今回、夫と2人でウズベキスタン・タジキスタンに旅行に行った。まず全体像から。


行程

8/10(土) 午後 成田〜ソウル〜タシケント夜着 タシケント泊

8/11(日)朝 サマルカンドへ移動、サマルカンド観光 サマルカンド泊

8/12(月) 日帰りペンジケント サマルカンド泊

8/13(火) 終日サマルカンド観光 サマルカンド泊

8/14(水) 午前ブハラへ移動、ブハラ観光 ブハラ泊

8/15(木) 終日ブハラ観光 ブハラ泊

8/16(金) 午前ブハラ観光、午後タシケントへ移動、夜タシケント〜

8/17(土) 朝 ソウル〜成田


使った額と物価

24年8月レート 1ドル 12560スム(公定レート)


8日間で使用した金額は、合計380ドル。

内訳は、300ドルをウズベキスタンスムに両替(3768000スム)、30ドルをソモニに両替、残りの50ドルはコウノトリハサミ3本の購入費用としてドル払いしたもの。クレジットカード払いできるレストランや土産物屋もちらほら見られたものの、なんとなく使用が怖かったため一度も使わず。3768000スムには、宿泊税500000スム、土産代810000スムが含まれる。他は飲食代と観光代(ホテルや鉄道代は含まず)


前情報通り、全体的な物価は無論日本よりも安いが、昨今のインフレのためかそこまで安いと感じず。特にスーパーや薬局で販売される輸入物やカフェで提供される飲食物の値段は日本と同等のように感じた。(例えば、タシケント駅で朝食として購入したクロワッサン2つとカフェラテ大1つで1000円程度。カフェで頼んだティラミスは500円程度) レストランは、基本地球の歩き方で紹介される観光レストランに訪問したが、だいたい2人で100000-200000スム程度(1200-2400円)だった。ただし、2人ともアルコールNGのため、飲み物は水かお茶、時々コーラ。また2人とも元々相当な小食で、かつ後半体調不良になって食事量を減らしていたことから、本来はもう少しかかると思われる。


お土産の値段交渉

サマルカンド・ブハラともに、9割方土産物に値札はついてないため、交渉が必要。サマルカンドは自分から最初に買いたい値段をいうケースが多く、ブハラは店主から最初に言ってきた言い値をベースに交渉するケースが多かった。

正直、事前にウズベキスタンのことを良く調べられておらず、土産物が全て値段交渉であることを知らなかったため、最初は交渉がうまくいかなかった。情けないことに、最初にhow much?と聞いて店主の言い値をベースに値下げ交渉することしかできなかったが、ブハラに向かうあたりでおそらくそのやり方は上手でないということに気づいた。ブハラからは、土産物の相場を事前に確認しておき、自分から希望価格を伝え、店主の言い値との中間くらいを攻めることにした。

サマルカンド・ブハラで、何人かのウズベキスタン人とやりとりした結果、店主の言い値を10割とすると、だいたい現地の人は以下を目安にしてるんじゃないかと思った。

・10割: 店主の言い値。この値段で買ったらボッタクリにあったと同様。

・9割: まず店主がディスカウントしてくる価格。これでも店的には万々歳の価格で若干のぼったくり。

・8割: 適正価格。普通に交渉すればこの値段に落ち着き、店主的にも納得の価格。

・7割: 結構値引き上手。まとめ買いしないと難しそう。

・6割: 相当値引き上手。よほど店主と仲良くなるなどしないと厳しい。

・5割: 店主的に論外な価格。全くやり合ってくれない。ただこちらの最初の言い値としては絶妙かもしれない。


ただし、土産物屋によっても値段が大きく異なるため、時間があれば元値が安い店を見つける必要がある。


タクシー事情

他の旅行客と同様、Yandexアプリを使用。日本のタクシー配車と同様、もちろん通常より価格設定は高めだと思うが、元値が安すぎるため問題なし。近場1キロ程度なら100円、4-5キロでも200円程度。ただ、同じ距離感にも関わらず、アプリで表示される設定価格が2倍くらい違うことがある。時間帯や道路の混雑状況によって変わるのか?と思ったが、理由はわからず。

タクシー運転手は大抵英語を理解していないため、無言のやり取り。タクシーと落ち合ったら無言で乗り、目的地に到着したら無言でお金を渡す。正直コミュニケーション取りたくない側の人間なので、ありがたかった。

リアルタイムで地図上タクシーの位置を確認できるため、呼ぶ場所さえ間違わなければすぐに落ち合うことができる。唯一、初めてウズベキスタンに降り立った空港では、アプリの使い方がよくわからない上、駐車場も広すぎて、呼んだタクシーがどこにいるかわからなかった。親切な人がYandexは大通りまででないといけないよと教えてくれたのでなんとか乗車できたが、結果3回呼び直した。

