チンピラ詩人カオルの戯言 -3ページ目

チンピラ詩人カオルの戯言

新しい可能性のために

9月17日。

 

カオルとレインのにゃまままな日々を綴った

「黒猫レインと鬱病詩人2」連載開始!

激戦区の猫ブログでいつも30位以内だった

「黒猫レインと(元)鬱病詩人」の続編。

休止中の「100匹の黒猫物語」も完結させる。

そのバックナンバーは新HPで読めるようにする。

レインブログにふさわしい

にゃまままなタッチで書く。

暇つぶしやコロナ特効薬代わりに読んでね。

 

この日はレインと暮らし始めた日。

あれから17年。

17年の歳月は産まれたばかりの新品のお子様が

高校3年生になる期間。(中退していなければ)

オリンピックは4回開催されれ

新人だったプロ野球選手は引退し

街の流行りも社会のルールも変わる。

レインと暮らし始めた頃は

SNSもmixiぐらいしかなくて

髪を茶色にしている女性がとても多かった。

 

時は流れた。

ブイーンとね。

 

 

歯医者から定期検診の通知ハガキが届いた。

年4回3ヶ月ごとのその連絡は

オレにとって「季節の移ろい」を知らせてくれる。

そう。

電力不足な猛暑の夏は去り秋が来る。

サンマだ読書の秋だやれハロウィンだと

人々は騒ぎながら短パンは衣装ケースに。

次の定期検診のハガキが来る頃は冬。

街は今年もクリスマス気分に染まり

ライトアップされて今年もまた

山下達郎さんの曲が流行るだろう。

もしかしたら元首相狙撃事件のような

「想定外の事件」が起きるかもな。

 

夏場は外で寝起きして遊び呆けるレインが

コタツで眠るようになる。

 

あ。

次のライブは12月6日横浜ミントホール。

弾き語りかバンドなのかは未定。

配信もやる。

恐らくオレの衣装はコートだろう。

 

では。

「黒猫レインと鬱病詩人2」をお楽しみに!

 

あちょー

 

 

1990年ごろ。

全国ツアーでかなり得難い体験をした。

そのツアーは某インディーズレーベルの企画。

毎月ミニアルバムを5枚ぐらい発売して

該当バンドが1台のバスで全国を回る。

例えば横浜ならオレたちが客を呼ぶ。

名古屋なら名古屋のバンドが集客。

昔のリアリティー番組「あいのり」の感じ。

 

そんなツアー中名古屋でライブをやった翌日。

ほとんどのバンドはホテルに泊まるのだけれど

群馬のバンドは宿泊費節約のために

じゃんけんで負けたメンバーがツアーバスで寝る。

オレたちはチェックアウトして

「次は下関からフェリーで九州だな」って感じで

浮かれ気味にはしゃいでいた。

早く出発したいのだけれどバスで寝ていた

群馬のバンドマンがちっとも起きてこない。

メンバーが起こしに行ったがなんだか異様なムード。

30分後ぐらいに刑事ドラマで観るような

制服を着たオトコたちがゾロゾロやってきた。

「これから検死するのでバス内には立ち入らないように」

検死?死んだの?みんな戸惑う。ツアー中止か?

名古屋ELLの親分シゲさんがオレを呼び言った。

「カオル。あいつクスリやってたか?

車内に小瓶が落ちてたらしい」

「まったくわからない。

初対面だし打ち上げで軽く挨拶した程度だから」

「そうか。地元紙が騒がないように

オレがなんとかするからツアーは続行しろ」

(小瓶は風邪薬。死因は急性心不全だった)

残されたメンバーは「あいつの供養のために

この鍵盤をステージに飾って欲しい。

弾ける人は弾いて欲しい」と

小型のシンセサイザーをオレたちに託した。

もちろん快諾した。

 

オレたちはモヤモヤしつつも出発した。

20人ぐらい乗れるサイズのバスだったけど

彼が死んだ場所に座ることになんとなく

抵抗があり段ボールで後部座席を仕切り

前方に固まってギューギューで座った。

フェリー内で1泊。

不謹慎だな思いつつも気分を変えたくて

みんなで飲んで騒いだ。

 

博多でのライブを終えて打ち上げ中。

オレたちは面識がないバンドマンの死を忘れかけいて

大酒を食らい盛り上がっていった。

名古屋で葬儀に参列したレーベル代表者が

打ち上げ会場に遅れて到着。

彼の表情はどんよりと青ざめて疲れ果ている。

「お疲れさん!こっちで飲もうぜ。

オマエのせいじゃないしさ」

「いや。違うんだ。あのさ。

葬儀には彼の両親と婚約者が群馬から

車で駆けつけたんだけどさ。。。」

「そんで?」

「豊橋インターで事故って3人とも死んじゃった」

全員絶句。

 

そのツアーではオカルトを信じないオレでも

不思議に思えることがあった。

大阪では入り時間より結構早めに着いたから

近くにバスを停めて待機していた。

すると地震というか暴風に吹かれた感じで

突然バスの車体が揺れ出し窓が激しく振動。

20秒ほどで収まりみんなで外へ出てチェック。

ほとんど無風だし道ゆく人の雰囲気から

大きな地震があったとは思えない。

エンジンは切ってあるしみんな静かに座っていた。

謎は解けないまま現在に至る。

 

京都ではステージに遺品のシンセを

約束通りにセッティングしてライブをした。

あるバンドのライブ中にいきなり

シンセサイザーの音が鳴り響いた。

誰も触れていないしそもそも電源はオフだ。

過敏になってるオレたちが別の音を

シンセの音と錯覚した可能性もあるから

PAに「他の可能性」を調べてもらったけれど

電気系統も正常でエンジニアのミスもない。

バンドの楽器やアンプにも問題はない。

ワイヤレスを使っているバンドもいないから

ラジオなどのノイズを拾う訳が無い。

念のために照明もチェックしたけど異常なし。

やはり謎は謎のまま現在に至る。

 

他にもいくつか不思議なことがあった。

 

広島でメイクや経費の管理など

裏方業務を担当していた女性スタッフが

ツアー経費の入った封筒を紛失してしまった。

終演後バンドマン全員でライブ会場や

打ち上げ場所までの道中を探し回り

少し離れた原爆ドームまで捜索したけど

発見できなかった。

彼女は責任を感じて泣きながら謝り続ける。

青春ドラマのようにみんなで励ましたり。

「みんな貧乏に慣れてるから

カップラーメンでも食わなくてもへっちゃら」

なんというのかな。

オレたちの結束はどんどん強くなっていった。

 

誰かが言った。

「みんなが仲良くなれたのは

彼のおかげかもしれないな」

 

ツアーに行けばなにかしら事件はある。

しかしこのツアーは例外中の例外だ。

30年以上前の出来事だけれど

オレはいまでもバスの突然の振動や

悲鳴のようなシンセサイザーの音色や

道中の景色や会話や匂いをしっかり覚えている。

特に忘れられないのが群馬のバンドのファンが

ライブを観に遠征してきたのだけれど

「出演中止の理由」を知り

会場前で狂ったように泣き叫んでいる姿だ。

彼女たちが目一杯お洒落してきたメイクが

涙で崩れ滴り純白のスカートを汚す風景。

 

こんな経験をいくつも重ねて

オレは意味もなくタフになっていった。

 

END.

