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III. 学校生活における精神衛生

「学び舎(や)としての学校」というイメージがもはや維持できないほどに、今日の学校は荒廃している。いじめ、不登校、保健室登校、種々の非行などはもちろん、そうした具体的な不適応問題をひきおこすまでにいたらなくとも、児童や生徒は、頭痛、腹痛といった症状をうったえてしばしば保健室をおとずれ、場合によっては、うったえるものもないままに保健室を居場所にすることさえみうけられる。

このような事態は、明らかに子供たちがみずからの精神的健康を維持できなくなっていることをものがたる。もちろん、この背景には、学力至上主義の価値観や、知育偏重の教育体制の問題があることはいうまでもない。

この状態の改善をめざして、保健室養護教諭の増員、学校カウンセラーの配置、学校カウンセリングの実施、あるいは学級担任の学級経営の見直しなど、種々の措置がとられつつあるが、子供たちの精神的健康を回復するまでにはいたっていない。もちろん相談活動も重要だが、学校での子供の評価システムを抜本的にあらためないかぎり、子供の精神衛生は維持できないのではないだろうか。

長男は、中学2年生からうつ病になり、
不登校だった。
彼の卒業式の日、
不登校の子だけの卒業式が執り行われた。
なんと、16人もいたのだ。
この16人が自分たちの悩みを吐き出し、
分かち合いをすることができたら、
勉強は塾や家庭教師でまかなえるのだから、
もっと、人間関係を築き上げる練習ができたのではないだろうか?
隠すんだよね。
まるで、恥ずかしいことでもしてるかのように。
学校も教育委員会も、考えてもらいたらうれしいな。