助産師から見た出産レポ(陣痛が来ない理由) | 石川県 金沢 野々市 周産期ケア専門助産師の整体 le・chalet

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石川県で助産師.ル・シャレー代表の平井ひとみです。周産期ケア、分娩整体事業、ガスケアプローチ、「助産塾」「整体塾」のセミナー事業をしています。分娩が楽に!をモットーに妊娠中からケアをし、助産師やセラピストにも普及しています。

お久しぶりの投稿です。

石川県でフリーランスの助産師をしています平井ひとみです。



さて今回は

出産レポで「陣痛が来ない理由」についてです!


大きな理由は

CPD(児頭骨盤不均等)が考えられます


今回がそれにあたりました!


38週6日 1経産婦さん

計画分娩で入院。前回は36週で出産となりました。


卵膜剥離をして、

🌕️軽く硬い部位を分娩整体(基本)をして

🌕️ガスケアプローチをすれば、通常は陣痛が来ることが多く、


今回もそれを期待。


ところがっ!


来るはずの陣痛が、今回は何しても陣痛にならず

「こんなことないなぁー」と少し不安に。


結果、4cmで人工破膜。


「これで陣痛が来るだろう!」と待つこと30分。

陣痛来ない。。。


これは、絶対いつもと違う!


「CPDかも。。」ってよぎりました。

※CPDとは、児頭骨盤不均衡のこと。


最後の砦、促進剤。

使う必要はないと思っていたし、使いたくなかったけど、


使わないと陣痛が来ない。。

つまり生まれない。。


促進剤をすること30分、

陣痛っぽい感じある!」と嬉しそうに言ってくださいました!


内診をしっかりしてみてみると

「わかったかも。。」

頭が少し下がってきてわかったこと


仙骨―恥骨間が幅が児頭に対して狭い。。


これは、あえてこの仙骨を外に出して、恥骨との距離を作らないとダメでは?


四つん這いをして、カウンターニューテーション

(※仙骨が内側に平坦にならないように、

しっかり膨らむように)、

観察して過ごしたところ、


急に赤ちゃんが進んできて、


側臥位で「発作時の分娩整体」をして、

すぐに、全開大。


そのあとは、側臥位のままでガスケアプローチをして、

あっという間に生まれてきました。


赤ちゃんは、頭がとがっていました。

ギリギリかぁー

※頭がとがるのは、生理的な骨縫合というもので、次の日には丸くなりましたが、狭かったんだなぁーと赤ちゃんが物語ってました。


仙骨の平坦、

これは最近の妊婦さんで見かけるようになりましたえーん


きっとこれで帝王切開になったケースもあるんだと思います。

今回は頭使ったなぁー。。。


次があるならば、

(※「次ある」と言ってくださってました)

陣痛が来てから入院したほうがいいですね


ハラハラしちゃいました!