ペンジケントでは全て値段交渉。国境往復と市街の中トゥクトゥクみたいな乗り物2回乗った。両替した金額内におさまればいいやくらいにしか考えておらず、そこまで深く考えず利用した。


治安

サマルカンド・ブハラ、いずれも治安良好。夜歩きも不安な面はなし。タクシーのおっちゃんや土産物屋の人ですら押しが弱いと思うほど優しめな国民性。ブハラはともかく、特にサマルカンドは道幅が広く、道幅に対し歩いている人も少ないため、スリに合う気配すら微塵に感じられない。アジアヨーロッパを中心に10何カ国旅行に行ってるが、堂々とガイドブックを開きながら観光した経験は初めて。ごくたまに女の子の物乞いに話しかけられるが、一瞬で諦めていく。時々1000スム程度のおつりをちょろまかそうとしてくる人はいるが、指摘すればすんなりおつりを返却してくれる。(日本円にすれば12円なので大したことないが)

なお、タジキスタンのペンジケントは、ウズベキスタンと比較し町の中心部バザールを中心に人が密集しており、その人口密度にまず驚く。また、道端での物売りで歩道は占められており、前情報通り国民の貧困を窺い知ることができるが、ウズベキスタン同様押しが弱く優しめな印象で、治安の悪さは感じない。(そもそも言葉がわからないから話しかけてこない可能性もあるが)


英語通じる?

ウズベキスタンは、ホテル・一部のレストランを除き英語が全く通じない。通じないのレベルは、helloやthank youが分からないレベル。レストランで英語が通じないスタッフに当たってしまったら運の尽きで、メニューで指差しながら注文を頼むも注文が入っていないケースが散見された。翻訳アプリを事前に準備していなかったことが悔やまれた。

タジキスタンは、レストラン1軒しか入っていないが、同じく通じず。


親日はほんと?

様々な人の旅行記でも親日であることが書かれているが、正直親日という次元を超えた、意味がわからないレベルでの親日国。親日国として有名な台湾やシンガポール、ポーランドを旅行したことがあるが、比較にならないほど親日。ヨーロッパを旅行すると大抵アジア人差別を受けてストレスに感じるが、もちろん差別等はない。(レストランでたまに現地人と比較し注文が遅いように感じることはあるが、欧米人に対しても同様の対応で、単純に言語が通じないことにより後回しにしてるだけだと思われる)道行く人がコンニチハと話しかけ、またwhere are you from?と聞かれてJapanと答えると、皆コンニチハと言ってくる。また写真も大人気で、たくさんの人が遠慮せずこちらまで近づいてスマホのカメラを向けて写真を撮っていく。正直許可なくカメラを向けられることはいい気がしないが、明らかに悪用はしなさそうだったので放っておいた。一緒に写真を撮ってくれという現地人もしばしば。

ただ、なぜここまで親日なのかは摩訶不思議。ネットで調べれば昔日本人抑留者がタシケントのナヴォイ劇場を作ったやら日本の漫画に影響を受けているやら理由は書かれているが、それだけではここまで親日な理由が説明できないように感じる。なぜなら、街に日本を感じることのできる要素がないからだ。まず、大抵外国でもトヨタなどの日本車が走ってることが多いが、ウズベキスタンはシボレー車がほとんどで日本車は皆無。(たまにトラックでいすゞがいるくらい)


電化製品も現地メーカー?かドイツ製(少なくともホテルのトイレ洗面台は全てduravitだった)で、日本製は一度も見かけず、バザール内の電化製品売り場にも日本製はなかった。また、大抵どこの外国にもsushiを売りにした日本食レストランがあるが、二重内陸国で魚の輸入が難しいためか、日本食レストランもない。どうしてウズベキスタンの人が日本人に対し好意的な感情を持つようになったのか、きっかけを窺い知ることができず、帰国した。

一方でタジキスタン。道行く人から声かけられる時はニーハオ率100%で心が折れかけた。ペンジケントとサマルカンドは50キロほどしか離れていないのに、なぜここまで異なるか。おそらく何らかの理由で中国の方が親しみもあるのだろうが、そこまで深く考えないことにした。


暑さ

旅行に行ったのは8月中旬。サマルカンドは37℃、ブハラは40℃ぐらい。サマルカンドは午前は涼しく観光できるが、午後は暑くなってくるためホテルで休憩しながら観光。日陰にいれば涼しいと感じ、日本の夏より快適に感じた。汗はほとんどかかない。ブハラは到着時が昼過ぎだったが、身の危険を感じる熱波。日本とは異なる暑さで息苦しく感じる。若干湿気があるのか?汗をかく。午前からそこまで涼しくなく、しんどくなりながら観光。午後は昼食食べた後はしばしホテル待機し、夕方からまた観光した。夜はそこそこ快適で、人通りも多くなった。

日本より暑くなる時間が少し違うのか?15-16時ごろが最も暑い時間帯な気がする。