「これ、誘ってみたらどうだ?俺も千華と行くし、場所も近いし、勉強も一日くらいいいだろう。」
「…行きたいっ!」
わたしは左之兄さんの提案に飛びついた。せっかくの夏休みなんだもの。土方さんだって、勉強以外のこともしたいはず。
善は急げと言うから…わたしはさっそくお誘いのメールを送った。すると、返事は意外にもすぐに返ってきた。
「…17時に家に迎えに来てくれるって!」
「嬉しいっ!左之兄さんありがとう~大好きぃ!」
と言って、思わず左之兄さんに思い切り抱きついて。
「…愛菜が抱きついてくれるのは嬉しいが、なんだか複雑な気持ちだな…」
と小さく呟いた左之兄さんの言葉も耳に入らないくらい、わたしは舞い上がっていた。
土方さんと花火大会に行けるんだ♪
そして夏休みになった。
わたしは部活に行ったり、友達と遊びに行ったり、家で新八兄さんとマリカー勝負してコテンパンに負かしたりして過ごしていた。
それなりに楽しいけど…やっぱり土方さんとはほとんど会えなくなっていた。