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自尊心を培うような仕方でものを考える

ある女性は,夫の不貞によって結婚生活が破壊され,うつ病になって自殺を企てました。この人は後に熟練したカウンセラーに,「レイモンドがいないとわたしはだめ。……わたし,レイモンドがいないと幸せになれないわ」と打ち明けました。

そのカウンセラーは,「レイモンドと一緒にいたころは,幸せでしたか」と尋ねました。「いいえ,けんかばかりしていましたし,気分が悪くなりました」という答えです。カウンセラーは続けて,「あなたは,レイモンドがいないとわたしはだめ,と言っておられますね。レイモンドと会う前に,自分はだめだと思っていましたか」と言いました。

うつ病のその女性は思わず,「いいえ,自分はひとかどの人間だと思っていました」と,言いました。それでカウンセラーは,「もしあなたがレイモンドを知る前,ひとかどの人間であったのなら,今ひとかどの人間になるためにどうして彼が必要なのですか」と答えました。アロン・ベック博士は自著「認知療法と感情障害」の中でこの症例について論じ,こう述べました。「その後のインタビューでこの女性は,本当になるほどと感じたのは,レイモンドを知る前には幸福な生活を送り,まあまあの人間だった自分が,どうしてレイモンドがいないと“だめ”になるかという点だった,と述べている」。この女性はうつ病を克服しました。

認知療法とか、ゲシュタルト療法いいよね。
日本のカウンセリングも保険適応になったらいいのにね。
ほかにも、日記療法、光療法、散歩、運動とか
いろいろ進められているよね。
少しずつでも続けていけたらいいな。