わたしは10年前、子宮頸がん1b1期と告げられ、当初は手術をする予定でした。


しかし、いろいろと調べていくと、子宮頸がん1、2期の場合、放射線単独治療でも同じ治療効果がある、しかも、治療後心配な排尿障害やリンパ浮腫などの発症確率が手術に比べて極めて低い、ということがわかったのです。

当時は放射線治療に対して悪い印象を持つ人が多く、わたしの家族にも心配して反対するものもいました。
婦人科医も、放射線単独治療で同じ治療効果があることを聞かなければ言わない、というような時代でした。

わたしは治療後、お世話になった患者会をお手伝いしていますが、未だに手術に誘導的な説明をする医師や、放射線治療についてきちんと説明しない医師がいることに憤慨しています。

また、放射線治療という選択もあるということを知らずに大きく摘出する手術をし、リンパ浮腫に苦しんでいる患者さんが未だにいることに、とても悲しい思いでいます。

もちろん放射線治療も万能ではなく、副作用や後遺症もあります。
手術の方が良い場合もあります。
ですが、正しい情報を得ることができれば、患者本人が選択することが出来るのです。

本人が選択し、納得して治療を受ける。
そのことが大切だとわたしは思います。

これから治療を受ける方には、わたしの体験を通して放射線治療の良いところと悪いところを知って頂き、最善の治療法を選択していただきたいと思います。

また、化学療法のことや、治療後に起きたさまざまなことなども書いて行きたいと思っています。

治療中の方や、治療後の不調に悩む方の参考になればいいなぁ。

そんなふうにも思っています。