「猫は涼しいところを知っている」

 

先月はHP製作代金や布団一式買い替えたり

ライブのメンバーへのギャラや経費など

いつもの月よりも格段に出費が多かった。

今日その出穴埋めになればと

古いパソコン・ゲーム機とソフト・本などを売りに

徒歩1時間ぐらいのところにあるブックオフへ行った。

今日も外は暑くてカラダは火照り

非力なオレには荷物は重くて汗ダラダラ。

 

到着すると店内はエアコンで涼しい。

査定が終わるまで1時間ちょっとかかる。

じゃあ暇つぶしに本でも立ち読みしよう。

Tシャツは汗で濡れてない部分の方が多い。

エアコンがきいてるから汗も乾くだろう。

しかし体内に熱がこもっているようで

汗は乾くどころかどんどん流れてくる。

違和感というか「ここに留まってもダメだ」と感じて

とりあえずコンビニにでも行こうと店外へ。

 

外へ出た刹那。

宮沢賢治の物語のようにザーッと風が吹き抜ける。

わりと強い風はとても心地よかった。

もしかするとオレはニヤリと笑ったかもしれない。

温度は店内の方が低いけれど

快適さは風の強い屋外の方が断然いい。

流れ続けていた汗もすぐに止まりTシャツも乾いてくる。

暑いと人は汗をかく。

風は汗を蒸発させ気化熱の原理で体温も下がる。

 

「オレは無意識で風に飢えていたんだ」

 

そんな風に思った。

 

査定の待ち時間はコンビニ脇の日陰に座り込んで

タバコを吸いながらこのブログの下書きをしていた。

涼しいしブドウジュースもタバコも美味しくて

なかなか充実した時間を過ごせた。

 

レインは夏の時期になるとずっと外で過ごす。

エアコンの存在さえ知らない野生動物も

「暑い季節を快適に過ごす方法」を

本能的に知っているのだろう。

夜中に外に出るとオレも「風の涼しさ」はわかる。

湿度は高いんだけれどなんというかな。
「自然」なんだ。

野良猫だったレインは人工的なクーラーより

「外の方が気持ちいいの」だから外で過ごすのだろう。

ご飯に帰ってくる。エアコンをつけているけど

食べ終えるとダッシュで外へ。

猫は嫌なことはしないし涼しいところを知っている。

とにかくレインは「夏は部屋より外が好き」なんだな。

 

今日オレが体感したように真夏の昼下がりでも

風通しのいい日陰なら意外と快適に過ごせる。

食品ロスをしないむしろ貢献しているであろう

ホームレスもそんな風に生活してるのではと思った。

 

2004年。

うつ病が最も激しく睡眠薬200錠で自殺未遂した年。

その夏にギタリスト&設備屋親方のひさかたに

「雑用しかできないけれどリハビリ的に

3日ぐらい働かせてくれ」と頼んだ。

 

初日は楽な現場だった。

地下で水道関係の整備・点検をするひさかたに

ロープにバケツを結び指示された道具を下ろしたり

作業に必要な水のタンクを運んだりするぐらい。

現場が日陰だったし風も吹き抜ける。

しかし地下は無風で熱がこもっていて暑い。

休憩に地上に戻るひさかたは汗びっしょり。

振り返ればやはり「風なんだろう」と思う。

 

翌日はかなりハードな現場だった。

公営団地の古い配管を取り替える仕事。

水道管は1階住宅の地下にあるから

まず床材を剥がして頑丈なコンクリートを破壊する。

午前中は床材を剥がす作業で終わった。

昼飯を食っているとひさかたが言った。

「カオル。午後はすごくキツいからさ」

2リットルの麦茶を3本手渡しながらそう言った。

 

4人ぐらいの職人さんたちが

厚さ40cmほどのコンクリートを砕き

配管工事用の大きな大きな穴を開ける。

その破砕されたコンクリをベルトコンベアーで

トラックの荷台まで運ぶ。

破壊マシーンを扱うパワーのないオレは

荷台でコンクリを待ち受ける段取りだ。

 

炎天下。

トラックの荷台に昇って20秒後ぐらいに

ひさかたの「キツいぞ」がわかった。

大量の麦茶の理由もわかった。

荷台は鉄板。

アゴから滴る汗が鉄板に落ちると

ジュッと小さな音を立てて瞬時に蒸発する。

オレは目玉焼きになった気分で

「きっとここは50℃ぐらいあるな」と。

職人さんたちはガガガガと壊し続ける。

破砕されたコンクリは途切れず運ばれてくる。

ボーリングの球サイズのコンクリから

荷台の奥に積みその隙間に小さな破片を入れる。

適当に積めないし重いし暑いし休めない。

ベルトコンベアーのコンクリ状況の隙を見て

10秒ぐらいの間に麦茶をガブガブ飲むのが関の山。

6リットルじゃ足りねーかもと思った。

 

17時になり仕事は終了。

午前中や昼休みはくだらない冗談を飛ばしていた

百戦錬磨の職人さんたちも相当疲れたようで

無言でタバコを吸いながら道具の片付けをしている。

今日その時のことを想い出して

「やはり風なのかな」と。

分厚いコンクリートを砕くのには体力がいる。

その粉塵防止でマスクやタオルで口元を覆う。

室内だから風もあまり吹き込まず猛烈に暑い。

熱中症対策の真逆の状況だ。

鉄板上で目玉焼きのオレも直射日光で暑いけれど

全方向から風が来るから閉塞感はないし

気化熱現象で汗は蒸発し続け体温はあまり上がらない。

作業後のオレも疲れていたけれど

トラックに積まれたコンクリートの山を見ると

達成感のようなものもありニヤリと笑ったかも。

 

オレの仕事より職人さんたちの方が

キツいことも原因だろうけれど

オレがそんなに疲れ果てなかったのは

振り返れば「風のおかげかな」と。

 

ひさかたも職人さんたちも

今年も猛暑の中ハードワークしてるのだろう。

彼らがいるから(近年は女性もいるが便宜上)

我々は快適に風呂もうんこもできるのである。

 

最後に余談を。

 

鉄板目玉焼きの現場は米軍基地の側だった。

時々演習中の戦闘機が金属性の音を立て上空を飛んでいく。

音量もすごいけれど高質な音は生理的に嫌だし

あれがミサイル・爆撃するんだと思えば不愉快だ。

沖縄の基地問題。

政治的などーのこーのなど問題山積みだけどさ。

あの音が1日中低空飛行で身近で聞こえるのは

単純にすごくつらいだろうなと。

暴走族なら通報すれば警察が対処するけれど

米軍機の爆音を通報してもな。

 

いや。物は試しだ。通報してみるか。

「あの。米軍機の音がうるさくて困るんですけど。

なんとかしてくれませんか。作曲に支障が出るんです」

 

オレは熱い鉄板の上で

飛んで行く米軍機にスコップを向けて

「バン!」と威嚇射撃をした。

 

もしかするとニヤリと笑ったかもしれない。

 

おしまい。

期間限定商品というのがある。

これは元々は食品メーカーなどが

「新商品を定番化してコケると困るから

まず期間限定として販売して様子を見よう。

そんで売れ行きがよければ定番メニューへ。

売れなければ期間が過ぎたらボツ」で始めたらしい。

 

