春分の日を境に

 

毎日6分ずつ日照時間が長くなる!

 

って聞いた時は、「またまた、アンカレッジ・ジョーク」おいで

 

って思ってた〜。

 

が、

 

ある夜、なんかお腹空いたな〜って思って時計見たら、もう8pm!

外がまだ明るいから感覚は5:30pmくらいだった〜くるくる

 

私がアンカレッジに来た年末、お昼3時半頃にはどんよ〜り暗くなり始めて、

朝10でもまだ6時くらいかなって思うくらいずっと暗い感じだったのに。

 

そうだった!来る前から気になってた問題の一つ、「アラスカの日照時間問題」↓

 

一年で一番日照時間が短い月 12月 → 平均5時間37分

一年で一番日照時間が長い月 6月 → 平均19時間07分

 

4月くらいから晴天青空の日が増えて、ポジティブ気分で起きれる今日この頃グラサンハート

 

5月に入ったここ最近では、朝5時前にはもう外の景色が完全に見えるくらい

明るくなり始めて、夜は11時すぎ頃までうっすら明るい!

 

そう、気付いたら白夜がもう始まっていた〜スター

 

毎日6分ずつも日が長くなるなんて、ウソみたいな話だったから、

全然本気で意識してなかった〜。

 

それに、

 

「暖かくなって雪が溶け始めた、春だ〜!」と思ってても、

急にど〜んと雪が降るから、ダマされちゃいけない!

まだまだ春とは呼べないんだよっ!って地元の人に言われていたため、

4月になって太陽が出ている日が続いても、

道路がガタガタ、グチャグチャ、ドロドロになるくらいの雪溶けが始まっても、

ワンコたちがブーツを履かずに遊べるようになっても、

私は、いつ冬がぶり返してもびっくりしないように心していた。

 

暖かくなった!と言っても、マイナス気温からプラス3〜5°ぐらいになって

アジアから来た感覚では全然寒〜いって気温なのだが、太陽が照っている間

はジャケットなしでいられるくらいぽかぽか体感ふんわりウイング

 

月数回しか出かけないすっかり引きこもりになってしまった私絶望なのだが、

先日出かけた際に雪で覆われていない道路は景色をもすっかり変えるくらい変貌

しただけでなく、歩道側の道路車線では荷物をいっぱい詰めたショッピングカート

を押している人やふらふらとまっすぐ歩けない人、四川の伝統芸能「変面」?って

思うくらい秒速で顔の表情を変えながら歩いている人たちが出没していた。

そういうアル中、ヤク中真っ只中の人たち以外に、急に道路に飛び出す賠償金狙い

の当たり屋もフラフラしていたりと、急に街が賑わったような感じになっていた。

 

そう、アンカレッジの春の訪れの目安はこの人たちがちらほら出始める頃なのだ!

 

急に出没したこの人たち、冬の間どこにいたんだろ?

なんでこんな寒いとこを選んでホームレス生活してるんだろ?しかも、

けっこうな人数だし、コミュニティー化しているグループもいるし。。。

と色々な疑問がよぎった??

 

ちょっと気になったからサクッと聞いてみたところ。。。

 

  • アラスカ先住民は、200年以上前にヨーロッパから人が押し寄せ自分たちの土地や権利、人権などを奪われたことに抗議し続けていて、やっと1971年のANCSA(アラスカ先住民権益措置法)が成立したことで広大な土地と約9億6千万ドルが分配され侵略の賠償を得、今でも各種のベネフィットを受け取っている。その為というかその名残りというか、働かずに低収入だが、得ているため、お酒とドラッグ漬けになる人が多いようだ。確かにこの春に出没し出した人たちをよ〜く見ると、アジア系っぽい顔立ちをしたエスキモーとかネイティブっぽい感じの人が多いかもっ。
  • アラスカ州は(簡単にいうと)石油で得た収入の儲け分を毎年無条件で州民全員にPFD(恒久基金配当)という形で支給している。これは、例えば家族4人共アラスカ州民なら4人分支給されるということ。確定ではないらしいが、2022年の支給金額は1人につき最低US$3700(約478,000円)らしい。ただ、この棚からぼた餅のお金をお酒やドラッグに使い切ってしまう人も多いらしい。
  • アンカレッジには14ヶ所のホームレスシェルターがあるらしく、冬の間はそこで寒さと空腹を凌ぐことはできるらしい。が、マイナス気温なのに、壊れかけのカートに鍋やフライパン、ブランケットや防水シートとか荷物満パンにして引っ張っている人をたまに見たりしたのだが、そういう人はシェルターには行かずに野宿やキャンプ場を転々としているらしい。このタイプは、シェルターに行くとドラッグができないから極寒のアラスカで野宿の選択をするのだという。シェルターに行かないもう一つのタイプは、PTSDでその他の4〜500人のホームレスと一緒に過ごすのが難しいからだという。*この人たちが呼んでいるキャンプ場とは勝手にテント張っているため、社会問題になっており、去年末から撤去が始まっているらしい。

