昨日出題した問題、

Q.太陽系でもっとも大きな「天体」は?

の答えです。

ポイントは、「天体」と断わったところ。

「太陽」と思われた方が多いと思います。
太陽は直径140万kmもある、太陽系最大の星です。

ところが時おり、この太陽をもしのぐ「天体」が出現します。
それが彗星です。

彗星は本来、数10m~数km程度の小規模な天体です。
ですが、太陽に近づくにつれ長大な尾を引き始めます。

長いものでは、太陽~地球間の3倍にも達するものがあるそうです。
その尾の長さも含めて「天体」と呼ぶわけで、問題の答えは

「時として彗星が太陽の大きさをしのぐことがある」


というのが正解です。

ちょっと意地悪問題だったかもしれませんね(≧▽≦)

直径が太陽を上回ることもあります。

2007年の秋に現れ天文界を騒がせたホームズ彗星。
突如バーストして大きくふくれあがりました。
下の写真はカピが11月3日に撮影したもの。

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すでにバースト後、数日が過ぎています。

その11日後の11月14日の写真↓
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ダストは倍以上に拡散しています。
視直径(見た目の直径)は月よりも大きくなっています。

実際の広がりは200万kmにも達しているとのこと!
これは太陽よりもずっと大きな値です。

こんな風に、彗星は突如大きく拡散することもあるんです。

ホームズ彗星は2014年にまた太陽に接近してきます。
過去にもバーストしたことがあるそうで、
次回接近の時にもこんな風にバーストするかもしれません。

彗星といえば、本体がなくって尾だけの彗星も最近発見されました。
何が起こるかわからない天文現象、見逃せませんね~!