よく「目は物事を語る」と言う。
目を見ればその人がわかる、などとよく耳にする。 しかし物事を、一番肝心な部分を感じるときは目で見る「目」ではないような気がする。 私は人間の体の中で一番正直で強烈なパワーがある部分は「手」な気がするのだ。
「手当てをする」という言葉が昔からあるように、痛い所に手をさすってもらうだけですごく楽になったり、頭を撫でられて褒めてもらったりするとすごく嬉しかったり。 だけど手はそんな良い事ばかりではなく、殴ったり破壊したりもする。 感情と直結しているのが「手」。
手は正直である。 好きなものには触れたいと勝手に手が動く。 たとえ目が見えなくても耳が聞こえなくても手を触れるだけで、握るだけで何かが伝わったりする。 「手フェチ」とはちょっと違うが、手に対しては人間として生まれて来て、一番熱い想いが込み上げるのだ。
そういえば昔、3人組バンドのコンサートに行き、終わりに握手会があったので私も握手をしてもらった事があったのだが、他の2人が「握手」というよりもただ手を出しているだけの状態に対してもう一人はニッコリ目を見ながら両手でみんなと一人一人気の遠くなる様な人数としっかり握手をしていたのがものすごく印象的で歌よりも感動した記憶があって、私も自分のライブに来て頂いた人達やお世話になっている人、大好きな人、勇気づけたい人等、無性に握手がしたくなる。
年末に帰国した時に空港から直行で地元の健康ランドというか温泉に行って来たのだが、そこで長旅でむくんだ体をマッサージしてもらった。 これが不思議な程、気持ちよく、、、、ないのだ! 上手い下手という問題ではなく、うつ伏せになってマッサージを受けているときなんとなく背中がそのマッサージ師からのエネルギーを感じてしまう。 何か他の事を考えながらもくもくと揉んでいる様な感覚。それだけならまだ良いのだが、その人から何やら元気の無い嫌なオーラを背中で感じる。 目では見えない負のエネルギーがその人の指を通して私の背中に入っていくような気が終始していたのだが、まぁ~私の思い過ごしだろうと思っていた。 ところがそれは気のせいではなかったようで、マッサージが終了してからも何やら体に嫌~な倦怠感というか不快な疲れが残った。 マッサージしてくれた人の顔を帰り際挨拶しながら改めて見てみたが、ビックリする程生気のない顔をしていた。 このような人からは2度と受けたくないものだ。
そんな人とは全く対照的なマッサージ師がいる。 もうかれこれ5年以上お世話になっている、三軒茶屋でアロマセラピーを開業しているYukikoさんだ。 青山のグッチに勤めていた頃、やはり立ち仕事なので職業病というか、足のむくみも辛くリラックスを求め、仕事帰りにふらりと寄った青山通りのサロンにyukikoさんがいたのが最初の出会いだった。 yukikoさんは終始くったくのない笑顔で症状を聞きながらそれに合わせたアロマオイルを一緒に選び調合していく。 そして1時間たっぷりのマッサージで6千円という驚きのプライス☆ それ以来気に入って気が向いた時や疲れがひどい時にはyukikoさんにマッサージをして頂いた。
年末年始に、強烈な腹痛が何度かあり、さすがに心配で近所の医者に行ったら盲腸だと言われた。 念のため大きな病院を紹介してもらって総合的に診てもらった所、やはり盲腸の症状だと言われ、これは
ボストンに戻る前に手術か!?と覚悟をしていた。 痛みが最高潮の時に友人と会う約束をしていて、しかし多忙な友人のスケジュールを変えるのは難しく、何としてでも行こうと思って、会う前にyukikoさんの所でアロママッサージを受ける予約をした。 実に1年振りだったのでyukikoさんもとても喜んでくれ、私のその時の痛みの症状とかを説明し、オイルを調合しマッサージしてくれた。
yukikoさんの手はマッサージが始まると同時にめちゃくちゃ熱くなる。 そして肩甲骨に沿って下から上に向かってゆっくり指を滑らせていく。 yukikoさん曰く、指が勝手に必要とされている箇所を特に集中的に動き、その部分が良くなるまで次に指が行かないのだそう。 そんな感じで彼女の指は不思議なくらい私の痛くて気持良い所を心地良い圧力でマッサージしていく。 彼女の手はどんどん熱くなり丁寧に全身をほぐす。 背中から本当に何と言ったら良いのか、すごいエネルギーが入っていく様な感覚だ。 きっとyukikoさんはいっぱい愛情を込めて痛みが治ります様に。。。と念じながら気を集中させてマッサージしていてくれたに違いない。 健康ランドのマッサージ師とはまさに対照的だ。 あまりにも気持ちよくて、終了後ハーブティを頂きながらyukikoさんにマッサージの最中感じた事、終わった後の気分を話した。 するとyukikoさんはこう言った。
「長年マッサージしていると不思議で、体が疲れていても良い気を持っているお客さんのマッサージは私もその人から元気をもらう感じで全然疲れないのよ。 でも気も病んでいるようなお客さんのマッサージをした日は、もう他の事が出来ないくらい体が参っちゃうの。 私の持っている「気」を全部吸い取られていく感じなのね。 でもkaorumさんをマッサージしていると、いつも私元気が出るからきっとあなたはすごい良い気が巡ってるはずよ♪」
なるほど! 健康ランドでの謎が解けた気がした。 どうしてマッサージを受けたのにこんなに不快で体が重いのか不思議だった。 手を通してお互いの「気」を通し、もし互いのエナジーレベルが違う場合、強いエナジーの方が勝って相手に流れていくのだろう。 う~~~ん、不思議な現象だ。
不思議と言えば、yukikoさんのマッサージを受けた後、である。 信じられない程、体は楽になり痛みもかなり和らぎ、友人とも楽しく会う事が出来た。 そしてそして、その後病院に行き再検査したのだが、不思議と盲腸の症状が消えて無くなっていると言う。 本当に不思議でならない。 ただ医者はまた再発するかもしれないからちゃんと様子を見てまた痛くなったらこの薬で散らしなさいといった。
あれから2ヶ月近く経つが、今の所痛みが全くない。 yukikoさん、まさに「魔法の手」である。 でも何事も心込めて温かい気持ちで人と向かい合えば互いに良いエナジーが流れ込んで来る気がする。
YukikoさんのHP http://www1.u-netsurf.ne.jp/~aroma/