先ほど投稿した昨年のすずらんの思い出のお話について・・・読んで無い方のために
昨年のブログを加筆修正して転載しますね。
東日本大震災被災者支援コンサートが渋谷カトリック教会大聖堂で
私が選んだのは、イギリスのロイヤルウエディングの際のブーケにも使われていた花言葉「幸福の再来」というすずらん
・・・このすずらんをぜひ使いたいと。
すずらんにひらめいたのは・・・
鎮魂のための花だから、華美であってはならない、一輪の花があればいい・・・と言うイメージ
それをフラワーアーティストとしていかに表現するか?思いを託す。
幸福の再来として選んだすずらんはナント!!!
「聖母の涙」とフランスでは言われているとネットで今朝見て驚いた。
先日、私が下見に行ったとき教会のマリア様像にごあいさつをして
「鎮魂の花を手掛けさせていただきますと」
お祈りしたのだった。
そしてデザインを考える時いつもそうであるように目をつむり天と繋がるとインスピレーションは降りてくる。
それがすずらんだったのだから。
そして更に驚いたのはすずらんは日本名で「君影草」というらしい。
驚いたのは昨日のポエムに書いたように悲しみにくれる人の傍らでひっそりとたたずむ・・・・というイメージのデザインを考えていたからだ。
やはり花の神様と私の神様とカトリックの神様は一つになって天に昇った尊い犠牲になられた命
を思う私の花にメッセージを下さっていたのだった。
知らずに考えたフラワーデザイン
ほらひっそりとこんな風にすずらん達をひそやかに
ひそやかに足元に足元に挿して行ったのです。
イイ考えでしょ。。。かわいらしくて、可憐で純粋無垢なすずらんたち・・・
そしてバラや芍薬、そしてアジサイを削ぎ落したスタイルで
「その一本一本が思いを語るようにアレンジしていきました。」
鎮魂の花はゴージャスであってはならない.。
でもKAORUKOと言うフラワーデザイナーがそれを本当にいちりんざしの花瓶にデモ入れてただ並べるだけであったりしたら、このコンサートの花はKAORUKOである必要は無いのです。
花が何かを語るかのような。。。天高く上った魂に。。。
重要無形文化財の大倉正之助氏の大鼓とユネスコ親善大使とであり世界的バイオリニストのギトリス氏のヴァイオリンの融合は本当に見事でした。
超一流とは神の領域の仕事をする人、人間技の域を超えてだという。
ただその空間にいるだけで空気までもが変わると言う。
お二人を囲む私の花達、これが3人のコラボレーション。
私の花もそうありたい。
すずらん。
幸福の再来・聖母の涙・君影草・・・・
フラワーデザイナーの醍醐味として
ウエディングであればカップルの思いを表現するように
思いやその人の心を花で私が表現して差し上げること。
清楚に可憐に純粋無垢にそしてはかなげでありながらも凛と
レクイエムの花を表現した今日だったのでした。