「市場調査・マーケティングリサーチ」的な

思惑で売り出した商品をなぜか「期間限定なら

いま買っとかなきゃ」って人が結構多かった。

企業としては「想定外の嬉しい悲鳴」だ。

それで「期間限定!にしておけば売れる」と。

「キャンペーン期間・いま登録すれば会費無料」なども

同様の発想で元々の目的の市場調査よりも

ジャパンにおいては「利益アップの手段」としての

「期間限定商品」が大半を占めることになった。

これはウワサだけれどネットで買い物をする時に

「残り1個」みたいに表示されるのも

購買欲を煽る同じ発想らしいと聞いたことがある。

 

マクドナルドが月見バーガーを定番化せずに

あえて秋に期間限定にするのも同じようなもの。

月見バーガー目当てに来店した人の多くは

「他の商品も買う」だからね。

かなり昔のことだけれどマクドナルドが

「土日は半額キャンペーン」をやっていた。

やはり「半額なら行こうか」って人が増えた。

わりとすぐにこのキャンペーンはなくなったが

その理由は知らない。ちなみに当時のオレは

「じゃあ平日は倍って事じゃねーか」とほざいてた。

 

オレは冷やし中華が好きで冬場でも食べたいのだが

なぜかこれも期間限定的に「暑い時期だけ販売」だ。

夏野菜みたいに旬の季節があるものならば納得だが

寒い時期でも冷たいざるそば・もりそばや冷麺などは

メニューにあるのにどうして冷やし中華だけ

同じ冷たい麺類なのに冬場は姿を消すのか謎だ。

 

ブイーン

 

いまカオルホームページを製作中だ。

戦友のロックなデジタリアン野口に発注した。

オレが「HPでやりたいこと」などの要望は

メールやネットを使い頻繁にやりとりをしていた。

でも「バンドと同じだな」と痛感した。

音源や歌詞などの資料や曲のイメージは

メールなんかでやり取りはできる。

「こんな風に弾いて欲しい」の要望も文章にする。

だけれどやっぱり実際に同じ空間にいて

「一緒にジャーンと音出す」方が圧倒的に早いし

「そこもうちょっと音符長くして」とか

やり取りが簡単で具体的でスムーズだ。

先日野口にレインハウスに出張してもらったけど

二人とも「対面がいちばん」という意見だった。

 

「このフォントデカすぎない?」

「わざわざこの言葉使わなくてもいいと思う」

「オレが弁当箱を作るからカオルさんは

好きなおかずをその中に入れたらいいだけ」

こんなことをメールでやっていたら面倒だ。

HP打ち合わせは5時間ぐらいになったけれど

文字でのコミュニケーションよりも

対面で会話すると細部まで明確になった。

投稿方法を動画撮影したり裏技教えてもらったり

また「デジタルのめんどくせーところ」や

「共通の友人の噂話」などを

作業の合間にするのも愉しい息抜きだった。

 

「カオルHP」で予定しているコンテンツの一部。

 

・HPでしか見られない作品

(文章類・レイン動画・落書きetc.)

 

・本日のカオル

(毎日のようにその日のオレの写真をアップ。

何年か続ければ「老けていく様子」がわかる。

パラパラ漫画のようにその様を動画にしたいなと)

 

・FUNK LOVE(ファンクラブ)

登録すると新規投稿のお知らせが届く。

入会費や年会費などは無料。

しかし会員特典やファンクラブ限定とか

そういった恩恵もない。

 

また在庫がない作品を好みのサイトで

購入できたりするシステムも作った。

検討中だけれど未発表の新曲の自宅録音や

リハ音源なども買えるようにしたいなと。

 

オレがこれまでにいろんな所に書き散らした

膨大な文章を分類したりは大変だけど楽しい。

例えば60話ぐらいまで書いた「黒猫物語」を

順次アップし新作も書き完結させたいなと。

 

これらの作業を中心に充実した日々だし

公開できる日を心待ちにしているのだが。

ひとつだけ悩みというか寂しいことがある。

 

それは「カオルHPは期間限定」という事だ。

HPのために有料のサーバーと契約している。

1年ごとにその代金を支払う。

オレが死んだらサーバー代は未納になり

自動的にHPは停止・閲覧不可になる。

オレがささやかな遺産を誰かに託し

その人が毎年払ってくれたら維持できるけれど

いずれにしても「消滅は時間の問題」だ。

 

カオルHPには「本日の辞世の句」がある。

トップページにそれは表示されアーカイブもされる。

 

「人間いつ死ぬかわからない。

だから毎日辞世の句を詠む」

 

最後にあたり前のことを。

 

「生と死」はセットである。

「どちらかひとつだけ」という訳にはいかない。

 

マクドナルドのビッグマックセットのように

ハンバーガとポテトは同じトレイに乗っているのだ。

 

HP完成前に死んだらごめんな。

 

では。

あちょー

宗教2世とアダルトチルドレンの

「生い立ち・境遇」がかなり近いと思った。

わりと多くの人がアダルトチルドレンの事を

「オトナになっても悪い意味で

子供じみた考え方や行動をする人」的に

思っているみたいだけれど全然違う。

下記に定義の引用を。

 

「アダルト・チルドレン(Adult Children:以下AC)とは、

子どものころに、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、そしておとなになった人たちを指します。 

子どものころの家庭の経験をひきずり、

現在生きる上で支障があると思われる人たちのことです」

 

補足すると親の極端な子育て方法・虐待的言動や

価値観の押し付けが刷り込まれて成人しても

それに苦しめられている人たちだ。

(宗教2世については先日ブログに書いたから

アダルトチルドレンの人には読んで欲しい。

まあ「宗教2世とは」で検索の方がいいかもだが)

 

オレの知り合いの女性は男の子が欲しかった父親に

少女っぽい服装や遊び・キティちゃん文房具など

一才認めず髪はかなり短くさせてスカート厳禁。

彼女は運動が苦手なのにソフトボールを強要。

それをサボったり内緒で少女漫画を読んだりを

父親に見つかれば体罰。

とにかく「男の子として扱い教育」だった。

彼女は男の子には「ズボン女」とからかわれ

女の子とは遊べなかったから孤立していた。

そんなことが成人しても彼女の行動を抑制し

例えば下着を買う時にも父親を思い出し

「花柄やリボンの物が欲しいけれど叱れるかも」と

困惑したり男性と接する場合も

「怒らせないように」ばかり意識するようになった。

こんな風に自立しても生活全般の行動・思考に

幼少期のことが強く影響し縛りつけられている。

 

ある男性は母親が礼儀作法に過剰に厳しくて

特に食事中は彼が食べている様子を

ずっと見つめ続けちょっとでも気に食わないと

細かく指摘して延々と作法の大切さを

怒鳴るように話し続けたらしい。

彼は成人しても女性との食事が怖くなった。

「ちょっとでも食べる音を立てたり

もしこぼしたりしたらどうしよう」

一般的な家庭で育った人には

想像できないかもしれないけれど

彼にとっては「教え込まれた作法をしくじり

指摘されたり笑われることが強烈な恐怖」なんだ。

だから彼は結婚・同棲どころか

デートにつき物の食事ができないから

恋人もできずにひとり暮らし。

その悩みを男友達に話しても理解されず

逆に「そんな小さな事で悩んでいるから

おまえは何をやってもダメなんだよ」など

彼にとっては「傷口に塩」的なことを言われる。

誰も見ていないひとり暮らしの食事中にさえも

箸を持つたびに母親の幻影が彼を縛りつけて

「ご飯が美味しいと感じたことはほとんどない」と。

 

どうだろう?

