北新地 スナックお勤め
酔っ払いサラリーマン
50代前後の客多数
北新地ではM体質
おじさん達は子供のように
僕の話を聞いてよと言わんばかりに
自分が話の中心でありたがる
うんうんと耳を傾けて
目を見つめて
オーバーリアクションで相槌
ひたすらボトルを減らすため
ハイボールを飲み続ける女たち
家庭では相手にされないのかもしれない
会社では上司と部下の板挟み状態
自分というものを主張することなく
ただ周りに合わせてご機嫌伺いの毎日
なのかもしれない
でもお店では
ボクが中心でいられる
憩いの場所
あぁ、おじさんって切ない
スナックお勤め帰りBARに寄る
だいぶ酔っていて
弱った男を抱きしめたい欲爆発
裏でひとり腰を下ろし
一息ついているパセリくんを抱きしめる
キスをおねだり
彼の唇にあるピアスを冷たく感じた
彼から何も感じない
何もない
2回キスをする
特に意味のないキス
欲望のままに
仕事場ということもあり
困った様子
次の日何もなかったかのように接する私
忘れよ〜
自分の中に期待がなかった
ただ今この瞬間を感じて愉しんで