 

こんな極寒で過酷な環境ではホームレス生活をする人はいないだろうと想像

していたが、こういったアラスカ特有の歴史的背景やシステムがあることで

春に出没し出したこの人たちがいるのを理解できた。

 

ついに春がきた〜桜

 

と、

 

手放しで喜べない理由があることを知ったアンカレッジでの初めての春を迎えます。

 

2022年1月18日撮影

 

2022年4月18日に同じ公園で撮影

3ヶ月後には3~40cm程積もってた雪はすっかりなくなっている。

 

 

今年の「アイディタロッド Iditarod」のマッシャーズリストをみていたら、

 

YUKA HONDA

 

ザ・日本人!の名前が目にとまり、最初はアメリカン・ジャパニーズ

なのかなっと想像していたのだが、新潟県出身で社会人になってから

マッシャーになるために日本を出たらしい。

 

気になって調べてみたっ↓

 

犬ぞりとの運命の出会いは、大学時代にオーロラを見にカナダ旅行に行った時で、

のほほ〜んとしている実家のワンコと違ってイキイキと走っている犬ぞり犬たちに

感動したらしい。一度は日本で就職したものの、完全に犬ぞりに魅了されて

しまった彼女は、カナダ観光局に「ベテランのマッシャーを紹介してほしい!」

と連絡し、交渉の末、ハンドラー(主に犬たちの身の周りのお世話をする人)

として1998年に単身でカナダに渡ったようだ。

家族に猛反対されるのは分かっていたため、全ての準備が整った出発前に

初めて家族に話したようで、お母様には泣いて止められたようだ。

お医者様だったお父様はカナダ出発前にご病気で亡くなったそうです。

この行動からも彼女の意思の強さとパッションがうかがえるメラメラ

 

ハンドラーとして訪れた最初の地は、カナダのオーロラベルトの真下に位置する

北極圏への玄関口イエローナイフカナダ

 

「ハンドラー」とは、いわゆるマッシャーに弟子入りして修行をするのだが、

犬たちのお世話=お汚れできつい仕事うんちなのだ。が、その代わり宿泊場所の提供、

飼育やトレーニング、犬ぞりのハンドリングなどを間近で学べるのはもちろん、

施設の維持費や装備品、犬たちにかかるコストや膨大な餌代を始め、

レースにかかる諸経費(ワンシーズン200〜260万円ほどかかるらしい)や

旅費などのストレスや負担はない。

 

さて、本多有香さん、

その数年後からマッシャーとして北米の二大犬ぞりレース、

カナダの「ユーコンクエスト Yukon Quest」と

アラスカの「アイディタロッド Iditarod」に何度か参加し、

両レースを完走した初めての日本人女性なのだ富士山

 

2014年には「犬と、走る」という書籍を出版している本

(キンドルでは出てないから私は未読)

 

2015年には「植村直己冒険賞」も受賞されている宝石ブルー

 

2017年にはTBSの「クレイジージャーニ」という番組でも密着されているテレビ

 