宗教2世とアダルトチルドレンが

「同じ感じ」に思えるのはオレだけかな。

むしろ厄介なのはアダルトチルドレンには

「脱会」みたいな手段がほぼないから

自助グループとカウンセリングで

「自由な生き方」を模索するしかないのが現状だ。

 

なんというのかな。

宗教2世とアダルトチルドレンを含む

「幼少期の家庭の問題」で苦しむ人たちが

同席しフリートークするような場所が

あったらいいのではとオレは思っている。

SNS等での「顔の見えない文字の関わり」よりも

オレは対面かビデオチャットがいい気がする。

リアルさが増すし「肉声」は重要だと考えている。

まあ現在のAC自助グループでも宗教2世は

「アダルトチルドレンと同様」とも言えるから

宗教2世の人も試しに参加するのもいいと思う。

(参加費無料。1時間程度。詳細は検索)

 

要点は「苦しんでいるのは自分だけじゃない」を

知り「同じ目に遭った人同士」じゃないと

わかり合えないことを遠慮せずに喋り

自らと仲間の回復と自由で健全な人生に

役立てるって感じかな。

そして自分がある程度回復して

社会生活にも慣れてきたら

同じような境遇の後輩の理解者として行動する。

即効性はないけれど長い目で考えれば

「将来的に有効な手段として定番化」になるかも。

 

最後にオレの幼少期のことを。

 

先に言うけれどオレには「過去の傷」はない。

やや過保護気味だったけれど優しいおふくろと

無口でひたすら働くオヤジの家庭で生まれ育った。

ただガキの頃に不満というか嫌だったのが

父親の学歴至上主義と「酔った時の愚痴」だった。

オヤジは貧乏でバイトをしながら勉強し

早稲田に入り通訳になった。

だから「子供たちには貧乏させたくない。

いい学校に行きいい仕事に就いて欲しい」だった。

オレは「ずっと反抗期」みたいなガキだったから

オヤジの勧める塾や通信制の教材などは

完全に無視して遊びと読書とギターの日々。

 

通訳という仕事柄海外出張が多くて

家にいるのは月に10日程度。

それで出張から帰ってきた夜は酒を飲む。

アルコール依存症だったオヤジは

暴力的なことは一才なかったけれど

オレと弟を座らせて長々と愚痴る。

そして酩酊してくると必ずこう言っていた。

東南アジア系の人たちを名指しで

「アイツらは低いの。低い奴らなの」と。

恐らく仕事で東南アジア系の人と接して

いろいろなストレスや嫌な目に遭ったのだろう。

だけど当時はそんな風に思いやれる年齢じゃない。

疲れ果てた弟は座りながら眠り始める。

オレが相手をするしかない。

とにかくオレは意味もわからなかったけれど

生理的に「アイツらは低い」ってセリフが

本当に気持ち悪くて嫌だなと思っていた。

オレの場合は反面教師的にその体験が

いまの「差別・偏見を許さないタイプ。

少数派を認め平等を好む性格」になった。

でもおふくろはオヤジに感化されていた。

オレが30歳を過ぎた頃に

おふくろがある物が欲しくて探していた。

オレは言った。

「それはスーパーじゃ売ってないし

デパートじゃ高いからドンキホーテがいいよ」

おふくろは言った。

「ドンキホーテは嫌なんだよね。

なんか東南アジアの人が安物買うような店だから」

 

オレは大学進学なんて考えたこともなく

ずっと好きな音楽をやり続けて現在に至る。

オヤジの言う通りに勉学に励み

いわゆるいい仕事をして家庭を持てば

老後も安定し幸せな人生を〜なんて思ってない。

年金を払ったこともないからもらえないし

長世間的には貧困層だろうが

長髪のロッカーとして生きてきたことに

1ミリの後悔もしていない。

ただふと思うのは「家庭環境と遺伝」だ。

読書好きは副業で古本屋を営むほど

本の虫だったオヤジの影響だろうし

オレがアルコール依存症で鬱病なのは

オヤジの家系の遺伝かもと思っている。

オヤジの弟は強いうつ病で

雪の降った夜に屋外で裸で泥酔し凍死。

短い遺書があったら自殺だろう。

それがキッカケで祖母も鬱になり

砂糖を舐めるだけで食事を摂らず

栄養失調で寝たきりになりそれが原因で死んだ。

定年退職後のオヤジは酒量が加速し

酒による迷惑行為が多発。

線路で転び電車を止めてしまったこともある。

結局酒が原因でガンになり死んだ。

火葬の日オレはライブだったから参列せず

ライブハウスでシャウトしていた。

 

まあこんな感じのことは多かれ少なかれ

多くの人が経験しているんじゃないかと思う。

でもそれはすでに「過去」のことだ。

嫌でもなんでも「起こってしまったこと」だ。

時は戻らないし過去は変えられない。

だから「これからどうするのか」しかないんだ。

 

「自分がいちばん可哀想。

あんな家庭に生まれ育ち私は不幸」

こんな感じの自己憐憫はダメだ。

そう思ってしまうのも無理はない。

でもよく考えて欲しい。

 

「過去を嘆き呪ってプラスになることはあるか」

 

前にも書いたけれど内戦・紛争地域や

ウクライナで逃げ回る子供たち。

貧乏すぎて働かなければならず

学校にも通えない1日100円以下で暮らす子供たち。

水道がなく10km先の川まで毎日水を汲みに

行く子供たち。インターネットもテレビもない。

そんな子供たちもとてもつらいと思う。

蛇口をひねるだけで水が出る家が大半だと

知ったら驚くだろう。

ゴミの山から売れそうな物を拾い集めなくても

綺麗な服で学校に行き美味しい食事ができて

ゲームやSNSを楽しめる同世代を見れば

羨ましいような悲しいような気分になるのでは。

「どうしてこんな所に生まれちゃったのかな」

日本でも7人に1人は貧困家庭で

主な栄養源は給食って子供がいる。

学校が休みの土日・夏休みはどうしているのか。

知りたい人は自分で調べて欲しい。

 

こんな子供たちと宗教2世・アダルトチルドレンの

「どっちが不幸か」なんて

無意味な比較をする気はない。

またそういう人たちに

「前向きに生きよう!ポジティブに!」なんて

能天気で愚かなことを言うつもりもない。

「傷はいつか癒える。時の流れに任せる」とか

そんな陳腐な上っ面の言葉も嫌いだ。

生涯消えない傷もあるし

いつか歌詞にするつもりだけれど

「時が解決するというのなら

いったいどれぐらい待てばいいのだろう」だ。

 

とにかく「つらいのは自分だけじゃない」ことを

まず知ることが大切でそれを踏まえて

「どうすれば自由に楽しく生きられるのか」は

「おまえが自分で考えろ」ってことだ。

 

 

あくまでもこれは「カオルという個人の見解」だ。

(なんだかCMなどの隅っこに書かれている

「これは個人の感想です」みたいだな)

参考にするのも笑い飛ばすのもみんなの自由だ。

 

オレはこれからもやしを炒めて飯を食う。

午後の精神科までの時間は

25日のライブの準備をする。

オレはこんな日々にけっこう満足しているのだ。

 

