信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
課題図書の感想文を提出させていただいています![]()
今回は、朝井リョウ氏の『 桐島、部活やめるってよ 』の
感想です![]()
バレー部の頼れるキャプテン・桐島が理由も告げずに突然、
部活を辞めました。
そこから、周囲の高校生たちに波紋が広がっていく様子を
田舎の県立高校を舞台に描いていきます![]()
バレー部の補欠・風助やブラスバンド部の亜矢、映画部・涼也…
など、ひとりの中心的な人物が部活を辞めることにより、
バランスが微妙に崩れていく様は、誰の心にもヒリヒリするはず
です。
高校生活は、中学生とも違う…でも大人でもない、曖昧で、
それでいて閉塞的で、とても特殊な環境です。
自分が、高校生の時はわからなかったですが![]()
これから高校生になる方はもちろん、高校生活をくぐり抜けた
すべての大人たちへ、是非読んでいただきたいと思います![]()
『 今日も、くるしい 』
この小説には、手を出すまいと思っていた。高校時代のシンドい時期を、わざわざ追体験しなくても…と思っていたから。
案の定、私の記憶の引き出しが、久々にすっと開いてしまった。
私が中学一年の頃、転校をする。問題は部活だった。前の中学がテニスの強豪校だったため、一年ですんなりレギュラーになり、二年とペアを組むことになった。そうなると、もちろん弾き出される二年がいるわけで、身の置きどころがない。同期は同期で、転校したてで、早速試合に出ている私を訝しげに見ている。部内全員の鋭い視線に晒され、部活に出るのが嫌だった。そのシンドさから、私をレギュラーにした顧問を恨み、テニスが下手な同期を羨んだ。今から思えば、とんだ言いがかりだ。
今なら、「何も言わせないように、実力でねじ伏せてやる!」と思えるのだが、当時は年端もいかず、逃げ場のない狭い世界でなす術がなかった。
被害者意識全開だったが、見方を変えると部内のバランスを乱した加害者だったのかもしれないと、この小説を読んで胸がチクチクした。
狭い世界では、すべてがきっちりと立ち位置があり、綿密なバランスに支配されている。だから、桐島が部活をやめただけで、こんなにも波が繰り返し押し寄せるのだ。
幼い頃には感じない自らの立ち位置を、はっきり自覚する高校時代。スクールカーストの上位・下位は関係なく、宏樹が涼也や武文を羨望したように、充実した時間を過ごせているか、やりたいことを見つけているかが本当のカーストだと気がつくのは…もう少し先だ。見た目の華やかさに引きずられ、中身まで見えない。だから、実果のいうように、みんなどこか「今日も、くるしい。」との思いを抱えながら過ごす。
スクールカーストなんて「期間限定」で、本当の勝負は大人になってからだというのは簡単だ。そのシンドい時代は、当事者たちには永遠に思えるから。だが、その危ういバランスに支配されている時代は一瞬だ。監督の吉田大八氏は言う。
「果たして映画は、『ひかりそのもの』を描くことができるのだろうか?」
( 解説 P.241 )
大人になった今ならわかる。その「ひかり」は避けるのではなく、くぐり抜けたほうがいいと。その揺れる時代は、人間にとって輝かしいから「ひかり」なんだと。
それをわかっていなくて、必死にもがいた私が一番心に沁みている。
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