
うつ病の根本原因を明らかにするため多くの研究がなされてきました。この障害の主な原因の一つは,人間社会のひずみにあります。
フロリダ大学医学部のジョン・シュワッブ博士の意見は,この点を例示するものです。「我々は今まさに変革の時期に生活している。昔風の勤労精神のような古い価値は否定されてきており,人々はイデオロギー的真空状態に捕われている。子供たちは,400年にわたる科学の進歩の生み出した実が甘いというよりは苦い実であることに気が付いている。しかし,彼らは科学の代わりに何を求めたらよいのか分からず,その結果虚無感が残る」。このため,幻滅を感じた若者の中には,麻薬などの手段によって“逃避”しようとする者が少なくありません。シュワッブ博士は,「若い人々が興奮を求めるのは,大抵の場合,憂うつな気分からの逃避にすぎない」。
さらに,うつ病患者の増加の一因となっているのは,“超流動性”です。多くの家族は,住居をひんぱんに変え,家から家,町から町へと移り住み,他の人々と仲の良い関係を築けるほどの期間一か所にとどまっていません。米国マサチューセッツ精神保健センターの一精神科医は次のように書いています。「ボストン近郊の精神科医は,このところ,“128号線症候群”あるいはフロリダ州で“ケープケネディ症候群”と呼ばれるものに注意してきた。これは,ひんぱんに引越しをしてきた若い夫婦の家庭に見られる。そうした家庭には,出世至上主義の夫とうつ病にかかった妻,そして問題児がいる」。
長年にわたる勤労刻苦の末,人生の“高原現象”とも言うべき段階に達したとき,うつ病にかかってしまうということもあります。非常に精力的に働く幹部社員は,遂に社内で最高の地位を手中に収めるかもしれませんが,その時になると,人生にもはや目標がなくなっていることに気付くのみです。40代および50代の家庭の主婦で,精神科医が“留守宅症候群”と呼ぶ症状に悩まされている場合がよくあります。そのころまでに子供たちは成長しており,夫は毎日ほとんどの時間を仕事に費やすので,主婦はほかにだれもいない家で孤独な時間を過ごさねばなりません。
うつ病に伴いがちな劣等感についてはどうですか。この点でもやはり,人間社会に責任があると言えるでしょう。どうしてですか。子供たちは,幼いころから,自分には魅力がないと思い込まされることが多いからです。ほとんどの人から“当世風”とみなされているようなことができないと,子供たちは仲間から嘲笑されるかもしれません。無器用で運動神経の鈍いようなところのある子供に対して,学友や遊び仲間がその子は「何をしてもうまくできない」のだと思い込ませてしまうことがあります。この種の子供たちは,「自分は弱い人間だ」という結論と,「弱い人間であるのはいやなことだ」という価値判断を結び付けがちです。そのような若者は,うつ病になる可能性を秘めています。
わたしの家は別に転勤族ではない。
大きな百姓やで、父は戦犯で公職追放になったことがある。
終戦後、農地改革で、大きな百姓だったはずなのに、
小作人に貸していた土地は没収され、
帝王学では生計が成り立たなかったのだろう。
父は、自分の人生がむなしかったんだろうね。
そんな父を支えて、母は昼間農林業、夜は料理屋を経営していた。
今思えば、源家族から感情の処理の仕方を学んでこなかったのかな?
怒りの処理の仕方がワケ⊂(´-` ) ワカ( ´-`)つ ラン♪⊂(´ヘ`)つ。
共依存も何が変で何が普通なのかもわからない。
そのことに気づけた今は、子供たちとの距離のとり方を学んでいるのかな?
家族は難しいよね。
まして、我が家のように母子家庭で、親子3人とも
精神病患者となると・・・