
この障害を経験したことのない人にとって,社会恐怖症の人の抱える苦痛を理解するのは難しいことです。社会恐怖症を患うある人は,自分の経験のことを,「だれも想像できないような,いたたまれない恥ずかしさ」と述べています。別の人は,「絶えず自殺を考えている」と,自分の正直な気持ちを語っています。
残念ながら,社会恐怖症の人の中には,不安を和らげるためにアルコールに頼る人が少なくありません。 アルコールを乱用すれば一時的に苦しみがなくなるかもしれませんが,長い目で見れば問題は増えるだけです。ジョン・R・マーシャル博士はこう述べています。「社交的な場で飲酒の経験がほとんどない私の患者の中には,酔って前後不覚になってしまった人が何人かいる。交わりの前やその最中に何とか自分を落ち着かせようとしてのことだったが,あれほどまでに恐れていた周囲の人が見守る中でさらに大恥をかく結果になってしまった」。
社会恐怖症の人たちが最もよく用いる対処法は,回避するということでしょう。つまり,恐れを感じる状況を単に避けてしまう人が多いのです。社会恐怖症を患っているロレインという女性は,「できるだけ多くの状況を避けるようにしました。電話で話すことも避けたほどです」と述べています。しかし多くの人はやがて,回避は自分にとって保護になるどころか拘束になるということに気づきます。「しばらくすると,孤独感や倦怠感に押しひしがれるようになりました」と,ロレインは語っています。
ジェラリン・ロスは,回避行為をするなら「罠が自動的に補強されること」になりかねないと警告します。そして,「回避という行動を取るごとに,ますます罠に陥りやすくなり,ついには,ほとんど反射的に回避するようになる」とも付け加えています。社会恐怖症を患う人の中には,食事招待や,人と接する仕事を決まって断わる人もいます。その結果,恐れと向き合ってそれを克服するようには決してなりません。リチャード・ハイムバーグ博士が述べるように,「彼らは,絶対に断わられはしないのに断わられるところを想像し,避けたので行なってもいない仕事で失敗するところを想像する毎日を送っている」。
しかし,社会恐怖症に関して良い知らせがあります。社会恐怖症は治療できるのです。もちろん,すべての不安を除き去ることは不可能ですし,望ましいことでもありません。しかし,社会恐怖症を患う人は恐れを制御することを学べます。聖書には,その助けとなる実際的な助言が含まれているのです。
[脚注]
注目したいのは,何らかの社会的恐れを抱かない人はほとんどいないということです。例えば,多くの人は聴衆の前で話すことに不安を覚えます。しかし,社会恐怖症と診断される人は普通,恐れがあまりにも極端なため,通常の活動にかなりの支障をきたしています。
幾つかの研究は,社会恐怖症の人の間ではアルコール依存症の割合が高く,またアルコール依存症の人の間では社会恐怖症の割合が高いことを示しています。どちらが原因となっているのでしょうか。アルコール依存症の人の3分の1は,飲酒を始める以前にパニック障害や,何らかの形の社会恐怖症を患った経験がある,と言われています。
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社会恐怖症の人にとって,普通に人と接することは悪夢のような経験になる
わたしの場合は、
9歳から摂食障害、
14歳からうつ病、
17歳でPTSD
17歳で薬物依存症〔鎮痛剤〕
19歳でアルコール依存症
43でパニック障害でしょうか?
解離性障害はいつからなんだろう?
小学校の時にはすでにあったような気がします。
いずれにしても、症状に翻弄されるんじゃなく、
今あるものに感謝し、丁寧に日々をすごしていくなら、
病気とともに生きていけるというかな?
43で