精神保健福祉士 おかか です。



全肯定カウンセラー仲間の そのちゃんが しつけって何だろう?と意見を募集していたので、私なりに考えてみました。



かなり 長いです。





あの子は 親の しつけが いい

あの子は 親の しつけが悪い


なんて言い方は 良く耳にするけれど


じゃあ、しつけって何?


って聞かれると、答えに困ります。

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行き着く先は、やっぱり自分の育った家庭だったり 親だったり。



私の兄は 知的に障がい が あります。

そのため

同年齢の子供が自然とできるようになる事や
周りを見て 合わせるとか、学んで身につける

といった事が 難しかったのではないかと思います。



両親も、揃ってマナーというものに疎かったし、放任主義というよりは放置主義。


兄が 自分の好きな おかずをひとりで全部食べてしまっても 

こぼしたり 口から吹き出したりと汚い食べ方をしても

マヨネーズやソースを一度で使い切ってしまっても

おやつを 独り占めしてしまっても



怒鳴ったり 叩いたりはするけれど、結局は障がいのせいにして諦めてしまったり


正しい方法を教えることはなかったんです。


もしくは、事前に工夫して そうならないようにする、とか 全くできない。


兄の場合は
障がい の せいだけじゃなくて
親の しつけの問題が大きい気がします。



でもって 末っ子の私は

親や兄のする事を見て 育つ訳ですが

兄と 同じような事を 学校でやったら

汚い!
信じられない!

などと罵られ
いじめられるように なったんです。


いじめてくる みんなの主張する常識や正当性は理不尽だと思った。


うちの(自分の)お母さんなら そんなの許さない

って、 自分の家の価値観を 当然のように押し付けて、私の事を完全否定してくる。


まるで凶悪な犯罪者のような扱い。



私の家では 普通だよ?

お母さんもお父さんも兄ちゃんも 

カレーライスを グチャグチャに混ぜてから 美味しいって食べてるよ?


どうしてダメなの?



って思ったら悔しくて悔しくて

でも いつも言い返せなくて恥ずかしさでいっぱいになって

ただ ただ 泣くことしかできなかった。


そうしたら すぐ泣くから嫌い
って言われるようになって

どんどん 自分がひどく悪い子に思えて、自分の事を大嫌いになっていきました。



私がいたら ご飯がまずくなると言われ
一緒に食べたくないと言われて

泣き虫
キモい
汚い
クサイ

と 言われるようになり


周りへの不信感

家族への不信感

私なんか いっそ 死んでしまった方がいいんだ
という 極論。




大人になっちゃえば

実家あるある なんて

むしろ笑い話になるんです。

うちの実家、クリームシチューをご飯にかけて食べるんだよ?信じられないでしょー


とかね。


でも いじめれてる子供が自虐ネタで笑いを取るなんて無理。


泣くことしかできなくて

給食なんて 全然美味しくなかったし 楽しくなかった。


小学校の思い出は 嫌な事しか覚えていない。
卒業アルバムも見たくもない。



田舎なので、小学〜高校まで ほぼ同じメンバー。

汚くて 暗くて 変な奴

カースト最下位

というレッテルは 地元を離れるまで 私を苦しめました。

中学の途中から ようやく友達もできて、地味なりに楽しく過ごしては いましたけどね。


短大で一人暮らしを始めてからは
良い友達に恵まれて 一般的な学生生活を送れるようになりました。


実家の呪縛が解けたから かもしれません。


それでも ずっと 自分が嫌いだった。


どうしてそこまで いじめられたのか
理由を考えても考えても わからなかったし

そもそも いじめを正当化するような理由なんてあるはずもなくて


でも、自分が悪いから いじめられるんだと
思うしかなかった。

ずっと ずっと 苦しかった。



今思えば

確かに 私のマナーは悪かったのかもしれない。

でも マナーを知らなかっただけで

きちんと教えてくれる人がいれば

あんな恥ずかしい思いも 周りを不快にさせることも なかったのかもしれない。








そんな 私みたいに
少なくとも親のしつけや 家庭環境を理由に

息子が苦しむのは 嫌だ。


それが 私の しつけの基本となりました。



家庭によって その家の考え方が 違うので、正しいとか 間違ってるという事は 言えない。


共通項としては

一緒にいる人が 嫌な気持ちになるような事はしない。


汚い食べ方

独り占め

口をつけた箸で大皿から取る
これはメンバーが良いと言えばok

咳や唾を他人の料理に飛ばす

大声で喋る

クチャクチャと音を立てて食べる


などなど...一般的なマナーの本にも書いてある事は、最低限できるように。




子供のうちは、親の責任。

大人になったら 恥をかくのは 自分なんだから

言われなくても できるように 身につけて欲しい

と、我が子に 色々と 教えはします。



でも食事は楽しいものでありたい ので

その都度、タイムリーで教える けど

決して怒らない。

強制しない。

人が嫌がるというように他人軸で話さない。


それ、ママが嫌な気持ちになるから 直そうね
と、自分軸で意見する。


〇〇したらダメじゃなくて
こうしたらいいよ って

否定じゃなくて、肯定的提案を意識して。

繰り返し伝える事で

いつか役に立ってくれればいいかな。



マナーなんて

友達に言われて 気をつけるようになるかもしれないし

案外 周りの子を見て 自然と身につくかもしれないし。

そのうち彼女でも できたら キチンとするかも?



結局は

しつけが良いとか悪いとか

大切なのは そこだけじゃないのかも。

だって、

しつけが厳しすぎても 大人になって 苦しんでいる人がいる。

しつけが悪くても 苦しんでいる人がいる。


それよりも

自分(子供)の事が大好きで

いつも楽しそうで  よく笑っていて

気持ちをわかってくれる お母さん


そんなお母さんが いるなら 

それだけで 
しつけなんて 大した問題じゃなくなる。




息子には 息子の人生があって

自分がどうなりたいのか?

それを決めるのは本人だから。



自分大好き!って

何があっても大丈夫 って

なれるように  

自己肯定感を高める事が 

親として 私が 一番してあげたい事かな。




結論。


しつけ とは何?


答えは、 ひとそれぞれの考えがあって ヨシ!



しつけの話が
暗い過去まで暴露しちゃいました。



でもね

今が幸せなら それで いいじゃないか。

と、心から思えます。



辛いことも 悲しいことも

全部含めて 今の私に 繋がってるんだもん。




だから私はこれから幸せしかやってこないのよっ!
もうね、大変なことになってしまうわよ。
これからの私は

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NHK朝の連続テレビ小説 ひよっこ より



頑張っても頑張っても苦労ばかりしてきたという愛子さん(和久井映見さん)のセリフが 心に沁みました。





私も!