ではまた。

あちょー

 

 

髪を切った。

自分で切った。

もう30年ぐらい自分で切っている。

かかる時間は5分ぐらい。

まず前屈姿勢で貞子のように髪を垂らす。

それをまとめてひとつの束に握る。

10cm〜15cmの長さを真横にバッサリ切る。

それから縦方向にジャキジャキとシャギーする。

それで終了。

誰にも「髪型変だよ」と言われたことはないし

そもそも切ったことを気づかれもしない。

短髪の人が10cm切れば一大事だろうけれど

70cmぐらいの長髪のオレは目立たない。

15歳と16歳には大きな違いがあるけれど

57歳と58歳は大差ないのと同じ理屈かな。

 

セルフカット?は散髪代もかからないし手軽だし

美容師とのめんどうなコミュニケーションもなく

この方式が気に入っている。

 

2010年ごろに1度だけ美容室に行った。

その美容室が新規開店するときに

宣伝用のキャッチコピーの仕事をした。

先方が無料でいいから来てくれと言うから

挨拶がてらそれなら緩いパーマをかけてみようと。

パーマが完成するまでの待ち時間には

コーヒーも淹れてくれたしタバコも吸えた。

仕上がりもいい感じで楽しい気分だったけれど

やはりオレには時間がとても長く感じるし

正規の料金だと15000円ぐらいはするから

パーマを維持する気にはなれなかった。

 

コロナが流行り出した当初は

音楽活動に復帰する気持ちじゃなかったから

せっかくの長髪をヘアードネーションにして

こんなオレでも誰かの役に立てればと思い

約3年間まったく切らずにいた。

ヘアードネーションは30cmほどあればOK。

でも髪の毛を募集している団体によると

「50cm以上の髪の毛が圧倒的に不足」らしいから

それなら団体が望む長さの髪を提供しようと。

 

しかしあるキッカケがありオレは音楽活動を再開。

そして「長髪のロッカー」として生きようと決断。

結果的にヘアードネーションはとりあえず断念した。

50cm以上の髪の毛を提供した後の

自分の髪型がなんだか似合わない気がしたし

強いこだわりがある訳じゃないんだけれど

オレはなぜか長髪が好きなんだ。

「挑発」と掛け言葉になのも気に入っている。

 

長髪で挑発のロッカー。

 

オレはドライヤーが嫌いで持っていない。

冬でも自然乾燥だけど特に寒くはない。

夏は扇風機をブンブン回したり。

シャンプーしない日も多い。

引きこもりの時期は1ヶ月洗髪しなかったこともある。

オトコがハゲる原因にはいろんな説があるけれど

オレは「ストレスが大きな要因ではないか」と思っている。

例えばホームレス。

彼らは俗に「レゲエのおじさん」と呼ばれるほど

髪は長くハゲてもいない。

ホームレスが頭皮ケアをしているとは考えにくい。

路上生活は厳しい側面も多いだろうけれど

「社会的ストレス」はほとんどないのかなと。

 

25日のライブはもちろんいままでよりも

15cmほど短いけど気づかれないと思う。

 

オレが表舞台から去る時が来て

その時にまだハゲずに長髪だとしたら

バッサリとヘアードネーションするつもりだ。

 

おしまい。

 

早くライブやりたくてワクワクしている。

新曲もほぼ完成したからみんなに聴いてもらいたい。

タイトルは「踊り娘ブルー」。

曲を作者が解説するのはあまりよくないと思うが

「ダンスな感じの曲」だ。

踊るのにややこしい言い回しや比喩は邪魔。

シンプルで短い歌詞にした。

 

メンバーにもまだ伝えていないから

当然同意も得てないけれど

オレは「バンド名」を決めている。

ライブ当日にそれを発表するかもだけれど

大島も参加して全員揃った時の方がいいかなと。

 

25日のライブは会場観覧は10名限定。

そのチケットの販売終了日が今夜だ。

抽選になりそうな気配だけれど

会場に足を運べる人には生で目撃して欲しい。

でも配信もするから自室で踊りまくるのもアリだ。

 

まだリハもなにもやっていないんだけれど

オレは楽しいライブになる予感が強い。

というか有言実行的に

「大ボラ吹いて実現のために自分を追い込む」だ。

 

「オレたちが楽しければおまえも楽しい」

 

 

 

 

まず「宗教2世」について

あまりよく知らない人に簡単な説明を。

 

「特定の宗教を盲信した両親の子供。つまり2世。

その教義や思想に基づいて子育てをするから

子供はそれが正しいと信じ込み必然的に信者になる。

また幼少期から宗教的儀式に参加させられたり

勧誘活動などに同行させられたりもする」

 

その考え方・思想や生活様式は

特異で奇異な側面も多いから

世間一般の価値観と様々な局面でズレが生じる。

そのズレによって学校でいじめの対象になったり

同じ宗教の信者との結婚しか認められず

恋愛や友達づくりなどに大きな支障が出たりなど。

安倍元首相狙撃犯の供述が正しいとすれば

彼も統一教会信者2世で親の多額の献金による

生活の困窮が犯行の動機とされている。

暴力による解決をオレは断固反対するけれど

彼も「宗教2世としての被害者」であるとも思う。

 

こんな例がある。

宗教の教義で格闘技が禁じられていたり

特定の食品を食べることもダメ。

極力「世の人たちと関わらないこと」と教え込まれる。

その教えに従い子供は剣道や体育祭の騎馬戦などに

参加せず給食もその食品は食べ残していた。

同級生がその子の行動が気にくわずいじめた。

それは日常化しいじめに参加する人も増えた。

子供はつらくなり両親に相談と疑問を伝える。

「なぜ正しい教義通りにやってるのに

いじめられるのか。

学校帰りに自分も友達と買い食いやゲームしたい。

毎日いじめられて学校に行くのがとても嫌だ」

親はこう言ったという。

「いじめる相手をお前は前世でいじめていたんだ。

だから現世でその報いを受けている。

そのカルマを断ち切るためには耐えるしかない」

子供はこの考え方に強い違和感を覚え

その宗教に対しての疑念が深まっていったが

小学生なので自立することも脱却もできず

成人するまで世間と両親の板挟みに耐えたいた。

 

女性の宗教2世がある仕事に強い興味を持ち

将来その職業に就きたいと思い

そのために相応しい大学進学を希望して

それらの想いやプランを両親に話した。

すると両親は「もうすぐハルマゲドンが来る。

だから就職を目指すより信者を増やす活動を

一生懸命にするべき。

信者だけはハルマゲドンから救われるから」と。

しかし時は流れてもハルマゲドンはなく

半信半疑で両親の忠告に従った

その女性宗教2世は「教義そのもの」に

不信感を抱き将来の夢が打ち砕かれた事に

恨みのような感情を抱いたらしい。

 

ずいぶん昔のことだけれど

ある宗教では輸血・献血が厳禁とされていた。

子供がひどい病気になり大手術をすることになった。

手術には輸血が必要なのだけど

両親は教えに反するとして断固拒否した。

医者が輸血しないと手術はできないと訴えるが

どう説得しても両親は輸血を認めず

結局その子供は死んでしまった。

これも「宗教2世の被害の例」だ。

 

まあこの辺のことは当事者の2世は

よく知っているだろうし

統一教会などの悪徳商法も

連日報道されているから省き本題に。

 

