

スウェーデンの「目ざめよ!」通信員
「私はロッカーの取っ手に手を触れるととたんに疲れを感じます。それで一時間目の授業が終わると,家に帰ってしまいます。何もかもつまらないんです。働いてお金をもうけるか,せめて何か意味のあることをしたいという気持ちです」。スウェーデンのある14歳の少女は,自分がひんぱんに授業を休むようになった理由を児童精神科医にこのように説明しました。
明らかにこの少女は,現代社会の学生の間に広まっている,学校疲れという“病気”にかかっています。この問題に直面すると,大抵,学校当局も教師や親たちも,自分たちにはどうすることもできないと感じます。事実,学校疲れの問題は,多くの土地で深刻化しているために,徹底的な調査が行なわれるようになっています。