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今になって思えば、舞がお金のコントロールが
まったくきかなくなっていたことを
母は知っていたんだよね。
だからあんなに口やかましく、
いろいろいったんだよね。
ごめんね。
息子のことも、
女の子として育てたりして、
子供は舞のおもちゃじゃないということが言いたかったんだよね。
本当にごめんね。
お稽古のこともうるさかったのは、
芸者じゃなくて、ただの芸無しで
お座敷に出ることが
舞の自尊心を築き上げることにはならないからなんだよね。
本当にごめんね。
焼肉とか、たまに外食に行くと、
レジでいつも「家で食べたほうが安かったね」
というのも、これから子供を育てるのに
いくらかかるかわからなかったからなんだよね。
本当にごめんね。
父様にくず数の子しか食べさせなかったのは、
舞がお正月に買って帰るといったからなんだよね。
父様は、12月23日に死んだから、
まさかお正月前に死ぬなんて思っていなかったんだよね。
本当にごめんね。
舞のお酒をごちょごちょ言ったのは、
本当に心配していたんだよね。
父様のお酒が問題だっただけに、
余計に怖かったんでしょう。
本当にごめんね。
楽園でもしあえたら、
いっぱい仲良くしようね。
漬物やお料理の仕方も教えてね。
今度は素直に「はい」って言えるといいな。
本当にいっぱい心配かけて、
ごめんね。