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何ができるか

毎年,世界中で幾百万もの人々が,死によって愛する家族の者を奪われるという悲しみを味わっています。後に残された人が感じる大きな衝撃と深い悲しみは往々にして克服し難く思えます。

おそらく,身をもってそうした悲しい経験をされたか,その悲しみを味わった人を知っておられることでしょう。そのような時,どうしたら苦痛を和らげ,正常な生活に戻れるでしょうか。

『時間は偉大な治療者である』,時がたてばいつもの生活に戻れる,と言う人がいます。しかし,時間そのものはどんな傷跡も癒してくれません。身に害を招くも癒しを得るも時間の用い方次第です。愛する人の死後,自己憐憫に屈して時間をむだに過ごすこともできれば,充実した人生を送るためにそれを賢明に活用することもできます。

様々な問題がありますが,根本的な問題は愛する人なしで生活して行く方法を学ぶことです。心に残る痛手の深さ,および悲しみに暮れて生活する期間は,その人がどのような措置を講じるかによって左右されます。また,日常のごくありふれた活動で,その問題に対処するのに役立つと多くの人が感じている事柄が数々あります。
しかし,大きな助けとなり,悲しみを和らげ,明るい生活を送れるようにしてくれるものがほかにもあります。アニータとその家族にはそれがありました。担当の医師や看護婦の目を見張らせたのもそれでした。医師や看護婦は,危急の際にそれが大きな助けになるのを知ったのです。

しかし最初に,愛する人を亡くすという問題に対処する上で役立つ日常の生活に関連した事柄を幾つか考慮してみましょう。