大航海初遭遇現場。

 

 

どうも。

 

論を掲げておきながら、何一つ論じない

 

でやらせてもらっております。

香るエースと申します。

 

色々な理由があって。

熱の冷めないうちに書いてみました。

久しぶりの歌詞考察。

 

 

 

いよいよ今月24日に5th AL「未成線上」発売の我らが天才美人SSWヒグチアイ。

我々ヒグチ民もいよいよざわついております。
ざわざわ…

インストアイベントなるものも開催されるそうで。

 

で、インストアイベントって何?

 

だったりする私ですが。

 

そんなことは良いのです。

それぞれの立場でそれぞれの愛の形を体現すれば、

愛のままにわがままに僕は君だけを傷付けない。

 

そういうことです。

 

それでは。

 

 

 

ふーーふふーーーん

 

「( ゚д゚)ハッ!」

 

ダダダダダダ!!

 

このままでいいのかい

人生は一度きり

今やりたいことが明日やりたいとは限らない

このままでいいのかい

穏やかな海をゆく

遠くの島も見えてる

それはね人生の果てなんだよ

 

いつものね。

呼吸音がね、最初にきましたよね。

わかりました?

わかりますよね?

 

そりゃそうだ。

 

だって皆楽しみにしてるから。

私もそうでした。

 

ヒグチアイ 大航海 ブレス どこで

 

みたいな検索していたのですが(すいません、嘘です)

あー、こういう手もあるんだ。と。

歌い始める直前にお約束の添え物だったブレスが

完全に主役な感じじゃないですか。


こういう発想ってやっぱりアレンジする人の意見なんですかね?

素人どころじゃない人間がこういう変化球に触れると、

もうこの先の楽しみが溢れすぎていて!

 

もう!このあとブレス100回くらい来ちゃう!?(こねーよ)

 

さぁ、取り乱さず聴き進めましょう。

 

「このままでいいのかい」

 

いきなりクエスチョンを突きつけられました。

本題にいきなり核心から入るスタイル。

交渉術としてはすごく有効ですよね。

このクエスチョンでグラグラした将来前途洋々な若人も多いのではないでしょうか?

 

え?私ですか?

 

そりゃ、このままでいいとは思ってないのでちゃんとしましたよ。つい最近。

 

生命保険を。

 

人生は一度きり。
だから転ばぬ先の杖です。

だって時間は必ず進みますから、いつかは果てはきますからね。

 

その果てで待っているのは何なのか?

 

衝動よ感動よ

わたしを置いていかないで

太陽よ台風よ

わたしを見離さないで

二文字熟語はこの歌のキーポイントですよね。

 

衝動と感動→置いていかないで。

 

生きていくうえでの動機付けとしては、

衝動も感動もエンジンになるものだから、よくわかります。

これはヒグチアイらしい言葉の扱い方かなと。

 

太陽よ台風→見離さないで

 

太陽と台風を何に例えているのか…

ちょっとここまでではピンとこないのは

自分のカンが悪いのか。

文豪樋口愛に試されているのか。

一旦課題を保留して聴き進めてみてる。

 

からっからに乾いて

しょっぱくても飲んで

堪えきれなくて涙流して

今 綺麗になった爪と顔で

澄ました笑顔がサマになる

何様なんだ 無様じゃないか

成せないことに慣れてしまうなよ

 

あんまり音楽的なこと語れるスキルも知識もないので、

ありがちな言葉で言いますよ。

びっくりしないでね。

 

疾走感すごくね?

 

乾いて飲んで涙して。

なかなかの辛い思いを通過した上で

意外とこなれた人生になってきた。

成し遂げてないくせに体裁だけは整ってきた自分。

 

何様?

 

無様。

 

これはうちの迷惑系長女のことかな?

 

自分語りしたくないですが

私も年齢的になかなかの厳しい老いた皆様(笑)の指導を受けてきました。

本当にしょっちゅう言われましたよ。

 

「お前らゼロか?ゼロの人間なのか?

何をやるのもいい加減にして、一生ゼロのまま終わるのか?

お前らそれでも男か?悔しくないのか!!」

 

「悔しいです。今までは負けるのがあたり前だと思っていたけど

にやついてごまかしていたけど、

今は悔しいです!」

 

懐かしいな。

 

 

そしてこの意識が三十代で備わっているヒグチ。

 

まじでかっこいいんだけど。

 

成せないことに慣れるな。

とか、文字列としては簡単に見えるけど、

それなりの経験積んでなきゃ出てくる言葉じゃないから。

だから自分は「ヒグチアイが好きになった」そんな認識をもらえる歌詞。

 

やめるなら今。

わたしはわたしのためのわたしでありたい。

前線。

 

などなど。

わらわら。

ほらほら。

 

ひぐちってさ。

 

照れ屋なのかそうじゃないのか分からなく無いですか?