現在はカナダからアラスカに移り住んでいる様だが、カナダに住んでいた頃は

90万円?で土地を買って自分で山小屋を建てて住んでいたらしいのだが、

電気も水道も通っていない環境だったようだ。何かのインタビューで、

「水道はほしい雨」と言っていたが、毎日毎日極寒の中、お水を汲みに行ってる

いるのを勝手に想像してしまった、どんだけ厳しいの〜えーん

また、通常何十頭も犬がいるマッシャーたちはスポンサーもついており、

ハンドラーなど犬や身の回りのお世話をするチームがいるようだ。

それ以外に収入源として観光客向けの犬ぞり体験を運営したりしているとのこと。

それなのに、独立した彼女はスポンサーもつけない上(その理由がソーシャル

メディアなどを発信しなければいけないが電気がないから無理ということ意外に、

なんとなく他人のお金で賄いたくない!ということ)、26頭?のワンコたちを

1人でお世話しているらしい!そして大好きすぎるワンコたちを

他人にのってほしくないという思いがある様で、犬ぞり体験などは運営して

いないそうだ(なんか、かわいっラブ)。

そのため、経済的にとても大変で、あまりトレーニングができない夏の間は、

ペンキ塗りからビル清掃、警備員、皿洗い、工場での夜勤、花火の打ち上げ人

などなどいくつものアルバイトを掛け持ちして資金調達していた様だ¥

*ちなみに、マッシャーは自分で育てた犬と一緒にレースに出るタイプと

レースのために犬ぞり犬たちを借りる二つのタイプがあるらしい。

彼女は前者のタイプ!

ワンコの餌は大事なタンパク質源で上質なものでなければいけなく、

手に入れるのが簡単ではない上、年々値段が上昇している様で、

冬は収入源が減るから借金をするとも笑って語っていた。

 

経済的だけじゃなく肉体的、時には精神的にも厳しんじゃないかなっと思った。

 

2016年のユーコンクエストのレース前年に最愛のお母様がご病気で亡くなった

そうですが、闘病中のお母様に励まされ、無気力だった彼女はお母様の言葉を

支えに奮闘し、お母様との約束通り、この年のレースでは初めて完走した。

レース中もお母様の写真を肌身離さず身につけていたようで、この時の様子を

カナダのテレビ局CBCで放映されたドキュメンタリーがある↓

 

内容は英語で10分程だが、字幕があるから分かりやすい。

彼女の生活やレースの様子がすごく伝わる内容でぜひ観てほしい。

 

レースのトレーニングをする期間中の一日のルーティンがこれまたすごいガーン

日中のお仕事から家路に着くと夜の11時でそこからどんなに疲れていても、

ワンコたちと一緒に50〜80キロを朝の4〜5時まで走るそうだ。その後は

ワンコたちに餌をあげてやっと仮眠がとれる。朝の8時には犬舎の掃除等

してからまた出勤という日々を繰り返すらしい。

でもでも、覚えてますか⁉︎

彼女のお家は電気も水道も通っていないから、それ以外に水汲みや薪割り

とかもやらなきゃいけないってことを手裏剣なんて人なの〜目

 

ワンコたちと一体になって走るのが彼女の喜びで、ワンコたちを守るのは自分。

だから孤独や恐怖は感じない!という。正しく「母は強し!」愛

犬ぞりに魅せられてマッシャーになり、人生を捧げた本多有香さん!

 

なんて、純粋な方なんだろう飛び出すハート

ワンコが好きという共通点だけはあるけど、自然にも野生動物にもビビるし、

電気も水道もない、下手したらトイレもない?環境では確実に1日も生存

できない鳥な私とは真逆すぎて、彼女の生き方にすごく感銘を受けた気づき

かっこよすぎ〜グラサン

 

彼女の存在を知ったのは、レース前日にアンカレッジのダウンタウンで開催

されたセレモニーの前日で彼女の情報をネット検索したり、ドキュメンタリー

を観たりして、その感動を夫とNYから遊びに来ていた従姉妹たちにも共有して、

セレモニー当日は背番号49番の彼女をみんなでマーク目

 

彼女がチームとダウンタウンの出発点からトライランをする頃にやっと

彼女の元に辿り着いたっ。

 

とても小柄で、意表つかれた。

が、

 

おもわず叫んでしまった〜カラオケ

「がんばってくださ〜い!」

 

聞こえてなかったようだから、もう一回カラオケ

「ゆかさ〜ん、がんばってください!応援してま〜す!」

 

全面的に身体を前に出して手を振った〜バイバイ

 

私の叫びに夫も従姉妹たちもびっくりっ!って私も自分自身もびっくりくるくる

 

その甲斐があって、なんとなんと、有香さんが気づいてくれた〜!

