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今日、無事に妹は30クール目最終の抗がん剤を終えることが出来ました。

 

化療センターが混み合っていたので

 

朝七時に介護タクシーで家を出て17時に帰宅。

 

妹は、かなり疲れたらしく

 

帰るとすぐに爆睡してしまいました。

 

 

そんな中、私が高校を卒業してから最初に働いた

 

会社の元上司から

 

妻が9月に亡くなりましたので・・・・と言う葉書が届いておりました。

 

 

会社を退職してから、かなりの年月が過ぎていますが

 

毎年年賀状の交換をしていたのです。

 

 

今思えば八月頃に・・・上司に良く似た人物を化療センターで見かけたのです。

 

奥様らしき方が車いすに乗られていてかなり痩せていらしたのですが

 

私の妹に車いすトイレを譲ってくださり、ご自分はゆっくり歩いて

 

点滴を付けたまま一般のトイレに入っていかれました。

 

その車いすを押していたのが・・・元上司にそっくりだったのですが・・。

 

見間違いだろうと・・・声をかけませんでした。

 

実際、昔の知り合いに会っても・・・あんな場面で中々声なんて掛け辛いものです。

 

 

あれから・・・上司に似た人物にも奥様にも会うことはありませんでした。

 

単なる見間違いだったと思いたかったのに。

 

やっぱりあの時会った人は、元上司だったのでしょう。

 

そして奥様は9月に亡くなられたのでした。

 

 

奥様の車いすを押し、日々介護していたのでしょう。

 

最愛の奥様を亡くされて毎日どんな日々を暮しているのでしょう。

 

 

 

一昨年の年賀状には、妻と社交ダンスに通っていますと・・・

 

書かれていました。

 

 

 

癌って本当に恐ろしい・・・。幸せを奪う憎い存在だとつくづく思ったのでした。

 

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。