私は月に1度
1時間ほど

普段働いている部署以外の仕事を
手伝っている。

その仕事をしている社員さんが
自分の本来の仕事以外の仕事に振り回されて
本来の仕事をいつも
残業時間に当てていることを
聞いていた。


今日そのお手伝いをしていて

とんでもない現状を聞いた。


ストレスで
幻聴がするという。

怒られている声が聞こえて
家にいる時に

幻聴なのか
実際に誰かに家宅侵入されたのか
判らない

ということなので

その幻聴は
怯えるに十分なものなのだろう。

勿論
幻聴だけではなく

物理的にも精神的にも眠れず
金縛りにあい
食も細り

見ると
目の下はいつも真っ黒。


その社員は
所謂【できる】人で

これまで辞意表明をしながらも
何度も何度も上にうやむやにされ続け

そうしている間にも

妊娠による休職をする人
とっとと上手く辞めてく人

そういう人たちを…その状況を見せられ

そういう人たちの尻拭いを
させられ続けてきた。


今年に入り遂に
彼女は精神科に罹ったとのこと。

医師は
「いつでも診断書を出す」と
言っているにもかかわらず

彼女は

「診断書を出してもらったからどうにかなるという訳ではない」と

諦めている。





ウチの職場の人間に

「自分の体調を第一に考えて仕事なんてできない」
よっぽどのことがない限り多少のことでは仕事を休めない

と、言われて

その時に私は

この職場の人間の感覚が
膨れ上がる仕事量のせいで狂ってしまっている

と、思ったけど

今日聞いたのは
それを遥かに凌ぐ衝撃で

勿論
反応にも困ったし
納得もできない。



仕事ができない人間は

職場での評価は低いので
居心地の悪さと闘うか逃げるか…というところで悩む。

向上心があるなら
なんとか少しでもできるようになりたいと願い
そのための努力をするだろう

その過程で悩むことは
そりゃ苦しいかもしれないけど
解決させることができるという望みがある。


そうやって継続して
仕事をできる力を身につけた人間は…

こんな目に遭わせちゃダメなんじゃないの?

こんな
自分で解決できない悩みを
抱えさせちゃダメなんじゃないの?




不幸中の小さな救いは
彼女の辞意表明が会社にやっと認められたこと。


身体もココロも疲弊した彼女へのご褒美は

そんな
理不尽なこと。