香瑠鼓ヒストリー…バリアを超えられた時! | 香瑠鼓のネイチャーバイブレーションな人々 ~夢と勇気と、ほんの少しの奇跡~

香瑠鼓のネイチャーバイブレーションな人々 ~夢と勇気と、ほんの少しの奇跡~

振付家、香瑠鼓(かおるこ)のブログです。
TVCMや映画、音楽、舞台などの振付のお仕事と、オリジナルメソッド「ネイチャーバイブレーション」を使ったワークショップを主宰しています。ワークショップを通して出会ったたくさんの人々についてご紹介したいと思います。

妹の梨華は学生時代、なんでもできる華やかな存在だった。
それが高校の頃から、股関節の骨の障害が悪化して、だんだん歩けなくなった。
そのまま10年間ほど家に閉じこもってしまったが、生来のがんばりで再起、区の障害者イベントなどをボランティアで手伝い始めた。

私は彼女の潜在的な力を感じていたので、20年ほど前に私のやっている公演の制作を頼んだ。
当時私はウィンク、踊るポンポコリンなど、眠る暇がないほどの忙しさ。その頃、妹は障害者イベントのセンスのなさにがっかりし、芸能と福祉のバリアを超えようと決意していた。

彼女は、すべての差別をなくすべく、ありとあらゆるバリアを超えようとした。
1996年、障害者のケアを完備した、世界ではじめてのバリアフリーディスコパーティ「LAVELA」をプロデュースした。新聞やテレビ、雑誌など15社の取材を受けて大反響、時代を動かすきっかけを作った。

来場者は、点滴の管をつけ、ベットに寝たままの方たちも多かった。彼女は不可能を可能にした!

その後彼女は社長として、プロデューサーとして、振付師の私を文化人に押し上げる。
そして、仕事の過労から足の症状が悪化して、再び歩けなくなる。
その後何回も手術をして今に至るまで、リハビリを続けながら、公演のアドバイスなど見えない所で補佐をし続けている。

彼女のあらゆるバリアを超える意識が、今の私の仕事の基礎になっている。
福祉、教育、医療、私は身体に対する尊厳を持ち、バリアを超えて役に立ちたい。
彼女の力を借りて不可能を可能にしたい。
いつかまた、それができると信じている。

香瑠鼓


LAVELAより-1(1996)


LAVELAより-2(1996)


あぴラッキー公演より(2017)

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