宗教2世の被害者のみなさん。

自分に非はまったくないのにつらい目に遭い

それでも生き延びてきたたことはすごいと思う。

そしてまだ未知のいわゆる「一般社会」に

飛び込んで暮らしていくことには勇気が必要だろう。

そこで遭遇する悩みや諸問題への対処法などは

精神科医など専門家や下記に添付したリンクや

検索で相談窓口などを調べることがいいと思う。

 

でもオレにもちょっとした考え方があるから

参考程度にリンクの後に書く。

ちなみにオレはすべての宗教や教え・神から

中立的な立場にいようと心がけていて

特定の宗教的思想などに傾倒したことはない。

念を押すけれどオレの考え方が「正しい」訳じゃなく

それを押し付ける気は毛頭なく

あくまでも「参考程度に」だ。

 

 

カオルの個人的な宗教的なものへの考え方。

 

「良いことをすれば天国へ。

悪いことをすれば地獄へ」

この考え方は多くの宗教にある。

オレは問う。

「善行・いい行いってなんだ?」

日本が戦争中は敵兵をたくさん殺した人が

「立派な偉い人・勲章授与する英雄」とされていた。

当時はそれが「善行」とされていたんだ。

現代でもイスラム教の過激な原理主義者たちは

「自爆テロをして敵をたくさん殺せば

ジハード(聖戦)の戦士として天国に行ける」と

他者の命や人生を破壊する行動を

「善行」として推奨し「天国行きの約束」までしている。

 

ちなみにオレは「天国と地獄とどちらか選べ」と

言われたら

「どっちもなんか嫌だから選ばない」と答える。

特にいいことも悪いこともしなかったそれなりの

人生を過ごした人が死後にたどり着く場所。

「素晴らしくハッピーな場所じゃないけれど

強い苦しみも痛みもない平凡・中立的な場所」

そんな所があってもいいと思うのだけれど

オレが広く浅く勉強した様々な宗教では

そんなグレーゾーンは見当たらなかった。

 

前世・来世・天国と地獄や生まれ変わりがあるとする。

でもいずれにしろ「1度は必ず死ぬ」のは確実だ。

地獄に堕ちたらどうしようとか気にするよりも

「いまの生活」をできるだけ楽しんで暮らして

「死んだ後のことは死んだ後に」考えればいいのでは?

 

 

「生まれてくる環境は選べない」

 

自分の意思で宗教2世の環境に生まれた訳じゃない。

その環境で生じた傷やトラウマを嘆くのも当然だろう。

でもそのポイントばかりに目を向けずに

例えば「なぜ自分は戦場に生まれてしまったのか」など

ウクライナの子供たちやDVの家庭に生まれた人の

「憤り・悩み・傷・無力感」を想像するのはどうだろう?

宗教2世とはまた別の「痛み」がそこにはあるはず。

 

このブログはSNSを中心にリンクを貼り

Twitterでは宗教2世のハッシュタグ検索をつけたり。

「右手のない人と左手のない人のどっちが不幸か」

そんなこと考えても無意味だし答えなどないけど

ウクライナの子供達は

「逃げて生き延びるの一択」でSNSやる時間もなく

「戦争被害者ホットライン・相談所」もないからな。

もしあったとしても爆撃で粉々だろう。

 

宗教2世の人の中には特定の価値観から脱去し

一般的な社会で暮らしていく人もいるだろう。

不慣れで未知の世界だから戸惑う事も多いはず。

でも「特殊な価値観で育った環境」を

逆手にとるという発想はどうだろうと思う。

一般的な社会にも同調圧力とか

「これが正しい・常識」的な社会通念などがある。

多くの人はこれらに戸惑ったり毒されたりしている。

 

宗教2世の人はこれまでそういったものに

関わってこなかったので「最初の1歩」から

「健全で自分の体験に基づく新しい価値観」を

「自分で考えて選び取り生きていく事」が可能だ。

今後も増えていくであろう宗教2世・3世被害者への

具体的で有効なアドバイスをする事もできるし

そういった団体への参加・設立もやれる。

他にも工夫とアイデアで豊かな暮らしができる。

オレはアルコールとドラッグの依存症で

それが原因で他者も自分も傷つけた体験がある。

そんなに熱心ではないけれど同じタイプの人に

自分の黒歴史を活かしアドバイスなどしている。

「起きてしまったことはしょうがない。

時は巻き戻らないし過去は変えられない」

だったら「自分のマイナスの体験」を

プラスに転化させる生き方も悪くないと思う。

ザックリ言えば「タダじゃ転ばない。嘆くだけじゃ

せっかくの特異な体験が勿体無い」だ。

 

世の中には様々な宗教や神・教えがある。

オレはそれらを「参考程度」にしている。

「自分の生き方は自分で決める。

誰かの教えにすがったり盲信したり

団体に所属するのは性に合わない。

そしてオレはなにより儀式が大嫌いなんだ」

いろんな価値観を学び認め合うことは大切だ。

そして「自分の考え方は正しくないかも。

他にもっと新しく豊かな考えもあるかも」と

「自分自身を疑い疑念を持つこと」も大切だと思う。

 

チベットでは「生まれ変わりを前提」としている。

最高位の指導者ダライラマも13世だ。

ダライラマが死ぬと遺品のメガネなどを

部下たちが持参してチベット全土を巡る。

そして生まれたての赤ん坊にそれらを見せる。

ダミーの遺品も混ぜてあるけれど

3つだったかな?すべて的中した赤ん坊が

ダライラマの生まれ変わりとして承認されて

正統な次のダライラマに選ばれる。

国のほとんどの人がその考えに基づき暮らしている。

肉体は器で大切なものは魂だから遺体は鳥葬。

コンドルの栄養源として有効活用されている。

誰かが死ねば魂が迷い悪の道へ行かないように

お坊さんが49日間読経する。

お布施的なものは故人の遺品などで賄う。

もちろん高額な壺や献金的なものもないし

国民の大多数が信徒だからトラブルもほぼない。

 

「魂は未来永劫輪廻転生する」

この考え方で多くの人が幸せでトラブルもないなら

悪くないよなと思うのだが。

 

地球は約46億年後にブラックホール化した

太陽に吸い込まれて消滅し

それらが存在する銀河系も消滅すると

ホーキング博士が論文に書いていた。

果てしなく先のことだから確かめようがないけれど

オレの想像力ではこうなる。

「じゃあ生まれ変わる場所も

天国も地獄も消滅しちゃうんじゃないのかな」

「別の宇宙空間へ・高次元の世界へ」など

SF的でこれまた実証不可能な説もあるけれど

要点は「様々な考え方・価値観を学び

自分の愉快なライフスタイルの参考程度に」だ。

 

念を押すけれど「宗教2世の陥りがちな事例」は

「両親とは真逆の思想の宗教への盲信」だ。

これには特に注意して欲しい。

あなたが家庭を持ち子供を産んだら

その子供が「宗教2世になる恐れ」があるからさ。

 

 

世界でいちばん信者が多いのはキリスト教で

世界最大のベストセラーは聖書だ。

キリスト教でも様々な宗派があるが

多くは「中絶禁止」という考えがある。

キリスト教福音派が政治への影響力が強い

アメリカでは最近「中絶を禁ずる法律」ができた。

この背景や経緯について書くと長くなりすぎるから

興味がある人は検索でもしてもらうとしてだ。

 

また質問。

 

「あなたが女性だとしてレイプなど

性的被害に遭い妊娠してしまったとする。

あなたはその子供に愛情を注ぎ育てられるだろうか?

