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喫煙者に塩化アンモニウムを与えたところ,腎臓から排せつされるニコチンの量は6倍に増えました。しかし,喫煙者は喫煙量を20%増やすことによって,失われたニコチンを埋め合わせ,体の欲するニコチンを補充したのです。サイエンス・ニューズ誌に載せられた一記事は,実験に参加した喫煙者で低タールのたばこに切り換えた人が「煙をより深く吸い込み,一服で多くの煙を吸うことによって埋め合わせている」ことを明らかにしています。「ニコチンの量を一定に保とうとするこの自動調節機構は,ニコチンが身体的な依存傾向を生み出すことを示す一層強力な証拠となるかもしれない」と,その記事は述べました。興味深いことに,実験による研究の示すところによれば,静脈注射をしてニコチンを取り入れることによっても陶酔感が得られるので,そのようにするならたばこを吸う必要はなくなります。

たばこの習慣を断ち切るための最善の方法は何でしょうか。ヘルス誌1986年2月号に掲載された次のような意見は,一般的な見解を反映しています。「喫煙者を救う唯一のものは,本人の動機づけである」。「たばこをやめたり,たばこを控えたりするための魔法の薬はない」。「たばこをやめる人は毎日おり,ニコチンやこの習慣の中毒にかかっている人でさえやめている」。「たばこを突然やめたために死んだ人はだれもおらず,それはたばこを断つための一番よい方法のように思われる」。「結局のところ,たばこをやめることに関する専門家たちが勧めているのは,1回限りでたばこの習慣をやめることである。直ちに喫煙をやめ,灰皿を家の外に捨てること。喫煙の衝動にかられたなら,犬を連れて散歩をしたり,ちょっと外出をしたり,温かい風呂に入ったり,買い物に行ったりすること。つまり,『喫煙以外の何かを行なうこと』である」。

もしあなたがたばこを吸っていて,やめたいと思っておられるなら,経験のあるこれらの人々の声に耳を傾けてください。それでもまだ足りないように感じるなら,イエス・キリストが言われた「あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない」というさらに重要な言葉を心に留めてください。(マタイ 22:39)自分自身を愛するがゆえに,さらに自分自身のように隣人を愛するがゆえに,喫煙をやめるのです。

マタイ22章39節
39 第二もそれと同様であって,こうです。『あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない』。