会釈しながら可愛い笑顔でこっちを見てくれた〜キューン

 

その直後に慌てて撮った写真

 

そしてこの笑顔に一瞬で心奪われた〜恋の矢

 

颯爽と出発する本多有香さん

 

夫の話によると、この後実際にマッシャーたちと会える場所があると、

ボランティアの人が言ってたということで、私たちは追っかけをした〜ランニング

 

朝からかなり飲んでる私たちはもちろん運転はできず、Uberで車をオーダ

しようとしてもピークシーズンで全く捕まらず、30分試してやっと一台

オーダできたのだが値段は通常の4倍!

会ってお話したかったのももちろんあったが、それよりも、これから始まる

厳しいレースで少しでも癒してもらいたくて、私が日本から持ってきた

軽くて便利でほっとできる素晴らしい発明品、アマノフーズのフリーズドライ

のお味噌汁や雑炊、素麺と日本のチョコレートを渡したかったのだ。

ピークシーズンにどんどん仕事を入れたいドライバーはちょっとイヤがって

いたが、一度うちに寄ってもらって、急いでジップロックにメッセージを

書いて諸々詰めて再出発ランニング

 

ドタバタで向かったけど、ボランティアが言っていた場所に着いたら、

病院っぽいとこに辿り着いて、マッシャーたちがいそうにはないゲッソリ

その周りを15分くらい歩いてみたけど、誰もいな〜い。

調べてみても、そういう場所はなかった。。。

 

ガーン

 

未だにそういうイベントが本当にあったのか、それとも場所の聞き間違い

だったのかは不明だが、私たちの追っかけは失敗で終わり、ガックリダウン

そして、ダウンタウン戻って飲み直した〜リキュール

 

レース中に温かいお味噌汁飲んでほしかったな〜ラーメン

 

 

でもでも、彼女は今回のレース↓

 

11頭のワンコたちと13日8時間28分41秒

 

で無事完走しました〜拍手

 

完走直後(Iditarod公式HPより)

 

最後に2022年「アイディタロッド Iditarod」のレース結果↓

 

合計参加チーム 49チーム

完走したチーム 37チーム

優勝者チーム マッシャーBrent Sass 8日14時間38分43秒

合計賞金額 US50万ドル(約6433万円)賞金の内訳額は下記参照↓

 

会ったこともない人にこんな心を打たれるとはっ、人生初飛び出すハート

 

こんな素敵な生き方をしている本多有香さんとワンコたちにいつか

会ってみたいなっラブラブ

 

そして「ほんと〜に感動をありがと〜!」と言いたいクラッカー

数少ない「アラスカでやりたい事」の一つが↓

 

犬犬ぞりに乗ってみたい!犬

 

アラスカに来れば気軽に犬ぞり体験ができる!っと思っていたのだが、

アンカレッジ市内から1時間くらい離れたとこまで行かなきゃいけなかったり、

特に冬はピークシーズンのため事前に予約をしとかないとせっかく

(一生に一回しか来ないかもしれないてへぺろアラスカ旅行に来ても「ならでは!」

の体験ができないため、私みたいに思い付きで生きてるタイプは要注意です。

 

さてさて、

 

ど〜んより暗い上、極寒で外にも出たくないと予想していたアラスカでの冬だが、

それでも何気に楽しみにしていたイベントがあったのだブルー音符

 

それが、

Iditarod(アイディタロッド)という長距離犬ぞりレース!

 

今年2022年に50周年を迎えたこのレース、今年は↓

  • 3/6からスタート。平均7日〜13日でレースを完走
  • アンカレッジ市内から約113km北にあるWillowという地点から出発し、Nomeという最終地点までの約1569kmの距離を犬ぞりで横断
  • 49チーム(12〜16頭の犬たちとコントロールするマッシャーでワンチーム)参加
  • チェックポイントは23ヶ所
  • 北と南回りがあるが、今年は偶数年なので北回り

Iditarod公式HPから引用

 

 
 

車で行けないようなツンドラ地帯を駆け抜けたり、丘や山の狭い小道を越えたり、

川を渡ったりするのだけではなく、急変する天候や雪嵐との戦い、

野生動物と遭遇したり、その都度その都度の判断がレースの結果に影響するだけでなく、

命にも関わる言葉では伝わらないくらい想像を絶する過酷で危険なレースなのだ。

毎年レースを棄権するチームが出るのはもちろん、レース中に怪我したり、

亡くなってしまう犬もいるそうだ。

 

