すっかり抱き癖がつきました。
でも、最近の育児本によれば、
抱き癖はぜんぜんかまわないんだとか。
むしろ、親の愛情を認識できて、
愛を知る子供に育つ、ということで
まあ、いいかと。
そもそも、僕の存在価値は、
抱っこと運転くらいしか、
認識されてないみたいだし…。
もうひとつ、大事な存在価値があります。
僕の「耳」です。
「おみみかして!」
といっても、別に内緒話をするわけぢゃありません。
リンが眠くなってきたサインです。
僕が家でいすに座っていると、
おもむろに手を伸ばしてきて、
耳たぶを中心にいじくってます。
そう。
リンは僕の耳が大好きなんです。
かなり小さいころから、
というか、もう首がすわって
たてに抱っこできるようになったころから、
僕の耳をいじるのがリンの趣味です。
特に眠くなると、僕の耳なしでは
生きていけません
(でも、おじいちゃんの耳で代用可)
なんでだろう。不思議。
感触がいいのかな?
そういえば、耳たぶはリンの好物である
軟体動物(たこ、いか、貝)に感触が
似ているかも。ということは、食べたいのか?
で、コミュニケーション能力も
だいぶ高くなったことだし、
聞いてみました。
「なんで、パパの耳がすきなの?」
「だって、冷たくて気持ちいいから!」
なるほど。
眠くなると子供は手や顔が熱くなって来るから、
ひんやりした耳たぶは気持ちいいのか。
ちなみに、
「ママはイヤリングしてるからだめ」
なんだそうです。
そういえば、熱いものにさわってしまったときに、
反射的に耳たぶをつかむ、というのを
聞いたことがあります。
僕はそれをやっている人を見たことがないし
(僕の友人に、右手で熱いものを触った直後に
「熱!」といって左手で僕の耳たぶをつかむ
ようなやつがいましたが)
自分でもやらないのですが、
まあ、そういうもんかと。
最近では、自力で僕のひざの上に
乗ってきて、ほっぺたを僕の耳に
おしつけたりすることもあります。
あのー、仕事してるんですけど。
猫みたいだね、あんた。
でも、耳から伝わるリンのやわらかい肌と
あったかさから、親子の愛を再認識できるのです。
やっぱり、帰ってきてよかった。