大成功のショーの二日目が終わり、アジアの3大フラワーデザイナーの競演も幕を閉じた。
本当に激動の3日間。

最後に深いイ話があります。読んでね!

あまりにも報告はありすぎてこまるんだけど、まずは時系列で北京滞在4日目の様子を。5,6日の本番の前日作業です。1、2、3日からご招待の意味をなめていた私たち。
たらたらしすぎた感があり焦りまくる私でした。

でも3人のうちの私だけがショーのブーケデザイナーとしても登場だから、他の二人よりは仕事量(作品)が圧倒的に多いから1,2,3日はそれらブーケや花 の仕入れをし、私は中国語、英語のミーティングに呼ばれてプロデューサーや演出家、プランナー、通訳とのうちあわせ打ち合わせに追われあっという間に深夜 だったのも想定外。

あとは作業下準備は黒子の技量によるところだ。・・・・


花がドカンと届く。夢にもでてきそうなくらいの真っ赤なカーネーションの数はじめカーネーションとバラだけで1万本はあっただろうか?
カーネーションは市場で5円だった。あり得ない安すぎ。!


花に埋もれている皆。
カーネーションは首で切り首より上の色だけ使う。切れども切れどもちっとも減らないとは皆の談。山のように積まれてくるカーネーションでした。




そして18時を過ぎてショーのリハと会場装花のセッティングが始まる。

ショー会場の凄さは想定がいだった。桂由美先生のショーのようと言っても過言でない設え。


そして私はけんけんがくがくしながら花を挿しこみ、リハのディスカッションを行い、かけずりまわる。現場の人に照明の指示や配置の指示も騒ぎまくる。

さて具体的ななデザイン等は明日お見せします。



★★★けんけんがくがくとは★★★深いイ話★★★


私が夜中の日本のいつもの仕事が終わり27時くらいからとりかかり今回のショーのデザインを決めていて、何日もかかりうみの苦しみをした・・・

そしてフロールエバーさんのカルディナス社長が「日本を代表してアジア対決であれば、しかも中国市場であれば・・・」と言うことでかなりの量と金額のプリザを協賛してくださった。

なのになのに!

「あっ、あのメイルで送信した約40着のドレスの写真は候補ドレスと言うだけ。あの中から最終はこの12着」
と言うではないか!



「は?!・・・・・一瞬のうちに私のこの真夜中の苦労と準備の日々とカルディナスとフロールエバーの顔を思いだした。」

凍る私。

(緑のはちまきの人が通訳さん、黒メガネの人が美容師さん、ヘアバンドの男性がデザイナー)

さらに
そのドレスを着たモデルさんの頭にこのブーケと髪飾りをつけるというフィッティングの際に「このドレスにはこのブーケは合わない」とドレスデザイナーが言い放つ。

 

「は?そりゃその白とシルバーのドレスには私だって白とシルバーのブーケをあわせたかったわよ、デモ中国は派手にしてくれないと葬式だとみなすからと主催 者からのアドバイスに従いいろいろな色のプリザをそろえたのに!」とさすがの私もこの苦労と工夫を思い出してそして怒る。



「デザイナーの気持ちも同じアーティストとしてわかる。私だって自分のドレスにイメージと違う花を持って来られたらあわせたくない。でもいまさらそれは無い、主催者が悪い!」と通訳に主催者呼んで来い!と言う私。
(主催者とはシャングリラホテルからこのショーの部分を任されたプロデュサーと言う意味)


デザイナーが言う。絵とプリザの数輪だけ見てもイメージできない、。ほんものをみせてくれと。

私は明日までみせたくなかったゆれるブーケをそれぞれ持って来させた。


一瞬空気が停まった。
白とシルバーのゆれるブーケ、ベージュのゆれるブーケを見せた。


そして全員そこにいた男性も女性も息をのんでそれらのブーケを凝視した。

「イッツ ベリービューティフル・・・・」「ソー ビューティフル・・・・」

静かにデザイナーがつぶやいた。


次の瞬間われにかえり興奮したデザイナーは中国語でまくしたてた。通訳が訳した。

「こんなの見たこと無い!僕は今まで中国で見てきた他のブーケはもっとかたまりだった。だから色がついたブーケは強すぎて僕のドレスにはあわないと思った から言った。凄すぎる!こんな繊細なブーケは初めて見た!」と涙を浮かべて感嘆し私の手をとり私を抱きしめんばかりに感動していた。。

「わかってもらえてうれしいです」と日本語で答えた。

先ほど
更に赤い蝶々がひらひらとブーケの上を舞うブーケとヘアアクセだと説明した時にも怪訝な顔をしていたから、
その蝶々のブーケも手にとりヒラヒラとんでいる姿を見せた。

「本当に繊細に飛んでいる!!わお~!!信じられない!。バランスとセンスが絶妙だ」




「先生にぼくはすべてをお任せします。仕事が一緒にできて光栄です」

と通訳がさらにやくした。

てをとりあって握手した。


私はさらにブーケを揺らして見せた。

子供のような無邪気な笑顔に突然顔が変化し愛おしそうに私のブーケを見つめていた。
デザイナーは驚きを表現した。まじ!!?あり得ない~的に。
繊細な見たこと無いブーケがさらに花も蝶もゆれているという姿は想像の域を超えたサプライズだったらしい。

作品が・・私の花が心を動かした。国境を越えた感動の瞬間だった。


作業部屋にブーケを戻しにいった時、明日の出番を待つブーケを見つめ涙が出そうになった。







本番より~又明日アップします。

★★★4日朝からの食事ご紹介★★★
食事を見れば文化がわかりますよね。
白い皿はレストランの朝食のヴュッフェで適当にとったもの。オレンジ色はシャングリラホテルの社員食堂で昼夜1日分。
毎回凄い野菜の種類と量なのですよ。
お陰でお腹の具合も良く。。快調快腸・・

本日はお勉強参加のメンバーが4名帰国。
明日は私も帰国。

日本の社会に戻ります。
ご報告楽しみにね!

たくさんの取材とたくさんの中国大陸の企業からのオファーをいただきこれからKAORUKO中国マネージメントが捌き、そしてKAORUKO上海及び北京事務所(連絡事務所)ができます。