信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
 課題図書の感想文を提出させていただいていますニコニコ

 

  今回は、夏目漱石の『 それから 』の感想です本

 

  二回目の感想ですが、夏目漱石作品は何回読んでも発見が

  ありますビックリマーク

  主人公の代助は、30歳になっても定職に就いていません。

  父からの援助で、ぶらぶらと毎日を過ごしています。

  しかし、かつて愛しながらも親友に譲った三千代との再会に

  より、運命の歯車が狂っていきます汗

  結局、友人から三千代を奪い返した代助でしたが、

  それは同時に父親からの庇護をも捨てることをも意味して

  いました。実家からも勘当され、一人で生きたことのない代助の

  運命は赤く、赤く…燃えているのでしたメラメラ

 

  生きていくということは、「選択」していくことかもしれません。

  もしくは「選択」することが人生そのものなのでしょう。

  私たちは、日々無意識に選択を繰り返していますあせる

  代助の「選択」をとおして、自分たちの「選択」も改めて見直して

  みてはどうでしょうか!!

 

 

 

  

『 落椿 』

 

 代助はある朝、枕元を見ると八重の椿が一輪、落ちていた。夢の中で、この花の落ちる音を確かに聞いたと感じる。それは、普通に花が落ちる音ではない。護謨毬を投げつけた程の音で、これから代助に巻き起こる事の大きさを暗示しているように思えた。

 

 この小説を読むにあたり、代助の三千代への想いが表れている箇所を桃色の付箋で、それ以外の箇所は紫色の付箋で印をつけることにした。すると、読み進めるにしたがって、あっという間に桃色の付箋だらけになる。その桃色の付箋は都会のビル群のごとく連なり、代助の想いが形になって見えるようだった。

代助の三千代への想いは、最初は意識の中に沈んで浮かび上がっていない。ところが、友人の平岡夫婦が京阪地方から東京へ戻ったことをフックに、代助の中に「温かい紅の血潮」が流れ始める。パンよりダイアモンドを選んでいた代助が、「物質上の供給」(P.309)が必要であると三千代に説き、「自己の運命の半分を破壊」(P.267)したと認め、三千代を前に準縄の埒(P.236)をも踏み越えようとする自分が信じられなかっただろう。

いくら、ニル・アドミラリを自認していたとはいえ、三千代への想いを深く沈めていた代償は大きかった。「折り合い」ではなく、すべてを「破壊」するという極端な生き方を選んだ代助。結局、周囲の状況を考えず、自分の想い通りにことを運んだところは、齢三十にしてもまだ甘えがあった。これからは、身をもってその代償を払わなくてはいけない。親族が望んだ形ではないが、代助にとっての自立への一歩なのだろう。

 

代助にとって、職を探しに行くということは「ああ動く。世の中が動く」(P.344)と自らの今までの価値観をぶち壊し、血潮を噴きだすぐらいのことだった。だから、景色は自らの血潮で真っ赤に染まったように見えたのかもしれない。

椿と山茶花の見分け方は、花びらがはらはら落ちるか花首から落ちるからしい。山茶花の花びらが落ちるように少しずつ人生が転がった平岡に対して、花首から落ちる椿のような人生の代助の枕元の椿は真っ赤な色だっただろう。

 

 

 

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