学校疲れ―どのように対処できますか 1978年4月8日目ざめよ | kaoruko5000のブログ


低学年の生徒に比べ,十代の子供にこうした疲労感が多く見られるのはなぜですか。調査によると,低学年の子供に学習意欲があるのは,生来彼らが持っている好奇心のためです。彼らの場合,大人のまねをしたいという欲求が動機付けとなっているのです。普通,低学年の子供は,学校で行なわれるほとんどすべての事柄に興味を示し,十代の子供より進んで順応します。ところが思春期を過ぎると,さらに別の動機付けが必要になります。この点について,スウェーデンのイェーテボリ大学の学習技術の教授であり研究者であるアルバー・エルガルドはこう述べています。「思春期を過ぎると,ただ興味本意に物を学んだり,それに自分を順応させてゆくことをただ楽しんだりすることができなくなる。それゆえ,生徒たちに何かを成し遂げさせるためには,学業に目標もしくは目的を与えねばならない」。また,思春期前の子供の場合,生きるために学ぼうとする生来の欲求があるので,物事を割合自動的に学んでゆくことも,調査によって明らかにされています。しかし,思春期を過ぎた子供は,もっと組織的,体系的に習得してゆくので,さらに具体的な動機付けが必要なのです。