このレースが本当に危険と隣り合わせなんだと気付かされたニュースがレース前に入った。

 

オーロラ鑑賞でも有名なフェアバンクスの近くに住むこのレースに初めて参加する

女性マッシャーが12頭の犬たちと時速80キロのスノーモービルでトレーニングをしてた際に

大きく元気な雄のヘラジカから襲われた。彼女はすぐに所持していた銃で発砲したが

ビクともせず逆上してしまい、約1時間に渡り彼女の犬たちを踏みつけ続けた。

一本川を渡った向こう側に住んでいる友人に救助を頼み、彼が大きなライフル銃で

ヘラジカを撃ち、事態はやっと収まったようだ。大怪我をした4頭の犬のうち、

1頭は危篤状態、2頭目は頭を強く踏まれ重症、3頭目は内臓の手術をし、4頭目は

後ろ脚が真っ二つに折れたとのことだ。襲われた当初、彼女も狙われそうになったが

犬たちを守るためにスノーモビルに繋がれた犬のうち6頭の綱は切断することができたが、

アグレッシブなヘラジカを止めることはできず、彼女は自分の犬たちが襲われるのを

1時間にも渡って見続けるしかなかったのだ。

 

マッシャーBridgett WatkinsのFacebookより引用

 

普段はある程度距離をおいていれば襲ってくることはないヘラジカだが、

犬が集団でいるとヘラジカは、天敵のオオカミと勘違いするようで

襲われることがあるようだ。

だから、犬ぞりのように集団で高速で走っているととてもリスクが高いのだ。

 

私自身、動物園や水族館などにいる元々は野生の生き物が不自然な環境に置かれていたり、

無理にサーカス芸のようなことをさせられてたりしているのを涙なしではみてられないが、

犬ぞりは大丈夫なのだ。たぶん、自分もワンコを飼っていて、ワンコにミッションを

与えた方がイキイキする本能を持ち合わせていることを知っているからかもしれない。

 

犬ぞり選手犬は、スピード、脚力、忍耐力はもちろん走るのが大好きになるようパピーの

頃から育てられるのだが、犬ぞりチームの先頭で走っているのはエリート中のエリート。

一番感動するのは選手犬チームとマッシャーの絆ラブラブ

 

選手犬がマッシャーを信頼することで成り立つレースと言っても過言ではないと思う。

例えば、目の前が見えないくらいの雪嵐でどの方向に進んでいいか分からなくても

マッシャーを信じてリードしてくれる方向に向かうそうだ。

また、マッシャーは各犬のコンディションに敏感で体調不良であればその犬はレース

から外したり、状況によってはレースを棄権する場合がある。チェックポイントでは

犬たちを優先にして藁を引いてベットを作り、ブーツを取り替えたり、餌を与えたり

しながら1頭ずつ褒めたりよしよししたりしている。

 

レースをゴールするのに完走するだけではなく、条件があるのだ↓

  • 最低12頭の犬からスタートし、ゴールは最低5頭いなければならない
  • チェックポイントではタイムを知らされ、選手犬は獣医さんの診察を受けたり、休憩したりするのだが、個人の判断で通過することも可能なのだ。ただ、ルールは必ず3回の休憩をとること、どこかのチェックポイントで24時間の休憩を1回、8時間の休憩を2回とること
  • 選手犬をシェルターに入れてはいけない
などあるようだ。
その条件をクリアしないと完走しても点数が引かれたり(賞金にも影響)し、
順位が変わったりする。
 
今年は棄権したチームが49チーム中15チームだったのだが、
ゴールのNome手前辺りで雪嵐が襲い、そこでレースの続行を諦めたチーム
が多かったようだ。また、この雪嵐が酷すぎてルール違反だったが、
選手犬の安全を考えてシェルターに避難させた3チームがゴール後に減点
され物議をよんでいる。これによって、主催者側もこのルールを見直して
いるようだ。
 
