

このように,事態を現実的に受け入れ,生活の営みを続けて行かなければならない時が訪れます。夫を亡くした別の女性はこう語っています。
「自分がひどい痛手を被ったという思いばかりに捕らわれていることに気付く時が訪れます。でも自分が哀れでたまらず,幾度も涙を流しました。
「嘆き悲しまないでいるには,一日一日を生きて行くしかないということに気付くようになりました。そこで,よく考えて計画を練り,時々旅行をしたり,まだやり終えていない幾つかの簡単な仕事を行なったりするようにしました。
「積極的な考え方は苦悩に打ち勝つ助けとなります。自己分析をしないでいると,何年間も悲嘆に暮れて生活することになりかねません。夫を亡くして5年もたつのにいまだに毎日涙に暮れ,情緒的にも身体的にも問題を抱えている何人かの婦人に会ったことがあります」。