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満月の夜・・
満開の桜の木・・
風もなく、冷たく張り詰めた空気・・

その木の下には、刀を構えた二人の人・・
いや、あれは…鬼?白髪でその目は赤や金だった。

そしてその傍らに、鬼たちの闘いを見守る一人の・・・あれは・・・わたし?!

すっと、月がわずかに陰った瞬間。
二人の刀が動いた・・・

「・・・っ。」

あっ、と思った時はすでに、互いの刃が互いの心臓を貫いていた。
まるで刻が止まったように、二人の身体はゆっくりと崩れ落ちていった。

…桜の花びらがひらひらと二人の上に舞い落ちていた。

『土方さんっ・・・!』

傍らにいた“わたし”が赤い目をしていた鬼の方へ駆け寄り、その身体を抱き起こした。
そして、すでにこと切れていることを悟ると、声にならない叫び声を上げ・・・

・・・なぜか私の目からもぼろぼろと涙がこぼれていた。

「なんで・・・っ。」

胸が、引き裂かれる。これは、“わたし”の想い・・・?それとも・・?

パーンと銃声がなり、“わたし”の身体も静かに崩れ落ちた瞬間・・・再び、目の前が真っ白になった。


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