レイプするような男の遺伝子を愛せるだろうか?」

もちろん夫婦関係にはなり得ずシングルマザー。

「そんな子供は産めないし育てられない」

中絶を禁止するということは

こんな女性の「人権侵害」だとオレは思う。

 

キリスト教の多くは同性愛も認めず

行き場のない孤児が身を寄せる教会で

神父や牧師から性的虐待を受けた事例も多い。

それは映画にもなっているが記者や

ジャーナリストが証拠・証言を集め

告発記事を発表しようとしたけれど

「キリスト教関係から強力な支援を受けている

政治的権力者」にそのネタは封じ込められた。

 

日本人の多くは「無宗教」だという人が多い。

でも無自覚なだけで「間接的に宗教への加担。

宗教的な行為」などをしていたりする。

結婚式は教会でして葬式はお坊さんに頼む。

坊さんには読経・車代として謝礼を渡す。

領収書もくれないし宗教法人だから非課税。

クリスチャンでもないのにクリスマスにはしゃぎ

その神社の信者でもないのに初詣に行き

おみくじやお守りなどを買い賽銭を入れ祈る。

売上げに貢献し作法に従い参拝している。

神社仏閣に行かず賽銭もおみくじに無縁なオレには

その様はすごく奇妙に感じる。

 

ちなみに「お守りなどの神社グッズ」は

江戸時代初期に当時の「仕掛け人」的な人が考案した。

(名前は失念した。検索すれば見つかるはず)

ある神社から相談を受けた。

「うちも参拝客を増やして賽銭売上げ増やしたい。

なにかそのためにいい方法はないだろうか」

仕掛け人が考えたのが「グッズとご利益」である。

お守り・破魔矢・絵馬などを積極的に売り出し

その神社に祀られている人物に特化した

エピソードを基に「勉学の神」「安産の聖地」など

とにかく宣伝しまくったらどうかみたいな感じ。

 

もちろんすべての寺や神社がそうではないけれど

「坊主丸儲け」という言葉があるように

実態はけっこう生臭いのである。

 

オレはゴスペルのメロディーは好きだけど唄わない。

歌詞がキリストを讃えるものだし

聖書に特化した内容も多く

クリスチャンじゃないオレには無意味だからね。

 

最後に。

 

酒・ドラッグ・ギャンブル・セックスなんかより

遥かに依存性・中毒性が強いのは

「宗教と権力」だと思う。

過去の歴史からもわかるように

この二つが結びついていい結果を生んだことはない。

 

信仰の自由と政教分離の原則。

 

分離どころか政権与党に宗教団体がいるのはな。

統一教会から献金・支援されてたっぽい議員が

日本をいい国に導くと言われてもな。

 

宗教2世でこんなオレに愚痴でもこぼしたい人は

気軽にメッセージをしてくれ。

すぐに返信できるかはわからんが。

 

では。

また毎週。

 

 

専業主婦のがいる家庭ではこんな感じの事がある。

「いつも家事・食事の準備でママは大変だ。

今日は自分達がそれをやるからママはのんびりして」

夫や子供が母の日やママの誕生日などに

そんな風にしてママのへの感謝を表す。

夫が不慣れな料理で焼いた肉が焦げすぎていても

子供の力作のケーキがかなりひどい味だとしても

家事にまつわる珍事件が多発したとしても

ママはその想いが嬉しくて笑って「ありがとう」と。

それは「サザエさん的ほのぼの家族風景」で。

 

うむ。

うーん。

 

これからこの話を展開させて

「新時代の家族とは?」や自民党や

新興宗教などの発想にありがちな「家族至上主義」に

言及しようと思っていたけどやめた。

腹も減ってきたしなんかめんどくさくなってきた。

オレはひとり暮らしだから

すべて自分でやるしかないけど不満はない。

レインが「いつもありがとう」と

食事の支度や掃除・洗い物をしてくれたら嬉しいけど

レインにそんな感覚はゼロでにゃまままだしね。

 

ブイーン

 

熱中症の危険があるからTPOに合わせて

マスクをしないことを推奨するとのお達しが。

オレは大のマスク嫌いということもあり

今日の通院時は待合室以外ではマスクを着用しなかった。

JR川崎駅は大きな駅で昼下がりでも人通りは多い。

すれ違う人を注視してたけど

オレ以外にマスクをしていない人はひとりだけだった。

 

このお達しみたいのものがあった時に

ラジオのニュース番組で街頭インタビューをしていた。

大半の人が「夏だからマスクは暑苦しい。

熱中症も怖いからマスク着用なしはありがたいけど

マスクをしないで歩く最初の一人目になるのは嫌」とか

「みんながマスクしているのに

自分だけがしないのは抵抗がある」などの意見。

オレは苛立ちというか多くの人が同調圧力に

丸め込まれてる感じや人目や世間体を気にする

いわゆる一般的市民特有の感覚に本当に嫌気がさした。

「定時だし自分の仕事は終わったんだけど

上司がまだ帰らないから先に帰りづらい」

「みんなと同じ漫画やYouTube観てないと

学校で話題についていけない」

 

オレは改めて思った。

 

「これがマジョリティ・普通の庶民感覚で

その他大勢の大多数ならオレは少数派でいい」

 

日に個数限定の美味しい食パンが欲しくて

我先にと開店前にパン屋に一番乗りで並んだり

大好きなアーティストのチケット予約や

花見の場所取りや子供の運動会の撮影のためには

世間体どころかベストポジションを巡っての

争奪戦では「一番乗り」には執着するのになと。

 

まあ犬や猫はじめ動物たちは産まれてすぐに

「母乳がいちばんよく出る乳首」を目指し争うから

こんな感性も「生存本能なのかな」と

思えないこともないけれどさ。

オレはゲイや性的マイノリティという個性が

まだ世間的には「異端・変態・異常者」だった頃に

石を投げつけ投げられながらも

女装し街頭でシャンソンを歌っていた

美輪明宏さんみたいな人の方が断然素敵だなと。

 

ブイーン

 

今日も病院へは歩いて行った。

日差しはそれなりに夏の照りつける感じだったけど

風が強くてオレは涼しくていい気分だった。

だけどスカートや帽子を押さえて歩く人もいた。

 

風は吹く。

ただ自由気ままに吹き荒れる。

その風を「涼しくて心地よい」と感じるか

「髪が乱れて困る・砂埃が舞い上がり嫌」と感じるか。

それはその人それぞれの感性とTPOだろう。

でもオレはそんな「風のような存在」に憧れる。

人にどう思われようと世間体とか

そんなくだらない細かいことはどうでもいい。

吹きたい時に吹き荒れ凪ぎたい時は静まる。

 

オレはテレビを観ない。大嫌いだ。

それにはいろんな理由があるけれど

「突風が吹くことを排斥してるから」もその理由。

そしてCMや話題や食レポやニュースも

「これだけ知っておけば大丈夫」的な

「その他大勢・烏合の衆大量生産機器」だからな。

ヘビースモーカーで突風で異端児なオレには不向き。

 

テレビの男性ニュースキャスターたちが

ネクタイとスーツからTシャツやアロハになったら

ちょっと観てみようかなとは思っているが。

 

