今日もまた雨
今日の空模様をみて
ショパンの24の前奏曲第15番「雨だれ」
をききたい気分になったので
スピーカーから流しながら
まったり家事をして
のんびりした1日を過ごしました

ショパンの「雨だれ」は
持病が悪化したショパンが
療養を兼ねて恋人と訪れたマヨルカ島で
作った曲だと言われています。
ある日、ショパンのために
恋人が食料調達に出かけるのですが
激しい雨と風が島を襲い
恋人はなかなか戻ってこれない状態に。
そんな悪天候に見舞われた
恋人を心配する気持ちや
一人で恋人の帰りを待つ心細さや不安
日々体調が悪化し迫りくる死の恐怖…
そんなショパンの気持ちが
この曲には落とし込まれています。
穏やかでしっとりした始まりから
空にも自分の心にも
暗雲が徐々に立ち込めて
雨が強まるにつれて
自分の中の不安も大きくなっていく…
雨とともに揺れ動くショパンの心の動きが
感じられるこの曲には
繊細かつ力強い部分もあり
独特な透明感も感じられて
すごく好きな曲の一つです

雨の日が続くと
気持ちまでどんよりしてきますが
雨の日ならではの良さや楽しみ方を
見つけられると
少し気分転換になりますね

雨の日に消える音もたくさんありますし
(虫の声や鳥の声とか)
雨の日に聞こえる音もありますし
(雨が地面や物に降り注いではねる音
濡れた道路を車が走る時の水しぶきとか)
雨の日の景色は
見慣れた景色でも全然違うものに思えますし
いつもの道路も
水溜りができればそこに景色が写って
小さな世界がつくられているみたいで
雨の日ならではの面白さって
結構たくさんある気がします

雨繋がりでいえば
新海誠監督の映画「言の葉の庭」も
雨のもつ独特の美しさや繊細さが
鮮やかに描かれていて
すごく好きです
雨の日だから出かけたくなる
雨の日が楽しみになる
そんな作品だと思います
明日も雨の予報ですが
雨だからこその楽しみ方で
私らしく過ごしたいと思います
