこの行為はおそらくヤバイほどの墓穴を掘ってしまっている。黒塗りされていない報告書を持つ者は限られているからであり、犯人の特定はさほど難しくあるまい。かつて同様の報告書が市会議員に流出した件があった。そのあたりからも今回は犯人を特定できる可能性がある。

 「謂れの無い誹謗中傷を受けている方々の汚名を晴らす」という大義名分を掲げていかにも公益通報を装った今回の晒し行為は、明らかに守秘義務違反であり、プライバシーの深刻な侵害でもある。遺族及びその支援者側は犯人の逮捕のためにぜひ、立ち上がってほしい。旭川警察もまた二度に及ぶ悪質な情報漏洩とプライバシーの侵害に対してさらに真剣に向き合うべきだろう。誰がどう見てもこんなことが繰り返されるような町で、治安がまともに守れるとは思えまい。

旭川いじめ ネット上の「調査報告書」はたたき台か、流出元調査へ

 朝日新聞社 によるストーリー 2024.6.26

 どうやら流出元は旧第三者委員会のメンバーが疑わしいようだ。実際にネットに晒したのはイジメ撲滅を謳う、ある「市民」団体だという。流出元に遺族を疑う、とする妙にうがった見方もあるというから実に驚きだ。

 遺族の意向で非公表とされた内容なのに、敢えて遺族がネット上に自らのプライバシーを公開すると考える側の神経こそ、きわめて疑わしくも嘆かわしい。またイジメ撲滅を謳う「市民」団体が遺族をさらに苦しめるはずのネットでのこうした「晒し」行為を行う…一体、旭川「市民」はどこまで錯乱しているのだろう。

 いまだに当時の中学校関係者からは公益通報としての内部告発がまったく見られない一方で、公益通報を騙るネット上の晒し行為が平然と行われてしまう旭川市という町の現状に慄然とする。「市民」ではない外部の人間からすれば旭川市の学校教育はもはや「完全に終わってしまっている」ように見えるのだが、いかがだろう。こんなテイタラクでは一度失われてしまった教育行政への「市民」の信頼回復は限りなく不可能に近いと言って良いのではあるまいか。

旭川いじめ 黒塗りない「報告書」流出、市教委が刑事訴追に向け調整

 朝日新聞社 によるストーリー 2024.7.3

 ネット上での晒し行為などで被害者や遺族のプライバシーがこれほど酷く、かつ執拗に脅かされ続けたイジメ事件は過去、一度も無かったと思うが、いかがだろう。

 もちろん今回も加害者とされた生徒たちのプライバシーが他方で暴かれてはいる。しかしそちらは大津イジメ事件での加害者たちへのネット民による晒し行為と同じく、匿名性が高くて私的リンチに近い点で報告書流出問題とは全く性質が異なる案件である。

 一方、報告書の流出は第三者委員会のメンバーか、報告書の管理に当たっていた教育委員会、もしくは旭川市役所の人間の関与が明らかに濃厚であり、ふてぶてしいほどにその匿名性は低い。つまり、こちらは明白に組織的で計画的である。結果的にではあるかもしれないが二人の市議までが関わる、公的な権力、影響力を悪用した、遺族に対するあからさまな脅迫行為というほかあるまい。つまり前代未聞の、悪質で卑劣極まる犯罪行為そのものだと捉えられる。

 したがって元来、信用できそうもない市教委が刑事訴追の主体となるのは、あまり好ましくはないだろう。これまでの経緯から見て流出の犯人が教育長以下、市教委のメンバーであることも十分考えられるからだ。ここはもう市や教育委員会に一切忖度せずに遺族が主体となって裁判に持っていく方が、事件の全容解明により近づけるのではあるまいか。

『聲の形』は不快になるのが前提の映画? 拒否反応が出た理由と作中の回答とは

 マグミクス ヒナタカ の意見 2024.8.16

 「イジメ」をめぐる深い考察は大いに参考となるだろう。特に「鏡の孤城」との対比は鋭い。イジメ加害者側にも寄り添う観点はどうしてもこの手の事件では欠失しがちになる。加害者である彼らを永久に許さない…という硬直した正義感はやはり社会全体にイジメの連鎖を生み出しかねない恐ろしさを持っているだろう。

旭川中2自殺 遺族「いじめはどこでも起きる」 再調査報告書公表

 毎日新聞 によるストーリー 2024.9.13

 残念ながら市長は再調査報告書の公表をもってこの闇深い事件に極めて大きな闇を残したまま姑息にも終止符を打とうとしているようだ。なぜならば報告書の流出という重大な事件についての言及が市長や新聞等の記事に、一切、見られないからである。報告書の流出は明らかに被害者側のプライバシーに対する深刻な侵害であり、この重大な犯罪に関わったと推察されるのは、当時の状況からすれば報告書を管理していた市役所の人間か、教育委員会、第三者委員会のメンバーにほぼ限定される。