もう一つ個人的に心痛いドラマがあるのだが、棄権したチームはマッシャーと
選手犬、別々に小型飛行機でチェックポイントに送られるのだが、
フランスから参加したチームの選手犬Leoが関係者の不注意ではぐれてしまい
逃走し、マッシャーは帰国しなければいけないギリギリまで捜索したようだが
見つからず、主催者側は今でも捜索しているようだがまだ見つかっていないのだ。
*現時点でもどこかの村で目撃されたということだが、まだ見つかっていない
 
Iditarod(アイディタロッド)は飛行機、スノーモービルや犬ぞりでなければ
行けないような環境のルートなだけに「追っかけ」のようなことは難しく、
ファンは公式サイトから「インサイダー」としてレース中の実況が観れたり、
最新状況や情報が受け取れるサブスクを購入することができるのだ。
私たちも毎朝起きてすぐにライブや保存されていた映像を見たり、
気になるチームがどこまで進んでいて、今どこにいるのかチェックするのが、
日課になっていた。
初めてみるIditarod(アイディタロッド)のレース。生真面目な夫はレースを
もっと理解できるように過去の映像やドキュメンタリー、カリスママッシャーの
インタビューなど集めて私も観せられた目
が、この予習が効いて本当にレースを更に楽しめたグッ
 
レースが正式に始まる前日の3/5、アンカレッジのダウンタウンでは
セレモニーが行われ、一部の道路を封鎖し、全チームがアンカレッジ市内を走るのだ。
 
もちろん、私たちも大雪の中ダウンタウンまで歩いて行きセレモニーをみた。
 
普段は薬物中毒者ぐらいしか歩いていないイメージのデットタウンのような
ダウンタウンのど真ん中、4番街は人で溢れていてびっくりした!
 
観光客で溢れ、賑やかになったアンカレッジのダウンタウン
 
今年のこの時期は暖かかったらしく前日まで晴天で雪が溶け出して心配
されていたが、この日は大雪が降り、イベントを更に盛り上げてくれた雪だるま
 
これから過酷なレースをするチーム
 
全チームがダウンタウンの出発地点を出た後、一般客も事前申請すれば、
最後にトナカイと一緒に走れるイベントに参加できるのだ。
 
コスチュームを着たり、ほぼ裸の人もいるハロウィーン的なノリ
 
この前日に今回のレースに本田有香さんという日本人女性のマッシャーが
率いるチームが参加しているのを知って、リサーチしてみた。
電気も通っていないようなところで生活していたらしく、もちろん
ソーシャルメディアもやってなく、あまり情報はないのだが、
2014年に書籍を出していたり、ドキュメンタリーもあった。
彼女を知れば知るほど魅了されとっても気になる存在となったベル
 
そしてこの当日、知らず知らず、
彼女の背番号49番を目印にマークしていたサーチ
→彼女に関しては次のブログで書きますメモ
 
アラスカは夏がハイシーズンなのだが、冬のアラスカは雪に覆われ、
まさに白銀の世界!で毎日違う景色を見せてくれる。大自然の中を犬ぞりや
スノーモービルで駆け抜けたり、気楽に市内でもできる凍った湖の上での
アイススケートやクロスカントリースキー、スノーフィッシング体験や
バックカントリーに行ったり、冬しか見れないオーロラ鑑賞をしたり、
温泉に入ったりもできるから、このIditarod(アイディタロッド)を見るのを
メインにぜひ人生のバゲットリストに入れてほしいひらめき電球
それだけではなく、極寒過酷な環境で生きている人たちがいることを
知ったのは、温室育ちの私の人生観を少し変えた。
 
寒いのもスポーツも苦手なのに、何をおっしゃるおいでと思われたかもだけど、
数字でみる気温ほど体感はそんなに寒く感じないのだ!不思議なことに。
多分、日本や香港と違って湿度もかなり低いからじわっという寒さではなく、
カラっとした寒さだからなのかも?
こっちでマイナス23度の中、ワンコと公園で10分も遊べた私がいうから
間違いないキラキラ
スポーツも好きじゃない方だけど、やってみたら意外に楽しかった〜OK

いよいよポチとポニョのピックアップまで辿り着いたビーグルしっぽ

 

これ以上時間の無駄はできない。ピックアップ場所である貨物ビルに

到着するまでの間、一連の流れを脳内シミレーションして、

夫にも段取りの説明と役割分担を指示してから(こんなドタバタになったのは

私のせいなのにえらそ〜!と自分でも思ったが、そこは黙っていうこと聞く夫)

完全停車もしてないのに気持ちが先走って書類だけ持って窓口に走ったDASH!