あけっぴろげな感じで元カレかるたとか、うふふとかの発信はあるけど、

売れる前(売れることの正確な定義知らんけど)の苦労していた時代のことって、

意外と我々が知りたい話の核心の発信はないと言うか。

 

でもね。

 

やめるなら今(が筆頭だと思ってる勝手に)とかさ。

歌にはすごくしていると思っていて。

 

特に今回の二文字熟語の羅列は、

我々にそれぞれの人生を投影させやすすい曲にしている重要な役目はあると思うけど

(この年齢でそこに達する?)という驚きのほうが大きくて。

 

ちなみに私は嫉妬と劣等感(字あまり)でした。

嫉妬で狂って。劣等感でどん底まで落ちて。

焦土の中で立ち上がってからが人生だと思ってました。

 

いや、わりとまじで。

 

30代の思ひ出。

 

いま、ひぐちと同級生だったら旨い酒が飲めそうだけどなぁ。

残念ながらもう自分と向き合う時間は終了していて、

最近は人のためになればとか、自分でも信じられない域にきています。

これが老いというものか。

 

このままでいいのかい

ライバルが友になり

今日も酒がうまいなあ

これは最終話の先なんだよ

 

羨望よ 焦燥よ

わたしを振り落とさないで

激情よ 情熱よ

わたしのそばにいてよ

 

なんか、自分語りになってしまう歌なんだよな…
これはビクターミュージックアーツとポニーキャニオンの思うツボだわ。

 

ライバルが友になり、今日も酒がうまい

というのは最終話の先の話。

 

「まだ物語の途中なのに、なにを千秋楽を迎えてるの?しっかりしなはれ」

 

ということだと思うんですよね。

 

あ、あと酒は毎日うまいのは同意です。

 

でね。

 

自分の感覚だと、ライバルはすっとライバルですよ。

まぁ、たとえば自分のほうがライバルより優位な現在地だったら、

友になるなんてことも無きにしもあらずでしょうけど、

ライバルって片仮名四文字でさらっとした文字列ですが、

そんな簡単なもんじゃない思っています。

 

負けた相手のことなんて一生忘れません。悔しい、

 

だから羨望であり、焦燥を常に内在して

激情と情熱をエンジンに航海をするということかと。

 

今思えば逆境の反動で進んでた

今思えば不自由が地図を作った

今じゃ否定もなけりゃ期待もない

生きやすいから死に急ぐのさ

 

誰も想像できないアフタートーク

自分で描くんだ スピンオフでも

ヒットしろ 火をつけろ その声でひっかけ

 

ある先生に「人間の原動力で一番の動機になる感情は怒りだ」と言われたことがあって

さすがにそれは極端すぎでは?と思ったのですが、

怒りとまではいかないまでも、

ある程度のマイナスの感情がガソリンになることは確かにあって。

 

逆境の反動で進んだり、不自由が地図を作ったとか。

繰り返しになりますが

その年齢で分かってるんだ…

このお嬢さんは大したものです。

 

でも私は死に急ぎはしませんけどね。

保険入ったし(しつこい)

 

そして、

 

アフタートーク、スピンオフ、ヒットと、カタカナが並ぶこの箇所!

自分でも驚くチープな表現で申し訳ないですが「ドラムかっこいい!」

ここの疾走感が凄いんだよなぁ。

言葉の重ね方も心地良い。

最初の出会いが独演会だけに、この振り幅&カッコよさにビビるって!

 

衝動よ 感動よ

同情よ 葛藤よ

羨望よ 焦燥よ

激情よ 情熱よ

 

からっからに乾いて

しょっぱくても飲んで

堪えきれなくて涙流して

今 綺麗になった爪と顔で

澄ました笑顔がサマになる

何様なんだ 無様じゃないか

成せないことに慣れてしまうな

なれないことに慣れてしまうなよ

 

 

というわけでお終いに。

 

最後の二文字熟語羅列に関しては、

自分自身、ネガティブワードを燃料にして進んできたタイプの人間ですので、

やっぱり羨望とか焦燥の文字列に引っ張られます。

いや、ほんと振り落とされたら駄目なんです。

それを力にして、やめないで続けるしかないんじゃないかと。

 

 

前に進まなくては!と考える全ての人に。

 

 

予期せぬ人生を強いられている被災地の皆様に。

 

 

この歌がチカラになること。

 

 

祈ってます。

 

 

がんばろうとは言いません。

 

 

ただただ、ご安全に。

 

 

香るエース。

 

 

追伸

太陽と台風の件

どちらもない(=見離される)ような凪状態の人生なんてつまらねぇって!(ってことかな)