若い方の中にはボイジャーなんて知らない人も多いでしょうね。

1977年に打ち上げられて、79~80年に木星~土星に接近しました。

私は当時小学生~中学生のころで
ボイジャー1号が送ってきた木星や土星の鮮明な写真に非常に驚いた記憶があります。

その当時に買ったこの文庫本。
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ここにもボイジャーやパイオニア探査機が撮ったド迫力の写真が掲載されていて
今でもたまに見返しています。

私の星好きの原点の一つです。

そんなボイジャーはいま、太陽圏脱出に向けて宇宙を飛行中です。

太陽圏ってなに?


水金地火木土天海

太陽系には8個の惑星があり、
その外側にはさらに冥王星などの準惑星が存在しています。

そこらあたりが太陽圏というわけではなく
さらにその外側、ヘリオポーズと呼ばれる太陽風と銀河磁場の境界面までが太陽圏です。
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(提供:NASA/JPL-Caltech)

まぁ難しいことを言ってもしゃーないので簡単に言うと、
我が家の玄関を出て、銀河の彼方への旅を始めたということです。

これが終わりではなく、
むしろここからようやく「未知の恒星間航行が始まる」というわけです。

これは人類史上初の快挙。
出発からじつに35年、178億Kmという長旅でした。
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(Mitakaにて作成)

太陽圏から外は、宇宙線の嵐です。
運用35年を経過した老体のボイジャー1号がどこまで耐えられるか
まったく予想できないでしょう。

そんなボイジャー1号、
望遠鏡でも見ることができませんが今だいたいこの辺にいます。

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(Mitakaにて作成)
ヘルクレス座の頭の辺り。
ヘルクレス座は今ちょうど見やすい位置ですので
星空を見上げた時は、この辺にいるんやな~と想像してみてください。

もちろん人格はありませんが
ほんと最後の最後まで頑張ってほしいと応援したくなります。

がんばれ!ボイジャー1号!