では、続きをどぞw
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「あの、斎藤さん。
そういえば、何か用事があったのではないでしょうか?」
それなのに、余計な話をして申し訳ないなと思いながら尋ねた。
「…あぁ、そうだ。
食事の用意が出来たから呼びに来たのだ。」
そうだったんだ。わざわざ斎藤さんが…と思うと胸がとくんと鳴った。
「…ただ、今朝の当番は平助と左之だからな。
あまり、期待は出来ぬが。」
斎藤さんは時々こんな言い方をする。
でも私は知っている…
つい先日も平助くんと原田さんの当番で、
明らかに失敗作の、他の人達が『これは、厳しい…』と残してしまったおかずも、
斎藤さんだけは表情一つ変えずに、全て綺麗に平らげていた。
額に脂汗が浮かんでいたから、無理をしてるのはわかったけれど。
原田さんに『おいおい、斎藤。無理しなくていいんだぜ…』と、止められてたけれど。
そういう優しさを持ってる人なのだ。仲間思いっていうのかな。
そういうところ、表立ってはあまり見せないから、初めの頃は冷たい人かと思っていたんだけど。
「それなら早く行かないと、
平助くんが『遅せぇよ~』って、
飛んできてしまいますね。」
微笑みながら、私は斎藤さんと一緒に、みんなの待つ広間へと向かった。