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注意深い自己吟味

専門的な治療法からしばしば助けを得られることは確かですが,大抵の場合,解決策となるのは“1回で効く療法”ではありません。うつ病にかかっている人は,正直に自己吟味をしてみることが重要です。35歳になるうつ病の婦人は,最終的に永続する解放を得るために,食習慣だけではなく,他の幾つかの面でも調整をしなくてはならないことに気付きました。こう説明しています。「抗抑うつ剤は問題のすべてを解決することはありません。自分の恐れや不安を認めてそれを正面から見据え,考え方を変えなければならないのです」。

どんな形の療法にも限界があるのです。そのうちの一つとして,それだけで人を新しい人間にするものはありません。薬とビタミンは気分のむらをなくすことはできますが,家族生活の歯車をかみ合わせてはくれません。ディメリはこう警告しています。「仕事を“完全に”果たすこと,“少しの欠点もない”友人,数々の高価な物質の所有物などを求めているならば,あなたは一生涯にわたって周期的に起きるうつ病の道具立てをしているようなものだ」。
ですから,重症うつ病の専門的な治療法は数多くありますが,それらいずれの場合にも,うつ病にかかっている人の健全な努力がそれに並行して必要であるということを決して忘れてはなりません。そうするときに初めて,重症うつ病を克服できるのです。

[脚注]

聖書の原則を適用することによって,多くの人々がどのようにうつ病を克服したかについての説明が,1981年12月8日号の「目ざめよ!」誌の「うつ病と闘う方法」という記事の中に載っています。

1981年12月8日号の「目ざめよ!」誌の中の,「問題はすべて頭の中にあるのですか」をご覧ください。

「栄養と脳」と題する本(1979年,マサチューセッツ工科大学の二人のワートマン著)の中で科学者の一チームは,B1,B3(ナイアシン),B6,B12,パントテン酸,ビオチン,葉酸,Cを挙げています。
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精神障害は非常に複雑で,患者も各々異なっています。ですから最善の治療法を推薦できるのは普通,患者をよく知っている医師です

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思いと体の間には密接な相互作用がある。思考は体に影響を与え,脳の中の化学的な不均衡を生み出し,うつ病を生じさせることがある。体も,栄養の不足や病気や身体的な欠陥によって思いに影響を与え,うつ病の一因となることがある

すべてのことに平衡が保てればいいんだけどね。
よく女性のリハビリ施設に入寮したときに、
「ピアノが弾けるようになる薬はない」といわれた。
栄養のバランスや考え方に平衡をたもつこと、
小さなことと気にも留めないことが
たまっていくと怖い結果になるのかな?