死ぬまでに読むべき漫画として、
戦い漫画と勘違いされている
『北斗の拳』
手塚治虫さんの『ブッダ』
ジブリや人気絶頂の鬼滅の刃とかを否定するわけではありません。人気なりの素晴らしい漫画なのでしょう。
北斗の拳は色んなキャラがいて、
男の子が喜びそうな漫画なんだけど、
単行本全巻を見終わると、
結局これは恋愛、愛について描かれている漫画だとわかります。
私はギャグ漫画や恋愛漫画が好きだったので、
元旦那が読んでいた手塚治虫さんの漫画には、
全く興味などありませんでした。
しかし今思うと、あの漫画を読んだ後の人生観が、何か変わった気がします。
私は超がつく馬鹿なので、
うまくは伝えられませんが、
ようするに良く聞く、
『お釈迦様』の人生と、
命とはなんたるか、生きるとは、死ぬとは、
そんな難しい題材を漫画にして読みやすくしてあるのです、フィクションも混ざってはいるかもしれませんが、
例えば私なんかは、お釈迦様とかは実在しない空想でしょうと思っていました。
だけど、釈迦というのは、
紀元前のインドのほうの王子さまで、
実在していた人間なんです。
王族の生まれなのに、悟りをひらいて多くの弟子たちに、命とか、生死とか、
そういうものを教えていた偉い人、
という事です。
漫画ではわかりやすく可愛い絵柄で描かれていて、夢中で読みました。
実際今でも、母の葬儀とかで浄土宗のお経の中には、お釈迦様の弟子たちの名前と、教えがお経になってたりするんです。
だからブッダを読んだことのある私は、
お経を聴いていて弟子の名前が実在していたなんて驚きましたし、興味を持ちました。
命は永遠だよ、とか、
願いは叶うよ、とか、
そういう人間が持つ願望を綺麗事に描いてないんです。
例えば、私たちは歩くだけで虫を踏み命を奪う、
生きるためには命を頂かなければならない、
全ての命には限りがある、
要は、
『生きてるものはいつかは死ぬ』
と、
はっきりと述べているんです。
大阪で、彼の趣味の御朱印に私まで最近は付き合うようになり、たまたまえらんだ御朱印が、
まさにそれだったんです。
これは釈迦が80歳でなくなるときに、弟子や動物達が涙を流し悲しむところを描いています。
同じ日同じ時間はなく、たえず変わっていく、いつかは愛する者との別れが待ち、そして自分の命も当たり前に限りがある。
そう書いてありますね。
『生まれてきたものは必ず死の縁と出会う』
と。
私はある尊敬するお坊さんに聞いた事があります。
『あの世はあると思いますか?』
お坊さんは回答に困ったでしょう。
『わたしはあると思いたいですね、、わたしにもわからない事です』
と、答えてくださいました。
だから私はこのお坊さんが好きなのです。
あの世は当然ありますよ、当たり前ですよ、と、
そう答えるお坊さんは信用できません。
なぜならお坊さんは人間で、生きているから、あの世があるか、
わかるはずが、
無いんですから。
ブッダ、よんでみてくださいね。
特に私のように、希死念慮だとか、
人間ってなんだろうとか、
そんな気持ちを持っている人にこそ。