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人格障害 じんかくしょうがい Personality Disorder

パーソナリティ障害ともいう。人格とは気質と性格を合わせたその全体をよび、その人格によって人を苦しめたり、あるいは危害を加える、あるいは自分が大いに苦しむといったようなときに人格障害とよぶ。

人格障害には、DSM-IV(アメリカの精神医学会作成の「精神疾患の診断と統計の手引き」)によればクラスターA(奇妙な群)で分裂病(統合失調症)質人格障害、分裂病型人格障害、妄想性人格障害、クラスターB(感情の混乱をよぶ群)で反社会性人格障害、境界性人格障害(ボーダーライン。衝動的で見捨てられた感の強い状態)、自己愛性人格障害、演技性人格障害、クラスターC(不安な群)では依存性人格障害、強迫性人格障害、回避性人格障害などがとりあげられている。このDSM-IVにおいて人格分類はきわめて優れたものであり、現在までの人格障害というものをほとんど無視してきた精神医学にあって大きな意味を果たすものである。

また日本の精神科医の一部には「人格障害は治らない」とか「人格障害を精神科医の通常の治療から外すべきである」などといっている人もいるが、反社会性人格障害についてはそのように考える余地はあるが、ほかの人格障害については治らないとすべきではない。新しい治療法や行動療法、あるいは認知行動療法などを使えばかなりの人格障害の改善はみられるのである。

また日本の精神科医の一部には「人格障害は治らない」とか「人格障害を精神科医の通常の治療から外すべきである」などといっている人もいるが、反社会性人格障害についてはそのように考える余地はあるが、ほかの人格障害については治らないとすべきではない。新しい治療法や行動療法、あるいは認知行動療法などを使えばかなりの人格障害の改善はみられるのである。

エンタカルタ総合大百科事典より