

親は教師との接触を保つことによって,子供の教育に関心を示すことができます。父兄との交流を増やしたいと願っている教師は少なくありません。これは,教師,生徒,父兄の三者が互いに理解を深める上で役立ちます。親が子供に関心を払っていることを知ると,教師はその子供に生徒として一層の個人的な関心を抱くよう動かされるかもしれません。また生徒のほうでも,振る舞いを改善し,教師に対して正しい敬意を示す方向に向いていくでしょう。
今日学校生活は,多くの生徒にとって非常につらいものかもしれません。そのため,彼らは愛や安心感を必要としています。学校の看護婦として30年の経験を持つある女性は,こう述べています。「ある子供たちが不安を抱いているのを見ると恐ろしい思いがします。基本的なものが何か欠けているのです。何が必要か私にはよく分かります。それは愛と関心です。子供に愛を注いでやると,スポンジのように吸収します」。
それで,学校疲れの原因は多くの場合,不安感や学校は無意味だという意識にあります。したがって,こうした問題を扱う際に,勉強するための動機を与えるよう親が努力するなら,多くのことが成し遂げられます。すなわち,子供の学業に積極的な関心を示し,彼らに安心感を抱かせ,自分が愛され,十分認められているということを意識させることが必要です。
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両親は子供の宿題に誠実な関心を示さねばなりません