
天声人語 2014年10月12日(日)付
あまり知られていないようだが、今月15日は「世界手洗いの日」である。ユニセフ(国連児童基金)が定めている。手洗いは、感染症から子を守るのに最も効果的で、安上がりな方法とされる。その普及をめざすのがねらいだ▼不衛生な環境で感染症にかかって亡くなる子は多い。日本ユニセフ協会によれば、石鹼(せっけん)を使ってしっかり手洗いができれば、世界で年に約100万人の命が守れるそうだ。それだけのことが、世界においては容易ではない▼今年の「世界子供白書」も厳しい現実を映す。たとえば小学校に通えない子は約5700万人にのぼる。5歳から14歳の15%が児童労働をさせられ、女子の11%が15歳を前に結婚――。因習と貧困に根ざす理不尽である▼そうした闇を照らすたいまつに、マララ・ユスフザイさん(17)とカイラシュ・サティヤルティさん(60)はなってほしい。教育の権利を訴えるパキスタン人の女子学生と、児童労働問題に取り組むインドの活動家へのノーベル平和賞に、祝福と期待の声がわく▼思えば平和賞は悲しみをはらむ賞だ。惨状が激しく脅威が大きいほど衆目を集め、輝きを増す。どの国に生まれたかで幸不幸が割れる世界を、過去形で語れる日を早く引き寄せたい▼ちょうど1年前、マララさんについて小欄で「再び過激派の標的になることが一番怖い。この人を守り抜き支え合う誓いを国際社会は共有したい」と書いた。受賞が過激派を刺激する可能性もあろう今、その思いをより強くする。
外から帰ってきて
手洗いうがいの習慣はない
だから、たまーに自助グループに行ったりすると
直ぐにウィルスうつっちゃうんだろうな><
手洗いうがいの習慣はない
だから、たまーに自助グループに行ったりすると
直ぐにウィルスうつっちゃうんだろうな><
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