 

待ってました〜!的な感じで窓口のお姉さんが要領よく対応してくれて、

パスポートのコピーだけしたら、もう既に準備してある書類をくれた。

「ワンコたちは隣のビルにいますよ。この書類を係員に渡して下さいね。」

 

えっ、準備して待ち構えてた感じ、なんでだ!?

 

と、ちょっとだけ疑問に思ったけど、とりあえずポチとポニョ〜ビーグルしっぽ

 

シャッターが2/3以上閉まっていた倉庫の様なとこをくぐり抜けたら、

うちの子たちが入っているケージがすぐ目の前にあった〜!

すぐに私と気づいてしっぽフリフリ全開しっぽフリフリ

 

ケージを破壊して逃走できないように厳重に結束されている8本のジップタイ

を切ろうと奮闘しているとこに夫が現れて、選手交代ハサミ

 

14ヶ月ぶりに会ったがワンコたちはちゃんと彼を覚えていて興奮泣き、

彼も嬉しそうで満面の笑顔ラブ感動の再会〜ラブラブ

 

あれっ、私とも4ヶ月ぶりの再会だったけど今初めて笑顔見たぞ目

気付いたが、笑顔にもなれないドラマ続きだったからしょ〜がないっぐぅぐぅ

 

ポチとポニョにとって初めてのフライト、しかも長時間フライト。

予想外にもお利口さんにしてくれてお粗相うんちもなくお掃除の時間が省けたグッド!

 

まだまだほっとできない!次はチェックインターミナルに行かなくては!

 

しかし、ここで問題発生注意

 

到着した7人乗りのミニバン、ケージが2つも入らな〜いあせる

 

2往復する時間なんてないからすぐにもう一台Uberを手配したら、

6分で到着するって書いてあるのに全然来ないし、ぐるぐる道に迷ってる?

 

更に3分経過時計

 

位置情報を見ると、この辺りを迷っているらしい。

あ〜、また嫌な予感しかしない。。。

 

どれくらいかかるかわからないから、とりあえずワンコたちを再度解放FREE

 

更に5分ほど経過時計

 

そしてやっとそれらしきミニバンが到着!

 

が、→ 私物が多すぎてXLのこのケージが入らなそう。。。

(おいおい、飛行場に来るならスペース空けてから出勤してよ〜と言いたかった)

 

じゃ、→ シートの方に載せるか?って聞いたら、汚れるからヤダとのこと汗

(おいおい、車内ごちゃごちゃしているくせに、そこ⁉︎とつっこみたかった)

 

しかも、→ 無理だから他の車呼んで!っと言われる始末むかっ

 

やる気が感じられないこのおじさんにイラッとして、

「フライトまで1時間もないからそんな時間はない。US$20足すから行って!」

と強い口調で言ったら渋々私物を隅に寄せ出した。

 

次はアラスカ航空で行く!という情報以外は何も知らない私だったが、

先に進まなきゃという気持ちで焦りすぎて、

「こっちの車でワンコ2匹と行ってるから、空のケージ一つと残りの

スーツケースとそっちの車で来て!」と夫に言い残し、先に去ったDASH!

 

あとから考えたら、予約した張本人の彼に先に行ってもらって、

自動チェックイン機でチケットとタグをプリントしてもらった方が

効率的だった。。。

 

心配そうに夫を待っているポチ(右)とポニョ(左)

 

10分ほどで夫も到着し、私たちの搭乗手続きは完了!

