3年前、あの日、あの時 | 母と娘と妖怪と

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特撮ヒーロー→妖怪ウォッチにハマった娘に振り回される母の記。
秋篠宮佳子内親王殿下の大ファンであります!

3年前の3月11日、私は自衛官でした。
いつもと変わらぬ金曜日の午後、いつも通りの仕事をこなしていました。
3月12日は九州新幹線の開通式が行われる予定で、祝賀飛行のため、松島基地のブルーインパルスが私の勤務する基地に待機していました。


15時を前にした時、関東、東北地方で大地震があったとの情報が飛び込みました。
上の立場の人々が慌ただしく動き、その他の隊員は全員待機となりました。
誰もが、あれほど大きな被害になるとは想像すらしていませんでした。
松島から来た隊員たちは、慌てて家族の安否を確認していました。
情報収集用のテレビをつけて、私たちの目に飛び込んできたのは津波に飲み込まれていく東北の町でした。
皆が呆然と、ただテレビを見つめていました。


月曜日から、朝に掲揚される国旗は半旗になりました。
特殊な技能を持っていなかった私と夫は、災害派遣には参加できませんでした。
派遣が決まった隊員を送り出すための手続きが私の仕事でした。
災害派遣希望者はたくさんいました。その中で東北出身者が優先されました。


派遣された先輩から話をたくさん聞きました。
身内が亡くなられた隊員もいました。
私は無力感しか感じられませんでした。
人を助けたくてこの仕事に就いたのに、私には何もできないのかと。
阪神大震災を経験してこの世界に飛び込んだ夫は、もっともどかしかったかもしれません。


諸々の事情により私は職を離れましたが、あの日のことは忘れられないと思います。
忘れてはいけないと思っています。
東北の一刻も早い復興と、被災者の方の心の安定を願って。
自分にできることを、これからももっと探そうと思います。



被災した松島基地の様子


ブルーインパルスお別れフライト


ブルーインパルス(ドラマ「空飛ぶ広報室」主題歌「contrail」にのせて



 諦めたらまた未来は閉じる
 多数に押し出されこぼれ落ちる
 ため息追いかけうつむけば
 水たまりに架かる飛行機雲



contrailの中で一番好きな歌詞です。
ドラマ「空飛ぶ広報室」に出てくる二人の主人公。
事故のケガが元でブルーインパルスパイロットへの道を絶たれた空井。
報道局から情報番組制作の現場へ左遷された稲葉。
contrailの歌詞はそんな二人の進む道を示すかのようでした。

ですが最終回直前の震災のシーンを見てから、この歌は震災から立ち上がる全ての人々に向けられているのではないかと感じるようになりました。
今でも、そしてこれからも大好きな曲です。