遅くなったけど、ヤスケンのお芝居観てきたのでその感想。

 

 

代打の代打で回ってきたチケットだったので、かろうじて二人芝居ということ以外どんな芝居なのか全く予備知識なしで観劇。会場はモテリーマンと同じ場所でした。

 

ヤスケンのカタコトのセリフで始まって、頭の中は???だらけ。次に出てきた林遣都もカタコト。戦争中で、この二人は敵同士だけど隣り合った厨房で料理をしている。ということが分かってきて、敵同士と言うことは、外国語同士が共通言語で喋っててカタコトなのかしら? とか思ってたら全く違ってましたね。

ステージの真ん中に屋根があって、半分くらいはその屋根の上でのお芝居だったので前の人の頭が邪魔にならずによく見えました。でも割と屋根の角度が急で、転げ落ちたりはしないのだろうか? とハラハラドキドキ。

プロレスネタもあったりして大笑いです。なんか、厨房だから野菜を切るんですけど、音が生野菜なんですよ。キャベツだけでも何玉も使ってて、毎日キャベツと大根と牛蒡とにんじんと…と大漁の野菜を用意するのは大変ではなかろうか? なんてことを思いました。

 

その笛を吹くと死ぬ、と言われている笛を吹くと、後ろから手が現れて首を絞めるんですけど、このシーンには驚きました。演出が怖さ倍増です。このシーンの後にコントラバスでしょうか、生演奏での音の響きがまた恐ろしいです。

戦争が終わって、二人が元厨房で再会して全ての謎解明。死人を動かすことができる技術が開発されて、死人を使って戦争すれば戦力が落ちないってことだってさ。二人は既に死んでいたけど、偽の記憶を持たされて厨房で働いていたんだと。カタコトなのはその副作用だったんだって分かって「なるほど!」でした。戦後はカタコトはなくなって普通に話してるし、死人でも仕事をして日常生活を送っていました。

 

戦争の話とは思ってもみなかったし、こんなオチだったなんて! という衝撃もあり、ほぼほぼ出ずっぱりの二人のお芝居も楽しく、しんみりもあったり、思いがけずの参加だったけど、観れて良かったです。

なんか、アンコールが二回あってスタンディングオベーションになったんで、なぜ? と思いつつも立ち上がったんだけど、なんでも東京公演の最終日だったらしいです。全く知りませんでした。

そして何より、アンコールでの挨拶がないことにも衝撃。

NACSの本公演は必ずアンコールであいうえお作文とかなんとか色々とメンバーがお話しするので、今日は何を話してくれるんだろうな〜となんとなーく思ってたんですよ。でもよくよく考えてみれば、NACS以外のお芝居で、アンコールで喋ることってなかったんですよね。アンコールで喋らないって分かってても期待しちゃうわ。

 

本来であれば今年は本公演の年だけど、結成25周年企画開催が本公演がわりなのかな? 次の本公演も期待してます。