ワンコたちはオーバーサイズ等の荷物をチェックインする別のカウンター

から搭乗とのこと。

 

乗り継ぎまでのタイムリミット 時計45分時計

 

この時私は見た!!普段絶対に小走りしない夫が小走りしたのを目

ちょっとウケる〜爆  笑

 

私と夫、2人の頭と頭がぶつかりそうになるくらい2匹のワンコが入った

2つの大きなケージをチェックインさせようと慌てているのだが、

 

なんか、違和感もやもや

 

だって、

搭乗時間がこんなに迫って間に合わないんじゃないかってくらいなのに、

さっきのグラウンドスタッフもこちらのスタッフも全然慌ててない感じかたつむり

これが個人主義、自己責任のアメリカスタイルか⁉︎

 

ワンコをチェックインさせて、これから搭乗口にダッシュしなきゃいけない

タイミングで、はっ!!と思い出した。

 

機内持ち込み用のこのスーツケースに、私の人生でなくてはならない

「サンバルソース」が2瓶入っていることを!!

私のサンバル愛を知っている香港在住の日本人の友人が彼女の

インドネシア籍のヘルパーちゃんに作ってもらって持たせてくれたのだ。

 

私が血相を変えて「あっ!!」って言ったもんだから、

夫も「また⁉︎どーした⁉︎」という感じで見てきたから、

事情を説明したらあっさり

「チェックインカウンターに戻る時間はない。もうここで捨てるしかない!」

と言う。

長期的にみたら、このフライトに乗れないことよりもサンバルソースがない

生活の方が深刻な問題!これからのアラスカ生活でこのサンバルソースが

なかったら絶対生きていけない!それに、友人がわざわざ持たせてくれた

のに捨てるなんてあり得な〜いバツレッド

夫を振り払ってチェックインカウンターに走ったDASH!

 

乗り継ぎまでのタイムリミット 時計30分時計

 

搭乗時間ギリギリすぎて、受付けを拒否されるかもっとも思ったが、

全然慌てる素振りもなく、快く受付けてくれた。

 

んっ、なんでだろう?いくら国内線でもギリギリすぎるよね⁉︎

なんか。。。もやもや

 

「私たちフライトに間に合いますか?」

(間に合わなそうだったら少し待ってもらえますか?という意味を込めて)

聞いてみると、チラッと時計を見て、

「あと1時間あるから大丈夫ですよ。」

 

えっ、!?

 

超殺気立っている夫をチラッと見たら、普通の顔に戻ってる目

 

そう、夫がフライト時間を勘違いしていたようだ。

な〜んだ、よかった〜、聞いてみてよかった〜、そして

夫を振り払ってでも戻った甲斐があった〜チョキ

 

ふ〜、もう、ここまできたら、事件は起こらないだろう!

 

ここからは、いつもの夫のスローペースかたつむりで搭乗口まで向かい、

私の振り回しから解放されてほっとしたのか一日中何も食べてことに

気付いて売店で何種類ものチーズを買っていたチーズ

機内用のチーズプレートを事前予約したのも忘れて爆  笑

機内ではいつもの笑顔が戻ってご機嫌で赤ワイン片手にチーズを平らげ、

眠い私をよそに積もる話があるようでずっと喋っていた。

 

私も色々心配かけて気苦労させちゃったから、寝落ちする前に

「色々ごめんね。」

って言ったら、

「出発前に酔っ払うなんて、もっと責任持って行動すべきだよ。」

と真面目トーンで言われ目も覚めたっびっくり

 

ごもっとも!です上差し

(だけどだけど、サプライズパーティになるなんて知らなかったし、

携帯なくしたのは事故だったし、酔っ払ったのも予定外だったんだよ〜)

 

いつも通りさらっと受け入れてくれるのかと思いきや彼も

今回ばかりはワンコたちに関わることもあって、

一連の騒動が相当ストレスに感じて黙ってはいられなかったのだろう。

 

ともあれ、

 

綱渡り状態だったが、奇跡と幸運続きで8関門ぐらい突破して、

 

テッド・スティーブンズ・アンカレッジ国際空港に到着ダルマ

 

お家に着いたのは夜中の2時過ぎだったが、

真っ白な雪景色を背景に、暖かく燃えている暖炉の前でまずは乾杯シャンパン

 

約2年ぶりに夫婦揃っての生活再開お祝い

 

そして、夫はきっと思っただろう。。。

 

それは、じゃじゃ馬妻との生活が戻ったことでもあることを!

 

 

<P.S.>

ワンコのピックアップ時に(アメリカでは珍しく)事前に書類を準備

してくれてた窓口のお姉さんのおかげでスムーズだったって話をしたら、

実は彼が私と連絡取れない間に一度行っていたというのを知って納得した。