右端が私! 隣がセッション仲間のピアニストとベーシスト。 一番左は初対面の人だが、京都からの50歳前後の最年長卒業生ベーシストらしい。すごい!!
まだバークリー音楽院へ向けての出発前後のブログも書き終えてない状態で順序が変だが、5/7(土)の卒業式に出た。 去年の1月に入学したばかりなのにもう卒業式か!?ってな感じだ。 バークリーは4年制大学だが、入学時にいくつかのクラスを試験でパスしてスキップ出来た事と、カリフォルニアの大学を卒業しているのでそこから何単位かを認めてもらっている為、予定通り2年で卒業出来た。 しかしまだ夏と秋の2学期を取らなくては行けない。 卒業式は1年に一回きりなので、12月卒業予定の人も5月に式に出る形だ。 そんなわけで私と同じ時期に入学した友達はほとんどいない状態で知らない人ばかりに囲まれての変な気分な卒業式だったが、何とか楽しく無事終了。 実は卒業式という行事、私は嫌いで中学以来の出席だ。 高校も大学もカリフォルニアだったのだが、卒業式をさぼり、卒業証書だけもらっている。 バークリーの卒業式に出席したのはきっと私が心の底から行きたかった学校だったからだろう。
卒業証書は学部別に順番で渡される。 ここでおもしろいな、と思ったのは、学部別で人種や性別の偏りがはっきり映し出される事だった。 私の学部、Professional Musicというのは自分の専門分野の他に幅広く何でもクラスをとれるという学部なのだが、ひっくり返りそうな程、日本人が多い。自分のまわりの席を振り返っても日本人らしき人ばかり座っていた。 ちなみに留学生の中では日本人が一番多いそうだ。 私の隣は唯一黒人の男の人で、日本人のなかポツンと一人淋しそうだったが、私は日本人の知り合いも少ないのでその人とずっとしゃべっていた。 DTMのような打ち込み音楽系は男ばかりで、音楽療法は女ばかり。 Music Businessという学部はアメリカ人ばかりでアジア系がいなく、作曲編曲系は逆にアジア系が多く、黒人がいない。 パフォーマンス学部はまばらだが、やはり黒人が多い気がする。 眺めていてとても興味深かった。
卒業式前夜には記念コンサートがあった。 なにやらビッグネームの名前が連ねてある。 こんな人が来るコンサートは是非行かねば!! と張り切って行ったのだが、かなりがっかりなコンサートだった。 私の大好きなベーシストの Ron Carter と シンガーの Anita Baker の演奏が聴けると思ったのに、演奏しているのは生徒だった。 本人は確かに会場に来ているのだ。彼等は演奏せずに生徒のパフォーマンスをただ見ているだけだった。 確かに学校が選んだ生徒だけあって上手いのだが、Anita Baker の歌を歌った何人かのヴォーカルにはかなりがっかりだった。 声もすごいパワフルで確かに技術はあるのだが、声を張り上げるばかりで、マイクも近すぎて声が割れ、耳に非常に不快な音が飛び込んで来る。 甘いラブソングを歌っているのに、なんでそんな苦しそうな表情で声を張り上げて歌うのか? 「私どうよ?」っていう感じの「オレオレ」的な歌い方。 バークリーに多いのだ。このようなシンガーが。 技術をアピールしようと一生懸命な生徒。 しかし技術だけでは人の心に響かないと思うのだ。 彼女達はちゃんと歌詞を理解して、そしてアニータベーカーの歌を聴いているのか? アニータは高音でも張り上げるどころか、やさしく包み込む様にして歌っている。 当たり前だが、人生経験豊かなプロと生徒の中から選抜された優秀とされるアマチュアの違いを見た気がした。そのなかでも一人、男生徒のジャズシンガーがいて、彼は楽器のような素晴らしいスキャットが出来る事で有名なのだが、マイクと自分の声の使い方が絶妙に上手い。 彼は自分の声がどう聴こえているのかきっと知り尽くしているはずだ。 自分の音を客観的に聴くという事はミュージシャンにとって必要不可欠なのだろう。
卒業証書を受け取る時、アニータと握手出来た。 アニータベーカーは高校の時からよく聴いていた憧れのシンガーだ。 車に乗っている時ラジオをつけると彼女のキャッチーな歌は必ず流れて来る。何とも耳に心地よい優しく甘い歌声。 そして曲もJazzyなR&Bでかっこいい。 私の初ライブでも彼女の歌を歌った程だ。そんな大好きなシンガーとの握手は感極まる。 満点の笑顔で「おめでとう!!頑張ってね」と言ってくれた。 アニータのような温かいシンガー目指し、改めて頑張ろう☆