じゃ。

また毎週。

あちょー

 

 

新曲を作っている。仮タイトルは「ブルー」。

まだメロディを整理してる段階で完成はまだまだ。

25日のライブに発表を目標にしているが

どうなることやら。

 

おとといかな。「新曲ブルー関連の夢」を3つ見た。

 

・バイトの昼休みに仲間と飯を食いに行く時に

先輩がブルーと同じメロディを鼻歌している。

オレは驚いて「それは誰の曲か」と尋ねると

「〇〇ってアーティストのヒット曲だよ」と。

オレはそのアーティスト名を知らなかった。

 

・実家の弟の部屋で談笑していると

弟が立ち上がり壁に飾ってある油絵の裏側から

1枚のCDを取り出してラジカセで流す。

オレは「かっこいいイントロだな」と思いながら

聴いていると唄は新曲と同じメロディ。

唄っているのは透明感のある声質の女性シンガー。

歌詞もアレンジもバッチリでオレはビックリ。

 

・都内某所ライブハウス打ち合わせにへ。

先方が「次の出演者はカオルさん好みだと思うから

お時間あれば観て行ってください」と。

そのアーティストはグルグルパーマの長髪で

帽子を被っている。彼はドラムを叩きながら

ひとりで演奏する珍しいスタイル。

ゆったりとしたテンポでリズムを刻み出し

唄い始めたのは新曲ブルーと同じメロディ。

出だしの歌詞はこうだった。

 

〜空より青い夢〜

 

それでオレは仮タイトルを「ブルー」にしたのだ。

 

その日はレインのご飯帰宅がランダムかつ多数で

うたた寝しながらたくさんの夢を見た。

過去にもライブや音楽関係の夢を見たことは

結構あったけれど新曲については初体験だ。

しかも3つ。なぜなのか考えてもわかりっこないが

なんとなく気になってしまう。

 

仮説。

 

1新曲ブルー(仮)はすでにこの世にある曲で

オレがそれを聴いたことを忘れているだけで

無意識では覚えていて自作だと思い込んでいる。

「パクリだから作ってもダメ」という警告。

 

2「夢で見た通りの感じで仕上げればいい」的な

天啓・お告げ的なもの。

 

3新曲の夢には特に意味・理由などはなくて

ただ単純に頭の隅で新曲が気になってるだけのこと。

例えるならテスト前夜に開始時間に遅刻した夢を見て

焦るが夢だと気づき安堵するのと同じ感じ。

 

4その他。

 

そもそも「なぜ夢を見るのか」自体が

2022年時点では科学的には解明されていない。

フロイト・ユングはじめ昔から様々な仮説・研究は

されているけれどまだハッキリしたことは不明。

夢を録画・記録することは現代ではまだ不可能で

あくまでも「こんな夢だった・自己申告」だから

解明に必要な正確なデータ収集の信憑性に欠ける。

夢を見る仕組みには脳医学だけではなく

心理学など複数の要素もあるから解明はかなり難題。

「記憶の整理」などとも言われているけれど

これも仮説でキチンと証明されている訳ではない。

また「レム睡眠時・眠りが浅い時に

夢を見ることが多い」とのデータもあるけれど

「ノンレム睡眠時・深い眠りの時」にも

夢を見る場合もあるから定説にはなり得ない。

戦争帰還兵や幼少期の嫌な体験・PTSDなどの

「悪夢」で実生活に支障が出る人も少なくはない。

(PTSD 心的外傷後ストレス。

 ポストトラウマティックディスオーダーの略称)

ニコチンパッドが出回り始めた頃に

「あれを貼って眠ると悪夢を見る」と言われていた。

重い布団で寝たり胸の上で手を組むと

悪夢を見るとも言われているけれど

「どんな夢が悪夢か」は人それぞれだからな。

 

人が夢を見ている時に脳のある部分が

活性化している事は判明しているみたいだけれど

やはり「なぜ活性化していると夢を見るのか」は謎。

 

まあ素人のオレが夢を見る理由がわかる訳ないし

仮に夢占い的なものが正しいとしても検索ワードが

「新曲とそっくりの夢」じゃヒットしそうもない。

とにかくいつも通りに完成目指して作るだけだ。

歌詞にしろ女性シンガーのアレンジにしろ

いずれも「カオルの脳内で起きたこと」だからね。

もちろん苦労して完成させても「ボツ」かもだけど。

 

ちなみに。

ポールマッカートニーは「イエスタデイ」を

「夢の中で作曲し目覚めた時には完成していた」と。
(イエスタデイだったかはオレの不確かな記憶。

またポールが適当マシーンの冗談発言の可能性も)

 

最後に。

オレがこの15年ぐらいで頻繁に見る夢を二つ。

 

・大きなホテル内で迷子になる夢。

廊下を走り回り階段やエレベーターを駆使しても

自分の部屋にたどり着けないという夢。

彷徨っている時に様々な不可思議な事件・場面に

遭遇するのだけどそれはその時によって違う。

 

・誰かにオレの連絡先をメモに書いて

渡そうとするのだがメールアドレスや電話番号が

上手く書けず何度も何度も何度も失敗する。

メールアドレスの最初の「k」が大文字で書いたり

携帯じゃなくて実家の電話番号を書いてしまったり。

結局メモ用紙には書くスペースがなくなる。

連絡先を伝えようとする相手は若い女性が多い。

 

昨夜も連絡先の夢を見た。

相手は23歳の女性で大金持ちの娘。

趣味でパーティーコンパニオンのバイトをしている。

そんなに好みのタイプではなかったけれど

とてもいい匂いがしたから連絡先を渡そうと思った。

やはりちゃんと連絡先を書けなかったが

例外的に彼女が「1文字ずつアルファベットを言って。

私がiPhoneに入力するから」と夢が進化していた。

 

オレは夢で匂いを感じることもたまにある。

あ。不意に思い出した。

ずいぶん前にメンバー全員が視覚障害者のバンドの

プロデュースをしていたことがある。

ミーティングの時にメンバーのひとりが言った。

「昨夜カオルさんの夢見ましたよ」

「そうか。ん?ちょっと待てよ。

 夢を見たってオマエはオレの姿形を知らんだろ」

「カオルさんの声が聞こえるんです。

 それといつもつけている香水の匂いと」

 

夢とは実に摩訶不思議なものなり。

 

ネットには夢占い的なものが溢れている。

オレの後輩に「今日の星座占い」はじめ

それらの執筆を生業としているヤツがいる。

そいつには占いの知識も夢に対する造詣もない。

なんとなくそれっぽい文章を書く能力があるだけだ。

彼曰く「ナイフとか鉄パイプ・ペンなど棒状の夢は

男性器の象徴として性的欲求不満とかに

しとけばいいんですよ。

大抵みんなそんな悩みあるから納得って感じで」と

かなりの適当マシーン。

また他の夢占いを参考にして丸写しはしないけど

コピペ&アレンジ的な事もしているみたいだ。

夢占いのすべてがそんな風に

書かれている訳じゃないだろうけど

まだ夢の全貌が解明されている訳じゃないから

その辺は眉唾物としてお遊び程度がいいのではと。

 

連絡先を無事に伝えられた夢の23歳セレブガールと

進展があったら報告する。次は名前を聞かないとな。

 

ではまた毎週。

あちょー