最終日の朝もマーチングバンドの音で起きたのは、なんと正午そして誰も家にいない。たっぷり8時間睡眠していた~![]()
火祭り最終日、引き続き献花パレード、爆竹ショー、ファイヤーパレードなどイベントは盛り沢山の様だが、クライマックスである一年かけて作りあげたファヤスを燃やすCremà de Falla(クレマ・デ・ファヤ)が終わってこのお祭りは完結する。
各エリアの小さいサイズのファヤスを燃やし始めるのが夜の10時。市庁舎にある小さいファヤスを燃やすのが夜の11時。12時半には各エリアの大きいサイズのファヤスが燃やされ始め、そして最後に市庁舎広場にあるバレンシアを代表する巨大ファヤが燃やされるのは夜中の1時![]()
この日3月19日、スペインを含め、カトリック系の国では聖ヨセフの日が父の日。
親戚の叔父さんの娘さんが孫たちを連れてお家に来るということで、私たちも招待され、またパエリアを食べるという楽しみがあってお言葉に甘えておじゃますることに。以前、旦那さんが行った時は叔父さんが可愛いエプロンをして、スパニッシュタイルがかわいいキッチンでパエリアを作ってくれたって写真を見せてもらっていたから、私はてっきりその姿が見れると楽しみにしていたのだが、お家に入ったら無臭で「パエリア作ってくれてるよね?もしかして、屋上で作ってるのかな?叔父さんのパエリア食べれるよね?」と気になってしょうがなかった。
叔父さんは数年前に奥様を亡くしてから一人暮らし。広くて、びっくりするくらいキレイに整理整頓されてて、お掃除も行き届いているお家を見せてもらってる間に娘さんと孫たちが到着。娘さんも英語が話せないから14歳の孫ちゃんに通訳してもらいながらおしゃべり。そうしているうちに叔父さんは9歳のイメケン孫くんを連れてどこかへ。15分ほどしてから大きなパエリアパンを抱えて帰ってきた。そういうことだったのかっ!そう、今日は祝日だから食材を買いに行けなかった様で近所のレストランからテイクアウトだ!しかも、パンごと![]()
前日がシーフードだったから、今日は鶏肉とビーンズのミックスにしたらしい。さすが、叔父さんわかってる~![]()
これも3皿もおかわりしたくらい美味しかった~。叔父さんの行きつけだろうけど、テイクアウトでもこの美味しさだから、やっぱりバレンシアのパエリアは想像以上に美味しいんだな~とインプット(この晩、人生で一番まずいミックスパエリアを食べることになるとは知らず)。
旦那さんはお母さんのお誕生日で取っていた約2週間のお休みもこの日が最終日。翌日フライトが入っているため、夜の便でバレンシアからロンドンへ![]()
早くに未亡人になってしまったお義母さんは50歳手前で大学に行き直して、看護婦になり、自分の両親の面倒も見ながら、3つの病院を掛け持ちして一人で二人の息子を育てただけあって、人生の全てである二人息子を溺愛しすぎていて、短いお別れでも涙涙涙
最初はもらい泣きしちゃってたけど、最近は慣れすぎた光景にクールな私。
この晩も夜は長いから、一度シエスタタイム![]()
11時の市庁舎の小さいサイズのファヤが燃やされるタイミングで夕食時間を逆算して9時に再出発。この晩も彼のリストのレストランは予約でしか入れず、お義母さんに立ち食いさせる訳にもいかないし、入れそうなところもなさそうで、しまいにはアメリカのファーストフードチェーン店Taco Bellが目に入ったお義母さんはそこに行こうと言い出すし。立ち食いなら空いているという最初のレストランに向かう途中で、スパニッシュタイル(そう、私はスパニッシュタイルに弱い)がかわいい老舗っぽい雰囲気のレストランが数席空いてそうだからダメモトで聞いたらなんと入れた~。
お義母さんの希望でまたパエリア。来客や旅行中であまりお野菜を食べてなかったから最初のホワイトアスパラガスのサラダは美味しかったけど、シーフードと鶏肉、うさぎ肉のミックスパエリアはイカかエビか分からないけど、尿くさいというかとにかくお腹をこわしちゃうかもしれない感じで、こんなマズいパエリアを出していることにだんだん腹立たしくなって文句を言おうと思ってけど、美味しい美味しいとなんでも感動するお義母さんを目の前にマズいとは言えず我慢。隣のテーブルにガタイのいい男性2人組もオーダーしたステーキを残していたってことはきっと私と同じ気持ちだったんだなと勝手に親近感が湧いた。
外は小雨が降ってて寒いし、最初の目的の11時のファヤもちょっと過ぎちゃったから、ここまできたら1時のクレマまでここのレストランでコーヒーやお茶を飲んで時間稼ぎする計画に。12時ちょっとまで粘り、場所取りもあるからと重い腰を上げて再再出発。
予想通り、身動きが取れない感じになりながら、約45分硬直。お義母さん気の毒。
真ん中の一番光っているのが、最後に燃やされる巨人のファヤ↓
1時5分前からみんなだんだん興奮してきて、予測外に1時に急に花火が↓
花火と共にみんなピタっと静かに。そしてクラシック音楽が流れて、気づいた時にはもう点火され、巨人ファヤは燃え始めていた↓
クラシック音楽と花火、誰1人話していない静寂した中、火が燃え、雨と灰が降り注ぐ。何の感情か分からない感情が込み上げ、感動の涙が出そうなくらい素敵な演出。
花火が止まり、健気にさえ思えるくらい最後まで燃え続けている中、灰が舞いとても幻想的。
うん、人生で一度はこの体験ができてよかった。ありがとうそしてAdiósバレンシア!