 これだけの重大事件に対して明らかな落ち度と責任のある市や教育委員会側が、警察とも緊密に連携してイジメ事件の実態解明とは別個にあらためて報告書流出事件の真相解明を進める。これは市民からの信頼を回復する上でも当然の責務だろう。

 しかし市長及びマスコミすらそのことに言及しないのはまず報告書流出の真相解明に対する市長の意欲が極めて低く、加えてマスコミがただの「マスゴミ」だからだ、としか言いようがあるまい。裏側には事件隠蔽に向けて教育委員会側の市長への強力な働きかけがあったのかもしれない。少なくともそう勘繰りたくなるほどに一刻も早く事件の幕引きを図ろうとする意志が市長のコメントからは漂ってくる。

 この事件に対する市民の動きの鈍さにも知事のパワハラ問題で揺れる兵庫県と同様に不信感が募る。もしかすると民主主義の土台たる国民主権が長い間おざなりにされてきた、その結果として民主主義が機能する上で欠かせないはずの主権者としての当事者意識がついに日本国民から少しづつ失われてきている、ということなのかもしれない。

 だとすれば長年かけて国政への当事者意識を国民から奪うことに専念してきた日本の学校教育の在り方にこうした事態を招いた責任の過半はあると考えられる。とりわけ暗記中心の正解主義、一斉講義形式の授業を続け、児童生徒をひたすら受け身に終始させてきた社会科教育の責任は極めて重いに違いない。生徒たちの主体性の回復につながる授業のあり方としてアンケートを多用する討論型の授業機会を拡充するような授業改革が急がれるだろう。

旭川市がいじめ再発防止策 精神科医活用や性教育推進

   共同通信 2024.12.6

   この事件はただ単に表面的なイジメ再発防止策を打ち出せればアッサリと終止符を打てるような、軽く受け流せる程度の案件ではなかったはず。兵庫県の内部通報をめぐる騒動でも見られた個人のプライベート情報の流出自体が、個人のプライベートを覗く特権を悪用するという極めて陰質なパワハラ、イジメであり、重大で凶悪な犯罪そのものであるだろう。今後、同様の事件を防止する上で、この件は決して看過してはならないないと考えるが、いかがか。

 旭川市は門外不出のプライベート資料を二度も流出させてしまったという深刻な問題の解明をこそ急ぐべきだろう。そもそもこれができていないような段階で、旭川でのイジメ再発防止など決して謳ってはならないし、今後ともイジメ防止など一切期待できないのだ。個人情報流出こそがこの事件における核心であり、事件の質の悪さ、闇深さを物語る、被害者側への最悪の社会的イジメであったからであり、生徒の自殺もまた性的画像等の流出が大きな要因であったことは誰もが否定できないはず。

 旭川の場合、旧第三者委員会のメンバー、ないしはその保管にあたった人物が情報流出の片棒を担いだと容易に推察できる。なぜこれまでの長期間、情報流出に関わった人物をいまだに特定できないままなのか、なぜ、旭川は情報流出の解明抜きでこうもやすやすとイジメ再発防止を謳うことが出来るのか、その理由を明らかにしない限り、私たちはまたもや旭川市による悪質な隠蔽を疑うのみである。

 したがってこの件に関しては、情報流出の件のみをターゲットとした、教育委員会のみならず、市からも独立する、完全な第三者からなる調査機関の新たな設置が待たれる。場合によっては政府が直接、旭川に乗り込むことも有り、ではないのか。この問題の深刻さ、重大さを考えればその程度の意気込みが国にあっても良いと思うが…

 

参考動画

「旭川女子中学生いじめ凍死」問題 調査報告書の非公表部分がネットに流出か 

 サイト運営者が取材に答える HTB北海道ニュース  2024/06/26  4:51

旭川中2女子凍死 「いじめ被害なければ自殺起きなかった」再調査委が因果関係認

 める FNNプライムオンライン 2024/06/30 1:34

旭川いじめ凍死 黒塗りなしで文書公開した問題 遺族側が流出元の団体と代表者

 を刑事告訴するよう求める HTB北海道ニュース  2024/06/28  0:52

 いよいよ事態は急転し始めた。旭川市教委は神奈川のサイト運営者を刑事告発するかもしれない。さらにこのサイトに黒塗りしていない報告書を送った人物も、分かり次第、刑事告発すべきだろう。ただし、例の通り、市教委が必ずしも信用できるとは限らない。むしろ告発する、という大義名分のもと、改ざん、隠蔽すべき資料を探し出し、証拠隠滅を図る可能性の方がはるかに高いのではあるまいか。

 いざとなったら遺族、および支援者が主体となって彼らを刑事告発、さらに民事訴訟に訴える事態も予想される。報告書の流出という前代未聞の不祥事を引き起こした旧第三者委員会の組織としてのあり方、報告書の所在の確認、保管状況に不備が無かったのかも、改めて厳しく検証されるべきであろう。

 ここまで事態をこじらせてしまった当時の学校の管理職、教育委員会の責任もまた極めて重大であり、追って何らかの重い処罰が課されるべきだと考える。